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さよなら。いつかわかること 

2009, 09. 28 (Mon) 01:31

080318_sayonara_sub1さよなら。いつかわかること
シカゴのホームセンターで働くスタンレー(ジョン・キューザック)は、
12歳の長女・ハイディと8歳の次女・ドーンとともに、イラクに赴任中の妻・グレイスの帰りを待ちながら暮らしている。
ある日妻の突然の訃報を受け、娘たちにどう伝えればよいか分からず、2人を連れてフロリダにある遊園地まで向かうことにした。


音楽を提供したC・イーストウッドも素晴らしい♪(WOWOWで)

母親が戦死したことを娘たちに告げれない父親が、思いつきで突然の旅行を決めた。
最初はぎくしゃくしていた父と娘たちの関係が、旅を通して少しずつほぐれていく家族の再生ロードムービー。

この先、子供たちにどれだけ母親が必要なのかを重く感じ、家の留守電に吹き込まれた妻の声にメッセージを託す父。
父の様子から何となく察知する多感な年齢のハイディと、天真爛漫なドーン。
二人とも母親が不在の悲しみを抑えながら頑張っているのがひしひしと伝わってくる。
一見、父親は弟の指摘どおり、辛いことから目を背けているように思われる行動だけど、
本当に悲しみに向き合うことは、逃げることよりはるかに難しいのだ、と言うことをしっかりと教えてくれる。

アメリカの現役兵士の14.3%が女性で、その内、約40%が子持ちだそう。
この作品は、家を守る妻と夫の立場は逆転しているけど、平凡な一家に戦争の影響を落としたドラマ。
母の死を受け入れ乗り越えていくまでは、タイトル通り“いつかわかる”ことなのだろう。
きっと時間をかけて支え合っていける…そんな家族の絆を感じる映画でした。
子供たちは可愛いいし、ジョン・キューザックがちょっと冴えない父親を繊細に演じていました。

2008年公開 アメリカ映画
監督 ジェームズ・C・ストラウス