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きみがぼくを見つけた日 

2009, 10. 31 (Sat) 12:28

8737_13651744320THE TIME TRAVELERS WIFE
時空を旅する運命を背負うヘンリー(エリック・バナ)は、前触れもなく突然過去や未来へ飛ばされてしまう。
ある日、偶然出会ったクレア(レイチェル・マクアダムス)から、6歳の時にヘンリーと出会っている…と告げられた。

自分の意志に関係なく時間軸を移動してしまうタイムトラベラーと、彼を愛するヒロインの愛の物語。
アメリカで大ベストセラーとなった純愛小説を映画化。
脚本は「ゴースト/ニューヨークの幻」のブルース・ジョエル・ルービン。


所々、ん??となるけれど、風変わりなラブストーリー{★★★3/5}

う~ん、これはラブものだとかSFトラベルものとか期待するとがっかりするかもです。
私はベタな純愛は苦手なのでこれくらいで丁度良かったけど…

以下ネタバレ

まずトラベルの中心軸(?)みたいのが解りにくかったです。
過去の自分と会話したりロトに当選したりと、トラベルの定義(?)はあったもんじゃないし(苦笑)
いつ何処のどんな時代にスリップするか解らないと言いながら、母親の事故も何百回とトラベルしたけど防げなかったと言うし、結婚式では上手い具合に過去から数名現れるし…。
多少混乱はするけれど、時間移動は全裸になっちゃう設定はエリック・バナのサービスショット?!
まずは服を盗むことから始まって、時には女装もどきになったりコメディか?と思わず笑ってしまう場面も。
パイプカットして足を引きずる姿も何だか笑えて(ごめんなさい)
ヘンリーの勝手な行動を逆手に取ったクレアは天晴れかも(笑)
そうか、確かに浮気ではないもんな!
7840_2970960814THE TIME TRAVELERS WIFE
ヘンリーの人生は「ベンジャミンバトン 数奇な人生」にも通じるところはありますが、
原題は「The Time Traveler’s Wife 」なので、そんな複雑な男性を愛した妻の気持ちで観るのが一番でしょうね。
まだ小さな子供なのに、内心、こんなおっちゃんを?とも思うけど、
ずっとピュアな気持ちを持ち続けていたクレアを演じるレイチェル・マクアダムスが、美しくチャーミングで女性うけは悪くないと思うし、ご都合主義ではあるけれど、時空を超えた恋愛物語には仕上がっていたと思います。

でも死の予感はするものの、未来の娘が現れてその日をヘンリーに告げたり“その時”の自分に話すのはどうかと思った。
そこまでの権利はあるのかな(苦笑)
知らないことがあって当然なんだから、私なら阻止できないこと教えて欲しくないわ。
死の原因も、何それ、酷いわ!!
で、こうなると、(死んでは現れる)彼のトラベルは一体いつまで続くのかしら。

2009年 10/24公開 アメリカ映画
監督  ロベルト・シュヴェンケ

マイケル・ジャクソン THIS IS IT 

2009, 10. 30 (Fri) 00:44

1308_13693639081THIS IS IT
2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソン。
数日前まで行われていたコンサート・リハーサルを収録したドキュメンタリー。


同じ時代に生まれ、素晴らしいアーティストに出会えたことに感謝{★★★★㊤4/5}

突然の訃報に呆然としましたが、
このようなフィルムを提供して頂けたのは、有難いことだと思います。
本当は今更(失礼)コンサートなんて大丈夫なのかしら?と思っていたりもしましたが、
これを見る限り、ウォーミングアップと言いながらの声の伸び、身体のキレにバランス、ブランクなどを一切感じさせないものでした。
そして何より音楽的な感覚、テンポ、リズム、音の間や余韻。
自分の持ち味、ポリシーを最大限まで引き出すために妥協はしない。
これが亡くなる直前の人が見せるパフォーマンスだとは到底思えませんでした。

リハーサルではありますが、感覚的にはコンサートビデオのようでもあります。
自然に身体はリズムを取り、大好きな楽曲がそこにあり、これまでのようにマイケルが歌い踊る。
「スリラー」のプロモを初めて観た時や「ビリー・ジーン」のムーンウォークに衝撃を受けた自分が蘇ります。
合間にスタッフとの打ち合わせや会話など、素顔のマイケルも垣間見れ、音楽に対する真摯な姿が印象に残りました。
ここに立つマイケルは、スキャンダルまみれの人ではありません。
完璧を求める熱い天才ミュージシャンそのものでした。
このコンサートが実現できなかったのが無念であったでしょう。
間違いなくマイケルの集大成になったはずなのに…
9817_11770966872THIS IS IT
コンサートで使用する予定だった映像。
おなじみ「スリラー」の3D版PVや、CGを使って10人のダンサーを数百人に見せたり、
映画ファンにはリタ・ヘイワースやハンフリー・ボガードと共演するマイケルの映像も印象的です。
今となったらこのフィルムとマイケルの合体に何とも言えない感情がこみ上げてきました。

是非改めて彼の名曲と音楽センス溢れるパフォーマンスに触れてもらいたい。
エンドロール、退場される方多かったですが、映画館では最後まで観ましょうね♪

2009年 10/28公開 アメリカ映画
監督 ケニー・オルテガ

パイレーツ・ロック 

2009, 10. 29 (Thu) 11:10

8773_4733273995THE BOAT THAT ROCKED
1966年、高校を退学になったカール(トム・スターリッジ)は、母の提案で北海に浮かぶ海賊ラジオ局船のクエンティン(ビル・ナイ)に預けられる。
クールなDJたちが24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局は、若者に圧倒的な支持を受ける一方で、政府はこのラジオ局を潰そうと画策していた…。

イギリスを舞台に、60年代の若者たちのロマンスや音楽を描いたロックコメディ。


面白かったけど、何か物足りない{★★★3/5}

流さないなら流してやろう~みたいに、法の穴を潜り抜た痛快ロックばか(笑)集団のノリノリなテンションのお話でした。
この年代、自分はまだチビッ子で、個人的には70~80年代のブラック・コンテンポラリーやAORにはまっていたのですが、耳に記憶のある音楽ばかりです♪
その楽曲は物語のあらゆる場面で、登場人物の心情などを言葉よりもダイレクトに表現します。
だから音楽って誰の心にも染みるのですよね~選曲の繋ぎも良かったです♪

カールは癖のあるDJたちの影響を受け、少年から大人になっていきます。
キャストを見ても解るように、個性豊かな兵DJたちが、みな良い味を出していて笑わせてくれます。
特にカウント(フィリップ・シーモア・ホフマン)とギャヴィン(リス・エヴァンス)のライバル心とか確執とか、さりげなく描かれる人間模様も良かったです。
3648_949590934THE BOAT THAT ROCKED
予告の印象からも、海賊放送局と政府との対立構図が軸となって、イタチごっごのような展開があるのかと思っていたのですが、それよりも船内で起きる恋愛や人間関係がほとんどでした。
それでも面白かったのですが…
ちょっと持っていた感覚がズレてきたかもしれません。
途中長いなぁ~と感じ出してからは、ラストの「タイタニック」には引いちゃいましたが、
海上に浮かぶユートピアのような船で、小ネタ、下ネタ、痛快シーンと、ストーリーより音楽とエンタメ性を楽しむ映画でした♪
イギリス的な笑いの部分では、「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式」の方が好みでした。

政府の大臣ドルマンディ(ケネス・ブラナー)は、横暴でワンマンで独り相撲みたいで可笑しかったわ~トゥワット(ジャック・ダヴェンポート)が優秀なのかそうでないのかも微妙で笑えました。

2009年 10/24公開 イギリス/ドイツ映画
監督 リチャード・カーティス

心の洗濯 

2009, 10. 28 (Wed) 23:55

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10月は記念日なので、夫婦で出かけてきました。




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あの日、欲望の大地で 

2009, 10. 20 (Tue) 22:50

3695_7372996279The Burning Plain
ポートランドの海辺にたたずむ高級レストランのマネージャー、シルヴィア(シャーリーズ・セロン)は、心に傷を抱え自らを罰するように行きずりの情事を繰り返す。
ある日、カルロス(ホセ・マリア・ヤスピク)というメキシコ人男性が彼女の前に現れる。

女性たちが織りなす愛と葛藤の物語を、時を交差させながら描く群像劇。


トラウマを抱えた女性の再生物語{★★★㊤3/5}

物語の核となるのはマリアーナ(ジェニファー・ローレンス)の母ジーナ(キム・ベイシンガー)の不倫。
4人の子供を持つ人妻がトレーラーハウスに通い、メキシコ人ニック(ヨアキム・デ・アルメイダ)と情事にふける。
ジーナには心身共に傷があるようだが、この恋愛(?)はあまりにも刹那的。
年頃の長女マリアーナは、いち早く母の異変に気づく――

高級レストランのマネージャーとして仕事もこなし容姿も端麗で男性からの注目も多いシルヴィアは、行きずりや成り行きの肉体関係を安易に受け入れている。
そんなシルヴィアの元に、生後2日ほどで別れた娘マリア(テッサ・イア)が現れる。
090615_theburningplain_sub5The Burning Plain
「21グラム」「バベル」などの脚本家であるギジェルモ・アリアガの監督作品で、
方向性がアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥみたいだったら、ちょっと重くて??が残って嫌かもぉ~とは思いましたが、そんな心配をする必要はなかったです。
2人の女性の2つのストーリー(正確には3つ)は、複雑なようですが明白であったと思いましたし、ラストには幾分か希望は持てました。
取り合えずアレハンドロ・ゴンサレス監督のような、後味の悪いぐったりとした疲労感は与えられませんでした。
共感できなくても登場人物の行動は何となく理解できたんだと思います。
女優さんはそれぞれの年代の女性を等身大で演じていたと思いました。

ジェニファー・ローレンスはセロンに憧れてこの世界に入ったらしいのですが、お見事な演技だったと思います~彷彿させてました!
キム・ベイシンガーはほとんど素顔に近かったのでは?
年齢は感じますが、綺麗でスタイルが良い。
留守がちな夫を持ち片田舎で暮らす子沢山主婦が、闘病後に自分の人生を見つめ直した結果なんでしょうか。
真っ向から否定出来ない切なさはありました。

いきなりセロンの裸体が観れます(笑)
着やせするタイプなんでしょうね~存在感のある肉体は好感もてます(爆)
セロンの世捨て人のような諦め人生の表情が印象的でした。

2009年 9/26公開 アメリカ映画
監督 ギジェルモ・アリアガ

ワイルド・スピード MAX 

2009, 10. 19 (Mon) 17:54

4011_3110082762FAST  FURIOUS
南米に逃亡したドミニク(ヴィン・ディーゼル)は、恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)と輸送車からの強奪を繰り広げていた。
一方、FBI捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)は、麻薬組織のボス“ブラガ”を追い続けていたが、お尋ね者のドミニクが8年ぶりにロサンゼルスに戻って来たという知らせを受ける。

「ワイルド・スピード」シリーズの第4弾。
ヴィン・ディーゼルを筆頭に、ポール・ウォーカーら第1作のメンバーが再び集結。
フルカスタムされた名車の数々も注目。


自分には合わなかった{★★★㊦3/5}

たまに感じたことを言葉にするのが難しい映画があって、これはそんなだったのであまり書くことが思いつきません(苦笑)
冒頭、ヴィン・ディーゼルのカーアクションと容疑者らしき人物を追うポール・ウォーカー!
掴みは良かったけど、結局最後まで入り込めませんでした。
1作目はDVDで観たような記憶程度なので、
このシリーズが好きな方や車好きな方には楽しめる作品と思います。
カーアクション映画の迫力は、スクリーンに限りますね。
090702_WSM_mainワイルド・スピード MAX

*映画の前にやっとPEの予告を観れましたぁ~♪
久々大画面でのジョニーは素敵~どんな悪党(笑)を演じるのか楽しみです♪

2009年 10/9公開 アメリカ映画
監督 ジャスティン・リン

おくりびと 

2009, 10. 18 (Sun) 17:15

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チェロ奏者の大悟(本木雅弘)は、
楽団の解散で夢をあきらめ、妻の美香(広末涼子)と故郷の山形に帰ってきた。
好条件の求人広告を見つけ面接に向かうと、社長の佐々木(山崎努)に即採用される。
業務内容は遺体を棺に収める“納棺師”という仕事だった。

さまざまな境遇の別れと向き合い、
納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく姿を軽快なタッチでつづる。
モントリオール世界映画祭グランプリ受賞を始め、第81回アカデミー賞外国語映画賞でオスカーを受賞。


崇高な職業“納棺師”(WOWOWで)

遺族の前で亡くなった人の身体を清め、装束を手際よく着せ替えていく。
張り詰めた空気の中で厳粛に行われる儀式から始まるオープニング。
このような職業があることに驚かされながら、その見事な所作に引き込まれていきました。

本作は重くなりがちな死を、随所にユーモアを交え笑いも与えてくれます。
チェロの旋律は心地よく、山形ののどかな景色は日本の情緒を感じ、
早すぎる死や大往生などさまざまな死に対し、美しい化粧、思い出の品、感謝のプレゼントなど、
故人を敬う真摯な態度は、遺族の悲しみも一緒に納め乗り越えていくお手伝いになるのでしょう。

去年の公開では、窓口に並ぶ年配の人の多さに驚きながら、まったく興味を示めさず洋画を見ていましたが、数々の映画賞で認められたのは日本人としてとても嬉しいことです。
アンコール上映も満員で、結局テレビ放送まで待ちましたが、
オスカー作品になったことで、日本の風習や精神みたいなものが世界でどう見られるのだろう~という興味での鑑賞にもなりました。
全世界に共通する普遍的な死というテーマは、日本独特の雰囲気の中、真面目に真剣にそしてユーモアを忘れず、師弟関係、夫婦関係、家族や親子とコンセプトがしっかりとしている構成でした。
邦画らしくない一面も感じたので、ハリウッドで受け入れられるのも納得かも。
演技派な役者の中では、若干1名、まだまだだなぁ~と気にはなりましたが、作品の出来は素晴らしいと思うのであまり気にならなかったです(笑)
本木雅弘と山崎努と掛け合い(?)や所作は見応えあります。
静かな感動と涙が溢れる映画でした。

2008年公開 日本映画
監督 滝田洋二郎

さまよう刃 

2009, 10. 17 (Sat) 16:51

yaiba_1_1bさまよう刃
大切な一人娘を殺害された長峰(寺尾聰)。
妻を亡くし、娘の成長だけを支えに生きてきた彼のもとに、犯人の名を密告する匿名の電話が入る。

東野圭吾のベストセラー小説を映画化した犯罪ドラマ。
少年たちによって無惨に殺された娘の復讐に走る父親の苦悩と、それを追う2人の刑事の葛藤を描く。


凶悪な犯罪に不安は募るばかり{★★★㊦3/5}

どんなに惨い事件を起こしても、
少年というだけで極刑は免れプライバシーも守られる日本の司法制度。
「警察が守るのは市民ではなく法律のほうなのか」
織部刑事(竹野内豊)のセリフが胸に突き刺さる。
犯罪者の審判は法律に委ねることしかできない社会に対して、長峰は挑戦するようかのように犯人に向かっていく。
彼に対して共感できるかどうか人それぞれだろうけど、
少年のアパートで底知れない絶望と憎しみを味わったのは痛いほど伝わって来て胸が苦しくなる。

法のあり方に疑問を投げかけ長嶺に同情的になる織部刑事と、
ベテラン刑事真野(伊東四朗)は、長年の経験からか淡々としている正論者。
この2人の刑事が事件を追って行く。
334421view007さまよう刃
重厚な人間ドラマで考えさせられる内容だけど、映画として乗せ方が上手くない作品でした。
警察の捜査がいい加減でちょっと呆れた。
犯人の追跡なんて、今の時代簡単でしょう?
長野のペンション親子も私的には余計な感じがしてリアルさに欠けました。

このような問題はデリケートな部分がたくさんあるし、
考え方もさまざまで誰もが何かしら個人的な意見を持っているのではないでしょうか。
こんな少年が育つ環境も少年法も私たち社会には重要な問題です。
この映画は重苦しい空気の中、罪は罪として与えるべきで、遺族がこんな選択をしないようにと、最初から答えは明白に描かれている感じでした。
それが悪いわけではないのですが、いっその事、原作変えて~(汗)
復讐を遂げた長嶺の裁判劇を後半にもってくるとか(苦笑)
救いのない事件で始まったらもっと救いのない結果で終わるとか(滝汗)
(個人的な映画の趣向です)
重いテーマを扱った内容なのに何か物足りない弱さすら感じました。
寺尾聡の演技は良かったです。
竹野内豊も刑事としたらあり得ないでしょうが、一般市民目線ではありました。

2009年 10/10公開 日本映画
監督 益子昌一

あなたは私の婿になる 

2009, 10. 16 (Fri) 22:39

theproposal_bigposterTHE PROPOSAL
ニューヨークの出版社で編集長を務めるカナダ人のマーガレット(サンドラ・ブロック)は、
ビザの更新が却下され国外退去を免れるため、咄嗟にアシスタントのアンドリュー(ライアン・レイノルズ)と結婚すると宣言。
審査官からは偽装結婚を疑われ、2人を厳しくチェックすると言い渡される。
アンドリューの祖母のバースデーを祝うため、週末2人で実家のあるアラスカへと向かう。

お互いのキャリアを守るために偽装結婚する上司と部下を、アラスカの大自然の中で暮らす家族を交えながら描く大人のロマンティック・コメディ。


久しぶりのラブコメで体張ったサンドラ・ブロック♪{★★★㊤3/5}

マーガレットは、まるで「プラダを着た悪魔」のミランダのように恐れられている鬼編集長。
こき使われるアンドリューは、男版アン・ハサウェイかな(笑)
条件付きで結婚を承諾したアンドリューがマーガレットと実家に向かうと、優しい母親(メアリー・スティーンバージェン)や可愛いおばあちゃんに大歓迎される。
家族の暖かさに触れながらマーガレットが徐々に柔らかくなっていく。
アラスカの美しい風景も手伝って、都会の雑踏から逃れてホッと肩を下ろせたのもあるのでしょう。
これまで苦手とか嫌いとか思っていた人の、(良い意味で)意外な部分に初めて触れたりすると、急に魅力的に感じて意識してしまうことってありますね。
ラブコメは、毎度 “お決まりの―”とか“王道の―”な感想になり、これも間違いなくそうですけど、
今回はそのお約束プラス、家族や町の人たちの暖かさに触れてこちらまで心地良くなりました。

で、見ものはサンドラのヌード(爆)
面白おかしくご披露してくれましたぁ。
実にお見事です~40代の体系ですが(苦笑)その脱ぎっぷりに笑えました!
こちらの年齢差カップルは、ドタバタよりセリフや表情でくすくすと笑わせてくれます。
独身キャリア女性マーガレットが「怖いの…」って、何だか解かります。
「男と女~」「~27のドレス」よりはこちらの方が自分は好みだし面白かったのですが、
でもサンドラのラブコメは、年齢的にこれ以上は無理なのかなぁ~って、ちょっと頭を霞めました…
003593892374THE PROPOSAL
不法滞在が背景でも「扉をたたく人」「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」とはジャンルがガラリと変わり、
アラフォー女性の恋愛をコミカルに描いた物語ですが、今年はこのテーマが多い印象です。
これらの映画を見ると、不法滞在者って私が持っていたイメージとは違い、「正義のゆくえ~」のオーストラリア女性やカナダ人でもビザの申請ミスであっさりと国外退去になってしまうのですね。
偽装結婚を調査する局員もここまでやるのか?と思いますけど、不正を暴くことに生き甲斐すら感じてるおじさんでした(笑)

祖母アニー(ベティ・ホワイト)が良い人でチャーミングで、彼女の存在無くして2人の恋の成立はなかったでしょうね。
お茶目で素敵なおばあちゃまでした♪
そしてもう一人(?)
犬苦手なマーガレットに懐き、ヌードの演技のお手伝いもする白いワンコ(笑)
とってもきゃわいくて!!
最初、丸くて大きく見えたので、ビションの子犬かな?と…
でも顔はポメラニアンぽいかも~('_'?)...ン?
調べてみたら、ロシア原産のサモエドという犬種みたいです。
003593083577The Proposal
こちら
こちら
愛くるしくてまん丸でとっても可愛かったわぁ~子犬は鷹にまで連れ去られそうになるくらいだけど、成犬になるとかなりデカイ(笑)
このワンコとの絡みは笑えました。
サンドラのラブコメは個人的にはまだまだ観たいと思います!

2009年 10/16公開 アメリカ映画
監督 アン・フレッチャー

エスター 

2009, 10. 15 (Thu) 23:55


3人目の子供を流産で亡くしたケイト(ヴェラ・ファーミガ)は、悪夢とトラウマに苦しみ、
ジョン(ピーター・サースガード)との夫婦関係も限界を迎えていた。
以前の幸せな日々を取り戻そうと、
彼らは9歳の少女エスター(イザベル・ファーマン)を養女として迎え入れる。

孤児院の少女を養子にした夫婦が、その日以来奇妙な出来事に遭遇するサスペンス・ホラー。


愛する妻は信じよう{★★★★4/5}

無駄に殺戮シーンが多かったりするホラーは苦手ですが、
この映画はサスペンススリラーな感じで、精神的に追い詰められかなり面白かったです!!
冒頭の夢のシーンはちょっとギョッ?!となりましたが(汗)
やはりホラーですから、あとから驚かされるんだろうなぁ~と思わせる描写が数々あって、
“いつ来る?!”とドキドキ(笑)
特に洗面台の鏡はいやぁ~な予感…

一見何の問題もなく幸せそうなコールマン夫妻が、死産やアルコール中毒、浮気など、どこの家族にもありがちな問題を抱えている設定と恐怖のバランスが上手い脚本だと思いました。
既に2人の子供がいて、長女マックス(アリアーナ・エンジニア)は聾唖者なのに、死産のトラウマなどを乗り越えるため養女を取るなんて、日本人の私には理解し難いのですが、
コールマン家にやってきたエスターは、絵が上手く古風な服装を好むお姫さまのような優しい雰囲気の少女。
マックスとはすぐ本当の姉妹のように仲良しに。
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ところが次第に本性が現れ始め、マックスと兄のダニエル(ジミー・ベネット)は脅され、ケイトに対しても態度を変え始める。
子供らしいエスターしか知らないジョンは、
ケイトの言葉に全く耳を貸さないどころか、逆にケイトの行動を責める。
この夫にはかなりイライラ!!
気づいてないのは、あなただけだよっ!!
(「デスパレートな妻たち」のトムとケイラを思い出しました~笑)
それだけエスターはずる賢いやり方で、子供らしくないっ!と腹が立つやら恐ろしいやら。
そんな感情にさせられ、後半は一気にこれまでの伏線のようなエピソードと恐怖が見事に絡み合い、
“何だこの子供?”と薄っすら疑問になっていた事がたたみかけるように回収されて大きく納得!
エスターの秘密にはやられました…

ベラ・ファーミガは「縞模様のパジャマの少年」の母親役が好演でしたが、こちらもすごく良かったです。
かなり彼女と同じような視点で見ることができました。
ピーター・サースガードはこんな夫役が合ってるのかも~かなりのおまぬけですよ、、、
そりゃ、キッチンではどうかと思うよ(笑)
このダーリン、ちょいエロ強いのかと思ったので、冷や冷やしました(汗)
コールマン家の2人の子役がとても可愛くて、彼らの怯えや不安を上手に演じてました。
でもエスターを演じたイザベル・ファーマンの怪演でしょうね~。
彼女なしではこの映画の成立はないと思います。
最近の子役は次から次と凄い子たちが出てくるもんだな~と感心させられました。
レオナルド・ディカプリオが製作に参加しているそうです。

2009年 10/10公開 アメリカ映画
監督 ハウメ・コジェ=セラ

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 

2009, 10. 14 (Wed) 23:58

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LA移民局ベテラン捜査官マックス(ハリソン・フォード)は、不法滞在の移民たちを取り締まる立場だが、彼らの境遇に同情的だった。
縫製工場で逮捕し強制送還されたミレアという女性から頼まれた息子をメキシコの実家に送り届けるが、彼女は息子を探しに再び米国に向かっていた。
マックスの同僚、イラン系アメリカ人ハミード(クリフ・カーティス)は、父の市民権取得を目前にして、妹の素行に心を痛めていた。

アメリカの抱える移民問題を描いた社会派ヒューマンドラマ。
多種多様な人々の思惑が複雑に絡み合う群像劇。


アメリカの移民制度は複雑、自由な国は排他的に{★★★3/5}

アメリカに不法入国や移民した人たちと、それに関わる人たち。
ハリソン・フォードを中心に、アシュレイ・ジャッド、レイ・リオッタ、ジム・スタージェスなどが織り成す群像劇です。
グリーンカードや市民権取得に関して、へぇ~そうなんだっ!!と知りました(汗)
まるで時の運と勝ち負けは紙一重で驚きです。
そして、どこにでもいるんだぁ~弱みに付け込む(キモいオヤジの)悪徳役人…
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9.11以降、不法移民に対する規制が描かれた「扉をたたく人」でも、
そうならざる負えない影響は仕方ないだろうと思えるものの、不条理さは否めませんでした。
これも同じく移民を扱う人間模様でしたが、残念ながらどのエピも説明不足でもうひとつ伝わってくるものがありませんでした。
危険人物と見なされるイスラムの少女だけは掘り下げられていたかな~。
こうなるのは仕方がないのでは?~と思いましたが、この一家はその後も気になり印象に残ります。
逆に韓国の少年は、あんな事件を起こしておいてそれで良いのか?と疑問です。
フランケル夫妻のアシュレイ・ジャッド、レイ・リオッタも、養子を含め一体何をどうしたかったのか、さっぱり解りません…。(心離れた夫婦ですが)
ハリソン・フォード演じるマックスも、
長年の勤続で似たような経験しただろうに、何故今この彼女にそんなになるの?
群像劇の繋がりはあるけど、それぞれの思惑が希薄でした。
でも今アメリカが抱える問題点は教えられます。
ICEと不法滞在者のイタチごっこはいつか改善されるのでしょうか。

久しぶりのアシュレイ・ジャッド、多少シワはありますが綺麗でした!
レイ・リオッタは気持ち悪い~あのデカイ顔で怖い目が肉に埋もれたか、長い下まつ毛がますます変(汗)
役柄は嵌っているとはいえ、あまり観たくない中年のシーン。
(クヒオ大佐で堺さんの意外と筋肉質なお○を観た直後だったのに~泣)
そこまでしてもグリーンカードは大切なのかしら。。。

2009年 9/19公開 アメリカ映画
監督 ウェイン・クラマー

クヒオ大佐 

2009, 10. 13 (Tue) 23:50

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1990年代。
自称米軍パイロットのジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐(堺雅人)は、
片言の日本語と整形した高い鼻でアメリカ人になりすまし、弁当店を営むしのぶ(松雪泰子)を騙し、
博物館学芸員の春(満島ひかり)、銀座のホステス未知子(中村優子)にも目を付け接近する…。

実在の日本人結婚詐欺師で推定1億円を騙し取った男の人生と、彼を取り巻く3人の女たちの人間模様を描く。


嘘を続けた日々は、知らぬ間に現実になってしまうのか{★★★★4/5}

“第1部 血と砂と金”のタイトルで、湾岸戦争にフセインや我が国の総理など史実のフィルムが流れながら、官僚の藤原(内野聖陽)のショートストーリーで始まります。
(海賊版撲滅ビデオマンが出た後だったのですが、何かの予告?と半信半疑だったです~苦笑)
その頃のお話なのねぇ~と何となく政治色を感じ“第二部 クヒオ大佐”の本編が…。

どーしてこんなにキナ臭い男を信じてしまうんだろう!!
どこからどぉーみても日本人だよっ(笑)
片言の日本語を意識しながら話すほど滑稽で笑えるクヒオ大佐ですが、
弱い女性の切ない心の中に何かしら愛を与えてしまってるロマンチックなラブストーリーでした。
クヒオと絡む女性たちだけでなく、彼女達の周りの人物との会話の間が絶妙で、アイテム的な伏線も含めテンポが良かったです。
しのぶの弟達也(新井浩文)とのやり取りはかなり笑えました♪

本来なら弱みに付け込みお金を騙し取るような憎き男であるクヒオは、
その手口が女性の喜びそうなツボを押さえているかと思いきや、かなり稚拙だったり、
幼少から背負っているトラウマなど物語が進むに連れ、次第に女性の敵ではないように感じてしまいました。
ちょっとチャーミングかもしれません(笑)

騙す=お金
それが目的とはあまり感じなかったんですけど、
でもね、、、
やはり、罪は罪ですから…
333641view005クヒオ大佐
ラストは冒頭の第一部が絡んできてファンタジー(クヒオの妄想)っぽくもなりますが、(でも社会通念もあるので、チョイ考えますよ)
しのぶは本気でクヒオを愛していて彼が嘘をついていようが何であろうが関係なかったと言うのです。
どこか不信感はあったものの、真実を知ったらあえてそう思うしかなかったのかな~とも思いますけど。
彼女のような免疫のない純粋な女性がいるからこそ騙し甲斐があるのか、それとも、そんな純粋さを恐れてしまうから、騙すのか。。。
クヒオのターゲットになった三人三様、もし自分ならどのタイプだろう?と想像して見るのも女性には面白いかもです♪

でも嘘って、複雑ですね~
悪気はなくても自分を良く見せたい手段だったり方便だったりしますから。
嘘を突き通す事で平穏を保つこともありますし…

堺雅人は文句なしの俳優さんですね。
演技力はどんなジャンルも確立しちゃったかもしれません。
松雪泰子の献身的な女性が良かったです。

鑑賞後、好きになったらこうなっちゃうものなんだろうねぇ~と友人と話しながら、
でもアンタも私も絶対に騙されない、銀座の彼女に近いよっ~とお互い納得でした。

2009年 10/10公開 日本映画
監督 吉田大八

キャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語~ 

2009, 10. 10 (Sat) 16:25

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1947年、シカゴ。
ポーランド系移民の若き野心家レナード・チェス(エイドリアン・ブロディ)は、
天才ギタリスト、マディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト)と、ハーモニカ奏者リトル・ウォルター(コロンバス・ショート)に出会う。
レナードはレコード・ビジネスのブームに乗ろうと彼らのアルバムを作り、やがてラジオからは人種の壁を崩し彼らの歌声が流れ始める。

伝説的なレコード・レーベル、チェス・レコードと所属アーティストたちの盛衰を描く実話ドラマ。


ドラマな部分は弱いけど、演奏や歌唱シーンは素晴らしい{★★★3/5}

史実を基にされたこの映画、ブルース・ファンとってはどうなんでしょうか。
チェス・レコードはレナードとフィル兄弟が設立したのに、フィルは登場しないので、私ぐらいの知識でも「ん?!」と思ってしまいました。
その代わり?“シカゴ・ブルースの父”と称されたマディ・ウォーターズが、レーベルに取って重要な位置づけになっていたんでしょうか。
エタ・ジェイムズ(ビヨンセ・ノウルズ)の父親が「ハスラー」にも出てきていたミネソタ・ファッツだとか、エタとレナードが愛人関係だとか~って、本当なのか?(苦笑)
まあ、それはともかく、、、

ジェフリー・ライト、モス・デフ、ダミ声のハウリン・ウルフのイーモン・ウォーカーなど、
自身の声で迫力たっぷりに歌い上げるアーティスト達のパフォーマンスを楽しむのが第一です。
特に中盤以降登場するビヨンセが歌う「At Last」など、
ディープでハリのある声で彼女なりのエタを見事に歌いきっていたと思います♪
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人種差別が酷かったこの時代で、警察官とのやり取りや、
儲かっても白人の店には金を落とさないとか、次々とキャデラックを買い与えるとか、黒人と白人の友情物語としては面白いストーリーでした。
チェス・レコードでロックの生みの親となるチャック・ベリー(モス・デフ)や、
ソウルミュージックを広めたエタ・ジェイムズらが登場し、音楽がいかにして人種の壁を越えて行ったのかも解りやすかったです。

酒やドラッグ、喧嘩、トラブル、アーティストたちの波乱万丈な物語である一面、
レナードやマディのような夫を持つ妻の静かな支えや苦悩がちょっと切なくも感じました。
 
2009年 8/15公開 アメリカ映画
監督  ダーネル・マーティン

私の中のあなた 

2009, 10. 09 (Fri) 23:05

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白血病の姉ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によって生まれたアナ(アビゲイル・ブレスリン)。
彼女はこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきたが、母サラ(キャメロン・ディアス)は愛する家族のためなら当然と信じてきた。
そんなある日、アナは姉への腎臓提供を拒否し、両親を相手に訴訟を起こす。

ジョディ・ピコーのベストセラー小説を、「きみに読む物語」のニック・カサヴェテス監督が映画化。
家族のありかたや命の尊厳を問いかけるヒューマン・ドラマ。


家族それぞれの立場が痛いほど感じられる{★★★★4/5}

死と隣り合わせになる病気の物語で、特に子供が、、、となると、それ以上の悲しみや変に感動させようとする作品になりがちかもですが、
少なくともこれはドナーとなる妹の告訴で、病気と闘う家族愛を単純に描いたものではないのだと、まず現実を見せられます。
法廷はネタバレ場面のようなので、あくまでも病気の家族を支えた一家の物語でした。

白血病の姉のドナーになるべく作られた子供であるアナは、11歳にもなれば自分の将来を含め自分の身を守りたいと思うのは当然の権利。
これまでも幼い身体から提供した経緯は数々…
それによってケイトの症状が回復したこともあるが、現在は腎不全と透析による合併症で苦しんでいる。
次にアナに要求されるのは腎臓の提供。
彼女は身を守るべく勝訴率90%越えのキャンベル弁護士(アレック・ボールドウィン)に裁判の依頼をする。
判事は事故で娘を亡くしたデ・サルヴォ判事(ジョーン・キューザック)
大好きな姉の命が救われなくなってしまうかもしれないのに、なぜアナは両親を訴えたのか?
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どうして自分は生まれてきたのか、何のために存在しているのか…
病気のケイト、弟のジェシー(エヴァン・エリングソン)、妹のアナも迷っているように感じましたが、選ぶべき道は解っているように思えました。
病気の子供を抱える夫婦に優先順位があるのも解るし、他の弟妹達は満足な愛情をもらってないのではないかとも思えるけど…
良かれと思ってやることで、これは決して親を責める事は誰も出来ないことです。
そして、まだまだ幼いと思っていた子供が、いつの間にかしっかりと意思を持ち主張するようになっている。
ラストで真実が明かされ、不治の病を抱えるケイトと弟妹の心情に心を打たされ感動させられました。

俳優さんも皆さん好演で、キャメロンの初ママぶりも悪くはないし、ケイトにより一層の愛情が注がれるのも解ります。
アナに関しては感情をあえて押し殺さないとそうできなかったのか?と思いましたが、
それでも、もう少し長男次女の子供二人と深い絆を感じさせて貰える場面があったのなら、もっとサラに感情が移入できたかも~と残念です。
その点では、サラの妹の方が子供達の深い部分も理解していたのが、彼らには救いかもしれませんが…
でも、結局、子供に取って母親って、特別なのではないでしょうか~
強くて一途なママだからこそ、家族が皆尊重して気遣っていたんですものね…
それに答えて受け止める力を持つママも大変と思います。(本当はギリギリでしょう)

このような家族に囲まれて、同じ境遇のボーイフレンドもできて、ケイトは自分の人生に満足したんだと思います。
彼女が一番強くて一番現実的で一番家族を愛していて、そして一番辛かったと思います。
登場人物どの立場からも観ることができて、涙は何度か拭いました。

2009年 10/9公開 アメリカ映画
監督 ニック・カサヴェテス

かけひきは、恋のはじまり 

2009, 10. 08 (Thu) 15:17


1920年代の米国。
アメフトのプロチーム“ダルース・ブルドッグス”のキャプテン、ドッジ(ジョージ・クルーニー)は、
チームとリーグを軌道に乗せるため、カレッジ・フットボールのスター選手カーター(ジョン・クラシンスキー)をスカウトする。
ある目的でカーターのスキャンダルを取材する女性記者レクシー(レニー・ゼルウィガー)が、ドッジの前に現れた。

アメリカンフットボールを題材に、古き良きハリウッドのラブコメを思わせる作品。
監督、脚本、主演はジョージ・クルーニー。


邦題に騙される(WOWOWで)

ジョージ・クルーニーは好きですが彼の監督作品はやはりダメみたい。
クラシカルな雰囲気は悪くはないのですが、終始ダルさに付きまとわれた感じです。
レニー・ゼルウィガーはこの時代の男勝りで魅力的な女性は似合っていたとは思うけど、彼女に想いを寄せる花形選手のカーターがイマイチ素敵な若者ではなかったし、
若者からじじい呼ばわりされるは、引退勧告されるはのジョージ・クルーニーが、いつも以上に老けて見えてしまいました(汗)

出会いは反目など最悪なのに、次第に惹かれ合うハッピー・エンドがお約束の“スクリューボール・コメディ”らしいですが、邦題から受けるロマンチックなラブコメの印象はまるでなく、
原題の「レザーヘッズ」(アメフトの試合中にかぶった皮製のヘッドギア)らしく、アメフトが本格的なプロ・リーグへと移っていった実話を基に描かれている方を感じる内容でした。
ドッジとレクシーの自信過剰で似た者同士のやり取りは小気味が良いのかも知れないけど、
そこにスリリングな恋愛のかけひきがあるとも思えませんでしたし…
武勇伝を参考にしたラストの試合だけは、ちょっとなるほど~でした。

2008年公開 アメリカ映画
監督 ジョージ・クルーニー