サブウェイ123 激突
2009, 09. 04 (Fri) 16:55

午後2時、ニューヨーク地下鉄運行司令部で働くガーバー(デンゼル・ワシントン)は、ペラム発1時23分の電車が緊急停止したことに気付く。
1両だけ切り離された車両から、ライダー(ジョン・トラヴォルタ)と名乗る男が人質19名の命と引き換えに、残り59分で1,000万ドルを市長に用意させるよう要求してきた。
1974年の「サブウェイ・パニック」に続いて再映画化。
ニューヨーク地下鉄のハイジャック犯と、交渉相手に指名された地下鉄職員との駆け引きの行方を描くクライム・サスペンス。

ガーバーは地下鉄に関して隅々まで知り尽くすまじめな一般市民。
グループのリーダーであるライダーとたまたま交信したばっかりに、人質交渉人カモネッティ警部補(ジョン・タトゥーロ)を退け交渉役にご指名される。
身代金はNY市長(ジェームズ・ガンダルフィーニ)に要求され、制限時間内に到着しないと人質を一人ずつ殺すと言う。
ライダーは何かに憤りを持ち、常に感情的に怒りをあらわにする。
言うことを聞かないと脅すように人を殺し、何を仕出かすか分からない怖さ。
ガーバーに対しても小馬鹿にするように、彼の心の中に付け込んでいく。

素人ながらガーバーは、ライダーとの会話から彼がどんな人物であるか分析する。
ライダーはガーバーにかけられている一つの疑惑を見つけ、執拗に迫ってくる。
この二人のやり取りには緊迫感があり、観る者に本当はどっちなの??!!と不安を誘う。
そんな善と悪の心理戦、犯人の目的は身代金だけか、暴走する電車の中の人質は、ライダーを追うガーバーは…
2時間近く飽きを持たせない展開でした♪
息の合ったデンゼルとトラヴォルタの演技も見ものでしょう!
トラヴォルタはどちらかと言うとダイ○ンと思ってますが(汗)この悪役なかなかでした。
オリジナルは観ていませんが、
クライムサスペンスとしたら犯人の動機云々に薄い印象はあるのですが、アクションなど展開も流れもスムーズなので、気楽に楽しめるのではないでしょうか。
普通の市民の日常は、突然起こった事件で思いもよらない事に巻き込まれてしまうけれど、
ヒーローのようになったガーバーが、また変わらない風景の日常に戻っていく1日…
そんな終わり方も良かったです。

タイムリミットが迫る中、NYの街をひたすら駅へと猛スピードで走る現金を乗せたパトカーとバイク。
カーアクションも見せたかったから?(笑)
見ごたえありますが、市長の言葉にごもっともと肯き!
この市長、何とも言えないキャラでした(皮肉?)
2008年 9/4公開 アメリカ映画
監督 トニー・スコット