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バーン・アフター・リーディング 

2009, 04. 27 (Mon) 16:49

2303_3559211806BURN AFTER READING
アル中が原因でCIAを辞めさせられたオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)は、暴露本を執筆すると言う。
妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は、財務省連邦保安官ハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中。
秘かに計画している離婚を有利に進めるべく、オズボーンのパソコンから情報をCD-ROMにコピーした。
ところが、そのCD-ROMはフィットネスセンターで働くiPod中毒の能天気男チャド(ブラッド・ピット)の手に渡る。
全身整形費用が必要な同僚のリンダ(フランシス・マクドーマンド)と共謀し、オズボーンを脅迫しようと計画を立てる…。

コーエン兄弟が描く痛快クライム・コメディ。
CIAの機密情報CD-ROMが、様々な人物を巻き込み大騒動へと発展してしまう。
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ちょこちょこ笑えはしましたが、面白いのか詰まらないのかそれすらも良く解らなかった(汗)
コーエン兄弟のシュールな笑いは私には難しい…DVDで十分だったかな。
それでも演技派な役者さんが集ってますので、飽きることなく観れました。
特におバカなブラピは必見?!(笑)
キャストは嵌っていたし、登場人物が徐々に繋がっていくのも見せかた上手いですね。

と言うわけで、感想が書けないので人物紹介だけ。
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CIAを辞めたオズボーン・コックス
過激な男だわ~このままで済ませないぞぉ~で自叙伝書く気満々なんだけど…
CIAと言うより、落ちぶれたマフィアのボスみたい。
ジョン・マルコヴィッチの風貌にピッタリ!
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オズボーンの妻ケイティ・コックス
ティルダ・スウィントンがこれまた負けず劣らず冷淡で冷酷な女にピッタリ!
端から旦那をコケにしていて、気の強い女王さまキャラは白い魔女並み(笑)
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天然おバカ?!チャド・フェルドハイマー
ブラッド・ピットが憎めないおバカキャラをチャーミングに熱演?(笑)
クローゼットの笑みが可愛かったのに…(汗)
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幸せを手にするため、全身整形に命を燃やす リンダ・リツキ
フランシス・マクドーマンドは、ネット出会い系の常連。
本当はすぐ近くに有りのままの彼女を受け入れてくれる人がいたのに。
無計画な脅迫が、とんでもないことに…
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絵本作家を妻に持つ、ケイティの不倫相手ハリー・ファラー
ジョージ・クルーニーも能天気なエロオヤジでしたね~(爆)
あれは一体どうしたくてわざわざ作ったんだぁ??!
叩き壊して弱々しくなってしまうの笑えた(苦笑)

他「スタンドアップ」「迷い婚~」など、父親役をさせたらこの人~ リチャード・ジェンキンスがスポーツジムの支配人テッド、
「JUNO/ジュノ 」でこれまた素敵なお父さんを演じたJ・K・シモンズがCIA上官で出演。

リタイア、浮気、恋愛、日々の出来事が1枚のROMを巡り、偶然にも周りを巻き込んで、最後に得したのは誰…
エンディングの曲にまでCIAに対する皮肉がたっぷりとある映画でした。

2008年 4/24公開 アメリカ映画
監督 イーサン・コーエン ジョエル・コーエン

グラン・トリノ 

2009, 04. 26 (Sun) 23:50

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頑固で偏狭なウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、妻に先立たれ息子たちとも疎遠で、一人静かに暮らしている。
ある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民モン族のタオ(ビー・ヴァン)と知り合う。

「ミリオンダラー・ベイビー」以来、4年ぶりにクリント・イーストウッドが監督・主演を務めた人間ドラマ。
孤独に生きる人種差別主義者の偏屈老人が、隣人のアジア系移民家族と思いがけず交流を深めていくさまをユーモアを織り交ぜながら描く。
332286view007グラン・トリノ
ユーモラスで重厚で感動的なヒューマンドラマでした。
観客は何を求めて映画を選んで観に来るか…
イーストウッドほど心得ている監督は他にいないのかも~と思いました。

デトロイト郊外の住宅地で、長年フォードの組立工として働いてきた一人暮らしの偏屈爺さんウォルト。
妻亡き後、やはり年老いた愛犬デイジーと暮らしている。
誰にでも憎まれ口を叩き、皮肉めいた態度を見せる頑固振りは、憎たらしいどころか親しみを覚えてしまいました。

住宅地は非白人が占める割合が多くなり、しかも隣は英語さえろくに話せないアジア人。
ある出来事をきっかけに、その家の姉スー(アーニー・ハー)と弟タオとの交流が始まっていき、次第に我が子のように愛情を注ぎ込んでいくことになります。

多少、ネタバレです




332286view017グラン・トリノ
朝鮮戦争の帰還兵であるウォルトは、今もその傷跡から抜け出せず十字架を背負っている。
亡くなった妻は、ウォルトに懺悔することを望んでいたのだと牧師から勧められるが、その誘いもあれこれと小言を並べて相手にしない。

息子とは確執があり、今時な孫には眉をしかめる。
バースデーには、長男夫婦からマジックハンドと数字が大きく書かれた電話をプレゼントされる。
年老いての1人暮らしより老人ホームはどうかと勧めれ、怒りに満ち溢れていく顔つきが最高に笑えた!!
332286view027グラン・トリノ
332286view023グラン・トリノ
モン族との交流も面白おかしく笑えました。
助けられた時はどうするか、悪い事をしたらどうするか、風習を守る彼らは頑固爺さんの上手をいってました!
階段に並べられる色とりどりの花や食べ物に戸惑うウォルトが可愛い(笑)
異文化である風習の違いは興味深かったです。

この物語には“生きる”という強いメッセージがありました。
冒頭、妻の葬儀シーンから始まり、ウォルトはしばしば咳こみ、病院で何らかの診断書を受け取り、息子に電話する…
そこには確実に彼に死が近づいていることを暗示させながら、
目標のない日々を送っていた心優しい内気なタオに、中身のある男になれるようボロクソ言いながらそれとなく指導していく。
それはまるで父親代わりのようであり、
また自分の息子たちには接してやれなかった罪滅ぼしでもあったようにも感じました。
未来あるタオとスー、その一家を守る為にウォルトが選んだのは…

あれほど嫌っていた懺悔に出掛けますが、戦争での事は懺悔しませんでした。
ウォルトは神に許しを請うより違う道を選んだのです。
最後はまるで十字架のような姿だったと感じました。
332286view009グラン・トリノ
愛車“グラン・トリノ”は、ウォルトに取って心の友であり古き良き時代の象徴。
白人がほとんど居なくなった住宅地で星条旗を掲げ、磨き上げた愛車を見ながらビールを飲む。
米を食う国の車が売れ、輝かしいアメリカは自分の居場所だけだと誇示するように。
アメリカについての映画を撮り続けているイーストウッドが、
余計なセリフは一切入れず、シンプルな映像でそれを物語っていました。

生きること、死ぬこと――
ウォルトの生き様に涙が溢れてきました。
332286view018グラン・トリノ
こんな悪たれ爺さん、側にいたら鬱陶しいでしょうねぇ(笑)
でもそこが可愛らしくもありコミカルで、愛すべき頑固爺さんでありました。
床屋との辛辣な会話も楽しいです~!
それ故、家族からは呆れて相手にはされないですが(まあ、あんな息子一家とは、爺さんじゃなくても関わりあいたくないかも~苦笑)
孤高(笑)で己の正義を貫くクールなクリント・イーストウッドも魅力的でカッコ良かったです!
本当にこれが出演最後なんでしょうか~残念です。
良い映画でした~アカデミー作品賞、どうしてダメだったんでしょう。
音楽を大切にする監督らしい哀愁あるエンド・ロールでした~♪

2009年 4/25公開 アメリカ映画
監督 クリント・イーストウッド

ミルク 

2009, 04. 24 (Fri) 11:33


1972年のニューヨーク。
金融や保険業界で働いていたミルク(ショーン・ペン)は、20歳年下のスコット(ジェームズ・フランコ)と出会い恋に落ちる。
二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、同性愛者が多く住む“カストロ地区”で小さなカメラ店を開店。
ミルクは同性愛者や社会的弱者が抱える問題を改善するため、次第に政治に目覚め、ついには市政執行委員選挙に立候補する。

ゲイであることを公表し、あらゆるマイノリティの社会的地位向上のために立ち上がった伝説の活動家ハーヴィー・ミルクの波乱に富んだ後半生を描く伝記ドラマ。
監督は自らゲイをカミングアウトしたガス・ヴァン・サント。
ショーン・ペンは第81回アカデミー賞主演男優賞オスカー受賞。
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実はショーン・ペンは苦手です。
いつも真剣すぎる感じで観ていると重苦しくなって疲れてくるのです。
実在したゲイの政治家を演じるとのことで覚悟はしたのですが、これはもうとっても良かったです!
この映画で“ハーヴェイ・ミルク”を始めて知りましたが、ひたむきで情熱溢れるミルクのパワーが、いつもよりかなり抑えられた演技で愛嬌があり、最後にはミルクなのかペンなのか解らないけど好きになってしまいました(笑)
「ミスティック・リバー」の凄味のあるジミー役より、当然のオスカーだと思いました。
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そしてもう一人はこの方♪
ミルクの活動を手伝いながら、支えになっていた恋人スコット役のジェームズ・フランコ!
最近は登場しても「たった、これだけぇ~~??!」とガックリだったですが、今作では十分にその魅力を堪能できました!
そして、驚く事にこのフランコがヒースにとっても似ていたのです!!
途中から錯覚するぐらい…
照れ笑いとか、優しく覗き込む表情とか、、、ダブってしまって泣きそうになりました(汗)
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同性愛者なので男性同士のシーンはありますが、それよりもミルクの人間性に引かれる映画だったので、そのところはあまり気にはなりませんでした。
ユーモアあり人情あり、政治に対する姿勢など支持を得たのは納得です。

3度の落選後、4度目にしてやっと市政執行委員に当選。
ゲイ・コミュニティのために立ち上がったのですが、彼が訴えていたことは、少数派に留まらず全ての人々の枠に当てはまるものでした。
「犬の糞を始末しなかったら罰金」の条例など話題をふりまき、アンチ・ゲイによる提案6号を否決するために力を注ぎます。
その一方で、暗殺の警告など、危険や孤独と闘っていた一面もしっかりと描かれています。
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スコット役のジェームズ・フランコを始め、ミルクを支える若者達、エミール・ハーシュ、アリソン・ピル、
“ファーストレディ”と呼ばれていたジャック役のディエゴ・ルナなど、ショーン・ペンと堂々と渡り歩いていて上手でした。
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ミルクと同じく市政執行委員初当選したダン・ホワイト(ジョシュ・ブローリン)。
元警官で消防士の経歴を持つ保守的な彼は、自身の選挙区で空家となった修道院を精神病院にすると言う案件が元で、何かとミルクと対立するようになった。
自分が正しいと思う政治をするミルクとは対照的に、ホワイトは何ひとつ実績を残せずにいた。

劇中、ホワイトがクローゼット・ゲイ(ゲイであることを隠している人)ではないか…とミルクは言います。
その真相は明らかにはなりませんが、
とてつもない負けず嫌いで、ミルクに嫉妬や怒り、恨みでイッパイだったのは間違いないでしょう。
この人物も大変興味深く描かれていました。
ジョシュ・ブローリン、次回作ではブッシュ元大統領を演じます(笑)
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2008年、同性婚を禁止する「提案8号」がカリフォルニアで可決され、
オスカー授賞でショーン・ペンが「ミルクが私たちに何を訴えていたのか」とスピーチしました。
「自由や希望を得るためには、他者との違いを自ら認め公表する」と言う信念で活動したミルクに、
少数派の少数意見であったとしても、派閥や支持者の突き上げなど様々な要因に流されず、正しい政治をする人物が今の日本にも必要なのに、、、と強く感じました。

2009年 4/18公開 アメリカ映画
監督 ガス・ヴァン・サント

デスパレートな妻たち/シーズン4 

2009, 04. 23 (Thu) 19:13

第3話 「暴露ゲーム」 (4/22放送)
03DESPERATE HOUSEWIVES
スーザンは恒例のジェスチャーゲーム会をしようと皆を誘うが、ガブリエルリネットは乗り気がしない。
キャサリンの家に忍び込んだブリーから謎めいた話を聞いて、ゲーム会でキャサリンを酔わせ秘密を聞き出そうと計画する。
ブリー、リネット、ガブリエルは、パーティーに出席するからキャサリンも誘うようにとスーザンに伝える。

ブリーは通っている産婦人科を教えて欲しいとスーザンに頼まれた。
偽装妊娠のブリーはあれこれと理由をつけて断ろうとするが、電話帳で適当に見つけた病院を紹介。
早速訪ねたスーザンは、想像を絶するような薄汚い病院を目にした。

カルロスに婚約したことはまだ口外するなと念を押されたイーディは、言わないことを約束するが、婚約指輪を付けてさりげなくブリーたちに気付かせる。
ガブリエルにも隠し口座のことを内緒にしているカルロスは、ガブリエルに責められるが解決する時間をくれと頼む。
04DESPERATE HOUSEWIVES
抗ガン剤の副作用で食欲のないリネットを心配する母ステラは、アンドリューから手に入れたマリファナを使ってケーキを作り食べさせた。
ハイになってパーティに現れたリネットは、失態を演じてしまう。
13DESPERATE HOUSEWIVES
07DESPERATE HOUSEWIVES
カルロスを妬かせようとアダムに付きまとうガブリエルに、我慢の限度に達したキャサリン。
ついに二人は言い争い、ブリーの話を暴露するガブリエルと、イーディから仕入れたガブリエルの男性遍歴を蒸し返したキャサリン。
かつて未成年者と肉体関係を持っていたことを知ったビクターは、政治生命に危険なスキャンダルだと怒る。
09DESPERATE HOUSEWIVES


今回は全員集合でしたね~
主催者、スーザンの采配が悪いのか(うそうそ~笑)さんざんな結果となりましたが
でもね~ブリー、それはダメでしょう…
いくらなんでもスーザンが可哀想だわ~半べそで怒るの当然
「秘密はなし」なんて1話で約束したけど、どうしても打ち明けられないのよね。
その気持ちは解らなくもないけど、そもそも娘の妊娠を自分のに置き換えても隠し、失敗した自分の子育てを(事実上の孫で)やり直したいってのもエゴっぽい
ダニエルの体調が危ぶまれる連絡を受けて、娘とお腹の子供のことでうろたえたブリーだけど、言い過ぎたと誤りに来たありのままのスーザンにどうしても真実を告げれない。
この人のこの頑なと言うのか、強さと言うのか、ここまでこうさせるものはミエだけなのだろうか…
弱いところもイッパイ見せ合えて友達なのになぁ。
同じ娘を思う親でもリネットの母ステラは大胆(笑)

キャサリンって、高ビーなだけじゃなく喧嘩好きなのね(笑)
誰とでもやりあうんだ
夫のマイクも過去に女で何かあったみたいし、以前一緒に暮らしていたおばさんが戻ってくることが決まり、これからますます問題が起きそう。
開かずの間にはどんな秘密があるのでしょう

レイチェルの結婚 

2009, 04. 22 (Wed) 14:28

rachelgettingmarried_galleryposterRACHEL GETTING MARRIED
ドラッグ中毒更生施設の入退院を繰り返していたキム(アン・ハサウェイ)は、姉レイチェル(ローズマリー・デウィット)の結婚式に出席するため施設を一時退院する。
結婚式の準備でごった返す家の中、キムの存在が家族の衝突を引き起こす…。

シドニー・ルメット監督の娘ジェニー・ルメットが書き上げた脚本を、「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ監督が映画化。
バックマン家長女の結婚式までの2日間を、ドキュメンタリー・タッチで描く。
2125_6070592894RACHEL GETTING MARRIED
またまた悪い癖で、“問題児を抱える一家の再生物語”かと思っていたので、この展開はちょっと拍子抜けしてしまいました。
ハンディカメラでバックマン家のホームビデオを観るような映画なので、
スピーチや音楽に踊りの場面が多くて、好みはあるでしょうがちょっとしつこかったです。

キムはチェーンスモーカーで常にイライラして、些細な出来事にも我がままを押さえられない。
自分の存在を認識したい為に周りに迷惑をかけ、干渉されると迷惑がり、相手にしないと無視されたと怒る。
その一方で、過去、自分が起こした出来事を深く後悔し、変わりたいと願っている。
971_12723199587RACHEL GETTING MARRIED
父ポール(ビル・アーウィン)と母アビー(デブラ・ウィンガー)は離婚し、それぞれ再婚。
後妻キャロル(アンナ・ディーヴァー・スミス)はネイティブアメリカン系、
レイチェルの結婚相手のシドニー(トゥンデ・アデビンペ)は黒人、
ミュージシャンである新郎の友人や父親も音楽関係なのかな、アジア系、インド系などなど、あらゆる人種が登場。
家の中は結婚式の準備でさまざまな人々が集い、いつも音楽が流れて歌い踊る。
キムを迎え入れる友人たちは、表面上は自然に振る舞うけれど、なるべく関わらないように見て見ぬ振り。
そんな中で家族はぶつかっていき、キムの過去が明らかになっていく。
5470_8269227233RACHEL GETTING MARRIED
腫れ物に触るようにキムと接する父。
キムの理解者であるように見せながらも、どこか彼女を疎ましく感じるレイチェル。
今は家族と離れて暮らす冷めた態度の母。
更生を目指す家族がいるのに、自分達の言動がキムの感情を逆撫でしていることに気付いていないようで、この一家には自覚がないのか?!と思ってしまった。
厄介者のキム以上に、姉も父も実の母親も問題が山積みな感じ。
キムの過ちに対して、乗り越えたり許したり出来ないまま、それでも家族は家族でいなければならないのだと言う思いが、どこかよそよそしくて意思の疎通がない。

真っ先に家族から逃げた母親は、一番傷つき一番弱い人だったのかもしれない。
父親も「あれは事故だ」と言うが、傷は深く残っている。
そして結婚を機に、コネチカットからハワイで新生活をスタートさせるレイチェルもまた家族から逃げたいのではないだろうか。
当事者のキムだけがその事実から逃れられず、本気でぶつかって行っても空回りするだけ。
一緒にいると、誰かを傷つけ自分も傷ついてしまう家族なんだろう。
226_3309463642RACHEL GETTING MARRIED
9457_9051360989RACHEL GETTING MARRIED
離れている親戚や家族が集まる一大イベントの結婚式という設定は、本音と建前、家族にある問題や絆、姉妹の明暗などよりリアルさを与えていたと思いました。

キムに共感できるわけではありませんが、レイチェルって人もどうかと思いました。
食事会でのキムのスピーチに対して言い争っていた時、突然妊娠を告白し、焦点をずらしてしまったり、美容院でのこと、そしてラストの後姿には「やれやれ…」みたいな安堵感を観たような気がしました。
姉らしい思いやりもありますが、キムはレイチェルに対しては特別な感情があると思うので、何だか彼女が可哀想に思えてしまいました。
家族のあり方を考えさせられる映画でしたが、明るい希望や未来を感じることは出来ず…
キムは甘えを捨てて、一人でしっかりと立ち直っていくしかないのでしょう。
332730view009RACHEL GETTING MARRIED
他人と上手く関われず情緒不安定で繊細なキムを、評判どおりアンは好演していたと思います。
最初監督は、レイチェルとキムのどちらかを…とオファーしたそうですが、アンはキムを選んだとのこと。
彼女の新境地となったのではないでしょうか。

レイチェルのローズマリー・デウィットと母のデブラ・ウィンガーが、内に秘めた女の冷たさと言うのか~これも好演だったと思います。
姉は結局、臭いものに蓋をして、サッサと幸せになるわ~みたいで(汗)
問題は母親なんですが、同じ母親としては計り知れない辛い経験だと思いますが、ここは残された我が子を一番に思ってやらなくてはならないのではないでしょうか。
どうして一緒に苦しんであげれなかったのか…
事件が起こる前から、この家族は自覚がないけど崩壊してたんでしょう。

それにしても離婚して二人とも再婚できるなんて、羨ましい(苦笑)
あと、数日掛けて友人が集い手作りの式を準備してくれるなんて、日本では考えられない。
みんな仕事とかどうなってんの?と邪推(汗)

2009年 4/18公開 アメリカ映画
監督 ジョナサン・デミ

マックス・ペイン 

2009, 04. 21 (Tue) 14:15

maxpayne_galleryposterMAX PAYNE
何者かに妻子を殺された刑事マックス・ペイン(マーク・ウォールバーグ)は、ただ独り事件の逃亡犯を追い続けていた。
捜査の中で、薬漬けの美女ナターシャ(オルガ・キュリレンコ)と出会うが、無残な姿で惨殺されてしまった。
マックスは、妻子とナターシャの殺害を結ぶ“羽”のタトゥーの謎を追う。

スローモーションを効かせた暴力描写を取り入れて、
世界中を熱狂させたコンピューター・ゲーム「MAX PAYNE」を映画化したアクション・サスペンス。
妻子を殺害されたニューヨーク市警の刑事が、ある陰謀に巻き込まれていく。
332855view005MAX PAYNE
刑事役が定番になったかのようなマーク・ウォールバーグ主演のアクション・サスペンスは、現実と神話の世界が混在するようなダークなお話。
大人気ゲームはどんなものか知りませんが、話の展開(黒幕)は読めるし、
アクション、CG、スローモーションなど、映像では観せてはくれますが、それでも何だか盛り上がりに欠ける映画でした。

「007/慰めの報酬」オルガ・キュリレンコは、怪しくセクシーだったのにあっという間にさよならしちゃうし、
ただ一人だけ(?)副作用が起こらないルピノとは、ここ一番のファイトシーンかと思いきや、何とあっけないこと…(どんだけ強靭なのかと思ったのに)
しかもマックス、黒幕との勝負前にあれれぇ~それ飲んじゃうんだっ!!
って、メラメラ状態になったマーク・ウォールバーグにガッカリ。
「ディパーテッド」でアカデミー助演男優賞にノミネートされたのだから、もう少し作品選ぼうよ…(苦笑)
332855view004MAX PAYNE
内容度外視、時間も90分と短かくスピーディーなので、エンターテイメント性が強いと割り切ってそれなりには観れましたが、
アクションシーンは所々、「ダイ・ハード」だったり「ウォンテッド」だったり「ボーン~」みたかったりと(当然グンとレベルは落ちますけど)
派手に作ってはあるのだろうけど、イマイチ新鮮味が感じませんでした。
 
2009年 4/18公開 アメリカ映画
監督 ジョン・ムーア

スラムドッグ$ミリオネア 

2009, 04. 18 (Sat) 23:59

slumdogmillionaire_galleryposterSLUMDOG MILLIONAIRE
インド、ムンバイ。
ジャマール(デヴ・パテル)は、国民的人気番組“クイズ$ミリオネア”に出演し、次々と難問をクリアする。
残り1問までこぎつけ、スタジオを後にしようとしたジャマールは、イカサマ容疑で警察に逮捕されてしまう。
スラム育ちでまともな教育を受けたこともないのに、答えを解るわけがないと決めつける警察に、過酷な過去を語り始める…。

日本でもお馴染みの「クイズ・ミリオネア」のインド版に出演し、注目を集めた少年の生い立ちと運命の恋をダニー・ボイルが描く。
原作はヴィカス・スワラップの「ぼくと1ルピーの神様」。
本年度アカデミー賞で作品賞を含み、最多8部門を受賞。
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たった1400万ドルの予算で大スターも不在…
それでも第81回アカデミー賞作品賞を受賞!
「アカデミーって、(業界の為には)一般人的な感性感覚の映画は取れないものなの??」
そんな思いを、数年振りに払拭してくれるような作品であったと思いました。
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ひたむきな純愛物語でした。
そのひたむきさが奇跡を起こしたんですね~ジャマールはずっと貧しかったけど、お金目当てで番組に出たのではありませんでした。
彼は貧しいスラム生活の中で普通の人の何倍もの辛い経験を重ねました。
その経験がクイズの答えになっていたのです。

前半の躍動感溢れるカメラワークと音楽、ミリオネア収録場面と警察尋問でのスリリングな展開、
スラム育ちの兄弟とラティカ(フリーダ・ピント)の運命は、人間味あふれるエンターティメントな仕上がりで描かれていました。
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舞台となるインドのスラム。
貧しく苦しい孤児の兄弟は、私達日本の恵まれた環境とははるかに違うけれど、
その過酷な状況から打ち勝つ為のサクセスストーリーと愛する人への思いは、共通する所も多々あるのではないでしょうか(当然、様々な犠牲もあるのですが…)
生きるために選んできた兄弟の選択に、善悪をつけることができない。
ただ純粋で真正直なジャマールと、幼少よりどこか意地悪で行動も過激な兄サリーム(マドゥル・ミッタル)。
兄弟の生き方は違うけれど、それぞれ命がけであり、また大切なものを守りたい一身でもありました。
ラストの風呂場は、弟と同じに、、、と、選んだんでしょうね…
7016_6128200371SLUMDOG MILLIONAIRE
悪い大人に利用された子供達、
時の経過でスラム街が高層ビルと化し、それを兄弟で眺める場面など、
彼らの幼い頃の酷い社会がよりリアルに感じられる一方で、
本当の幸せとは何だろう?!…
ありふれたメッセージは、観るものに素直にそれを感じる事ができるような映画でした。

ただ、残念なのは、予告以上にいろんな番組で内容を観せすぎたことかなぁ。
ミリオネアのライフラインで、最後まで残ったテレフォンの場面など、ハラハラドキドキ含めもっと感動できたかもしれないのに…。
こんなに注目作品になれば仕方がないのかな(汗)

エンドロールのダンスシーン、
若者達が前途洋々楽しそうに踊るのって気持ち良いけど、この映画の余韻としてはどうなんでしょう…
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無名さんばかりとは言え、子役さんたちも本当に自然体で上手でした。
成長で3パターン演じられますが、皆、似たような子を揃えて場面の移り変わりも流れも違和感無かったです。
特に最初の小さいジャマールは可愛かった♪
大好きな俳優のサインをゲットした恐ろしい(爆)姿や、懸命に走る姿など、ありのままが微笑ましくもあり切なくもありました。

2009年 4/18公開 アメリカ/イギリス映画
監督 ダニー・ボイル

デスパレートな妻たち/シーズン4 

2009, 04. 16 (Thu) 16:02

第2話 「作り笑いの達人」 (4/15放送)
01DESPERATE HOUSEWIVES
キャサリンは、ガンの化学療法中のリネットのためにランチをしようと提案。
ブリーがいつものようにそれぞれ料理の分担を仕切りだすが、サラダ担当だと言われたキャサリンはデザートを作りたいと反発。
デザートは自分が作ると決まっているからと、ブリーは却下した。

ランチの当日、デザートのパイを食べたリネットたちが今までで一番の出来だと大絶賛。
皆に褒められて気分良く口にしたブリーの表情が変わる…
キャサリンが自分の作ったパイとすり替えていたのだ。
08DESPERATE HOUSEWIVES
キャサリンのパイを再現しようと、躍起になるブリー。
素直にレシピを教えて欲しいと頼めばよいとオーソンに言われ、恥をしのんでキャサリンを訪ねる。
試行錯誤の結果だから誰にも教えないと拒否され、しかも自分が提案したランチ会なのに、あなたが仕切るのは腑に落ちないと言われる。
それが仕来たりだと言うブリーに、自分が戻ってきたからもうその役目は終わりと追い返されてしまう。

友人のパーティーに出掛けたいと頼むジュリーに、そこは素行の悪い家族だとマイクがさりげなく反対する。
一度は許可したスーザンだったがマイクの意見で取り消した。
ジュリーに批判的に思われたと、マイクに内緒でパーティーに行きを許可するスーザンだったが、
パーティー会場宅を通って帰宅したマイクから、乱痴気騒ぎでその内警察が出動するだろうと聞かされ慌ててジュリーを連れ帰る。
07DESPERATE HOUSEWIVES
レシピを教えて貰えなかったブリーは、合鍵を使ってキャサリンの留守中に侵入する。
厳重に鍵が掛けられたレシピボックスを開けようとした時、キャサリンが帰宅。
マクラスキーさんに実父の事を聞いたディランは、本当の事を教えてと欲しいと詰め寄るが、キャサリンにぶたれてしまう。
家族の揉め事を立ち聞きしたブリーは…
05DESPERATE HOUSEWIVES
ガブリエルと密会を続けるカルロスは、イーディからバースデー・プレゼントとして婚約を約束させられた。
海外の秘密口座の存在を半ば脅しのようにされるカルロスは、謎の男に金を渡してこのままでは破滅すると相談する。
03DESPERATE HOUSEWIVES
リネットは長時間かかる科学療法に、話し相手として誰か付き添って欲しいと頼む。
皆が引き受ける中、ガブリエルだけは話を聞いていないふりをしてそらしてしまう。
親友なのになぜ付き添ってくれないのかと問われ、ガブリエルはしぶしぶ承諾した。
付き添いに来ても何かと側にいるのを拒む様子のガブリエルに、そんなに嫌なら帰ってよいと告げるリネット。
ガブリエルは、幼少の頃癌で亡くなった父親の話をし、もしリネットが居なくなったらあまりにも辛いのだと告白する。
絶対に居なくなったりしないと、リネットはガブリエルを抱きしめる。



始まりましたぁ~(爆)
ブリーVSキャサリン
料理上手だから一目置かれている立場なのに、これでは存在価値がないとキレまくるブリー(笑)
第一ラウンドは何から何までキャサリンの方が上でしたね~完全にノックアウトって感じでした
このままで済むはずがないでしょう~次回は頑張れ~ブリー
それにしても何でもズバズバ言い切れるキャサリンって、高ビーで嫌な女だわ~
彼女の秘密は同情できるような事なのかぁ~と先が少し不安(苦笑)

「マイクと娘の板ばさみで大変」とか大袈裟な事言ってるスーザン。
「いつも味方してとは言ってない。決めたらそれを通して。嘘つくのもなし!」とジューリーの方がしっかりとして筋が通ってる。
しかもあの格好で…(爆)

ガブリエルの無関心にはやはり深い意味があったのね
ああみえても(笑)彼女が一番人の痛みとか解っていると思うから、リネットがあなと居たいと思うのも良く解る。
ガブリエルにはこんな所があるから好き

ある公爵夫人の生涯 

2009, 04. 14 (Tue) 16:14

theduchess_galleryposterTHE DUCHESS
18世紀後半のイギリス。
スペンサー家の令嬢、17歳のジョージアナ(キーラ・ナイトレイ)は、最も裕福な名門貴族であるデヴォンシャー公爵(レイフ・ファインズ)に嫁いだ。
聡明で美しい彼女は公爵夫人としてイギリス中の人々に愛されるが、公爵は男子の後継者を生むことだけを望む。
そんな時、彼女はエリザベス・フォスター(ヘイリー・アトウェル)と出会い、友情を築くことで心の慰めを得るのだったが…。

故ダイアナ妃の祖先にあたるデヴォンシャー公爵夫人のスキャンダラスな実話を映画化。
華やかな生活の裏で、夫の無関心や裏切りに苦しみながらも、自身の信念と愛を貫こうとしたジョージアナ・スペンサーの生涯を描く。
3116_9331362286THE DUCHESS
ジョージアナは故ダイアナ妃の祖先で、17歳の若さでデボンシャー公爵へと嫁ぐ。
女性の価値は世継ぎの男子を生むという時代に、ジョージアナは社交的で目立ちたがり、進歩的な考え方を持つ聡明な女性だった。

世継ぎさえ生まれれば良いと結婚した夫は、ジョージアナに無関心無感情で冷淡。
ジョージアナは度々公爵の浮気を目にし、メイドに産ませた子供の面倒まで押し付けられる。
公爵の愛を得るには男子を産む事…と母親(シャーロット・ランプリング)に助言されるが、生まれてくるのは女子が続く。
332661view005THE DUCHESS
周囲で起こっている出来事に敏感に反応するジョージアナは、代々デヴォンシャー家が支持するホイッグ党の広告塔のような存在でも活躍。
そのファッションセンスや立ち振る舞いは、今で言うセレブ女性のように注目される。

あるパーティでジョージアナはエリザベスと知り合う。
彼女の身の上に同情し、本当の友人に巡り会えたと自宅に招き入れるが、公爵が彼女と関係を持ったと知り、ジョージアナはショックを受ける。

本当の愛を知らなかったジョージアナは、政治家になったチャールズ・グレイ(ドミニク・クーパー)と再会し、二人は急速に惹かれあっていく…
duchess_20_largeある公爵夫人の生涯
332661view013ある公爵夫人の生涯
18世紀末の貴族のお話でありますが、
現代の私たちにもあり得る事でもあり、結婚生活とは何か――
ジョージアナの姿を通して問われたように感じました。

ここまで露骨に男を産めとは言われないでしょうが、
嫁の立場としては今も全く無い話ではないだろうし、しかも夫の不誠実に悩まされ、挙句の果てに親友まで寝取り(苦笑)その息子たちまで引き取り同居させた夫。
自ら愛を求めて不倫に走るのは仕方がないかも…
duchess_17_largeある公爵夫人の生涯
duchess_18_largeある公爵夫人の生涯
duchess_16_largeある公爵夫人の生涯
典型的な性格の不一致を思わせるこの夫婦。
ジョージアナの大胆さと理想主義、世間から注目されるファッションは、夫が無関心なゆえに気を引こうとした行為でもあるのでしょう。
彼女が目立てば目立つほど、夫との距離は乖離していくようで、数々のゴージャスな装いには目を楽しませて貰えたけれど、返って虚しさがつのるような印象でもありました。
090408_koshaku_newmainTHE DUCHESS
ジョージアナ、デボンシャー公爵、エリザベスの奇妙な共同生活…
キツイなあぁ~これ…
長い食卓テーブルの真ん中に座るエリザベスの堂々とした態度が観ていると勘に触るけど、
彼女もまた生きる術を心得た結果であり、ジョージアナに対して決して友情を捨てたわけではない複雑な立場でもありました。
まあ、したたかな女ですけど~公爵と相思相愛だったんでしょうね。

物語全編、ジョージアナと故ダイアナ妃が被ってしまいましたが、
特にこの3人は、チャールズ、カミラとの関係と重なってしまいました。
332661view002THE DUCHESS
キーラはとても上手だった!
やはりこんな時代モノで気の強い女性は彼女にピッタリだけど、今回母親としての表現も心情が伝わり肯けることが多々ありました。
衣装は全てキーラに似合っていたし、完璧に着こなしていました。
帽子や手袋、コサージュ、かつらなど、小物までどれもこれもステキで可愛くて楽しませてもらえました♪
と言うわけで、キーラの画像ばかり(汗)
2480_7157403481THE DUCHESS
ジョージアナへ対する無関心っぷりを淡々と演じたレイフ・ファインズがすごかった(笑)
ムッツリスケベで身勝手な男なんだけど、どこか憎めない。
自分の事を語るのは苦手で避けてきたと言う公爵が、不器用ながら今後の夫婦を語る場面の微笑みやしぐさは温かみがありました。

ジョージアナが恋するグレイのドミニク・クーパーって、「マンマ・ミーア!」ソフィの彼氏役の人で、
このキャストはちょっとあれれ??良くなかったかもですね~(苦笑)
もう少し英国人らしいイケメンの方が悲恋を感じれたような気がします。

まだまだ女が弱く選択の道も少ない時代、
愛する事はもちろん、世間体も大事、諦めも大事、我慢も打算も大事…
そんな時代にたくましく大胆に生きたジョージアナには、今の女性にも共通することがあると思いました。

2009年 4/11公開 イギリス/イタリア/フランス映画
監督 ソウル・ディブ

フロスト×ニクソン 

2009, 04. 11 (Sat) 12:40

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1974年8月9日、第37代アメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソン(フランク・ランジェラ)が、ウォーターゲート事件の汚名にまみれて辞職。
その光景をテレビで見ていたトーク番組の人気司会者デビッド・フロスト(マイケル・シーン)は、ニクソンに対する単独インタビューを企画し、代理人にコンタクトを取る。

インタビュー番組の司会者デビッド・フロストと、元大統領リチャード・ニクソンのトークバトルを中心に、
番組の裏側で繰り広げられたドラマに迫る“心理戦エンターテインメント”。
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ウォーターゲート事件でニクソン大統領が辞任に追い込まれた――。
それぐらい知っているだけですが、十分に見応えある映画でした。
小難しい政治映画ではなかったので助かりました(苦笑)
けど、ベトナム戦争に触れる場面では「なんだ??!」と思いましたが…。

復帰を目論むニクソンと、成り上がりを賭けた司会者フロストの対決。
無知な私は、フロストは正義に燃え、政治腐敗を追求する熱きジャーナリストだと思っていたら、
このインタビューを成功させ、アメリカ進出への足掛かりにしたいと考えているイギリスのバラエティー番組のキャスターで、しかもコメディアンあがり…。
片やニクソンはTVメディアを利用して政界復帰を目論んでいたので、フロストが格好な相手だとエージェントが判断したのも当然なんでしょう。
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ニクソン側の60万ドル(当時)の要求額を満たすため、フロストは番組の放映権売却やスポンサー探しに奔走。
ギャラの一部を自腹で払ったり友人から借金をしながら、ボブ・ゼルニック(オリヴァー・プラット)、ジェームズ・レストン(サム・ロックウェル)の助けを借り準備を進めていく。
そのレストンは、大のアンチ・ニクソンで、インタビューの初回に「会うのは初めてだが、握手なんかするものか」と豪語。
しかしオーラがあるニクソンが手をさしのべると、「大統領…」と思わず握手してしまう(笑)
他にもイタリア製の靴を履くフロスト評や、潔癖症なエージェントなどクスッとなる場面も。
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4回に及ぶインタビューは、序盤では大物政治家の力量は圧倒的。
小粒なキャスターは足元にも及ばない。
本番前の絶妙なタイミングで相手の動揺を誘うニクソンが小ざかしい。
追い込まれたフロストは、逆転のチャンスを狙うが、なかなかそれも許してくれない。
ところが最後のインタビューの4日前、フロストはニクソンからの電話を受けた。
そして結果、ニクソンは自らを破滅に追いやった決定的な言葉を残すこととなる。
やはりこのインタビュー場面での演技対決は見もの。 
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舞台版「フロスト×ニクソン」で同役を演じたフランク・ランジェラとマイケル・シーン。
フランク・ランジェラは顔は似てないけど、国民に憎まれたニクソン大統領の悪党ぶりな本性と、弱点を隠し続ける老人の哀しい姿には、同情すらしてしまいそうになった。
ラストの靴を眺める場面や、ダックスフンドを撫でる場面などでの微妙な表情も上手い。
マイケル・シーンは「クイーン」でのブレア首相が印象に残っているけど、今回もかなり成りきっていたんでしょう。
ちょっとミーハーぽく見えるのが業界人って感じでした。
他、ニクソンの側近ブレナンのケヴィン・ベーコンも忠実で存在感がありました。
ドキュメンタリーのように進んでいくのも解りやすくて良かったです。
メディアの怖さも知らされます。

2009年 3/28公開 アメリカ映画
監督 ロン・ハワード

ダイアナの選択 

2009, 04. 10 (Fri) 22:48

thelifebeforehereyes_galleryposterTHE LIFE BEFORE HER EYES
高校生のダイアナ(エヴァン・レイチェル・ウッド)は、退屈な毎日に不満を募らせる反抗的な不良少女。
内気でまじめなモーリーン(エヴァ・アムリ)と仲良くなり、対照的な2人はいつしか深い友情で結ばれていた。
ある日、トイレでおしゃべりしていた2人は、突如銃声と叫び声を聞く。
銃を手にしたクラスメートが乱入し、“どちらかひとりを殺す、選べ”と残酷な選択を迫った──。

それから15年。
ダイアナは優しい夫とかわいい娘と幸せな家庭を築いていた。
しかし、事件のトラウマは彼女の心に深く暗い影を落としていた…。

多感な高校時代に銃乱射事件に遭遇し、犯人に自分の命か親友の命かという過酷な選択を迫られたヒロインのその後の人生を見つめる衝撃のヒューマン・ミステリー。
「砂と霧の家」のヴァディム・パールマン監督がローラ・カジシュキーの「春に葬られた光」を映画化。
081226_daianasentaku_mainダイアナの選択
32歳となったダイアナ(ユマ・サーマン)は、哲学教授の夫と娘に恵まれ自分も美術を教えていた。
事件の15周年行事が近づき、彼女の胸には過去の記憶が次々と蘇ってくる。
娘のエマは、まだ小学校低学年(ぐらい)。
若い頃の自分に似た子供らしからぬ言動もあり(ちょっと多動ぎみ)手を焼いている。

そんなダイアナの現在と過去が交差しながら物語は進んでいきます。
高校乱射事件で心に深いトラウマを負った彼女は、どのような人生をおくっていたのか…
ひとりの女性の2つの人生には、過去と未来、現実と理想、生と死が描かれています。


以下ネタバレします。
まだご覧になっていない方は、スルーしてください。



332829_01_03_02THE LIFE BEFORE HER EYES
私は「高校乱射事件」を題材にした「人間ドラマ」だと勝手に想像して観ていたので、
もしやそのように期待していると、ラストでは驚く事になるかもしれません。
勘の良い方は気付かれると思いますが、私はまんまと騙されました。
正直、先日のある作品のように、また??とも思いましたが(汗)否定的に捉えることはできませんでした。

後から思い返してみれば、あれもこれもたくさんの伏線があります。
「人間の体の75%は水でできている」などと教えてくれた生物教師…
ゴーギャンの絵画…
ウィリアム・ブレイクの詩…
モーリーンとの高校生活や会話、プールのシーン…
マカフィー教授が講演で語る「未来の自分を想像することで、現在を前向きに生きられる」という言葉などなど、数え切れないほど。
uma_thurman10THE LIFE BEFORE HER EYES
高校時代の楽しいはずの思い出は、必ず事件の日に繋がってしまう。
過去の積み重ねが未来を作るのではなく、どう生きるかがより良い未来を作る。
生死を迫られたダイアナの選択は、苦しい人生を強いられてしまった彼女に同情を感じると共に、「自分ならどうする」と「良心」を投げかけられた気がしました。

結果、オチはいわゆる某驚愕作品系ではあるのだけど、オチそのものの衝撃を狙って作られた作品ではないのが大きな違いではないでしょうか。
それは多感な頃の少女の日常生活を丁寧に描いてあって、物語の流れも時間軸の見せ方も(同じ場面を少しずつ進行させたり)と組み立て方も上手かったと感じました。
私は好きな作品になりました。
332829_01_02_02THE LIFE BEFORE HER EYES
ダイアナを演じた二人の女優が素晴らしかったです。
エヴァン・レイチェル・ウッドの若くて無防備で怖いもの知らずな無鉄砲さ、
それとは対照的に、30代を向え幸せで理想の暮らしを過ごしていても、どこか疲れて張りのないくすんだユマ・サーマンの雰囲気が、乱射事件から一転、心に深い傷を抱えてしまったのであろうと、物語に深みを持たせていたと思いました。
モーリーンを演じたエヴァ・アムリは、スーザン・サランドンの娘とのことで、目元口元はそっくり。
演技も母譲りでした。

クレジットのラストに「監督の答え」のキーワードが出ましたが、
公式ページでその答えを見たところで、映画観てれば解る事を特別語る必要もないのでは~?!
と、思ってしまいました(苦笑)

2009年 3/14公開 アメリカ映画
監督 ヴァディム・パールマン

デスパレートな妻たち/シーズン4 

2009, 04. 09 (Thu) 00:08

第1話 「再会」 (4/8放送)
15Desperate Housewives
カルロスの帰宅を待ち構えて首吊り自殺をしようとしたイーディ
階段を登って来る絶好のタイミングにスカーフに首を入れたが、カルロスはマクラスキーさんにゴミの捨て方が悪いと表に呼ばれる。
必死にスカーフを解こうとするイーディだが、力は残っていなかった…。

ガブリエルと駆け落ちを約束をしていたカルロスは、
しばらくは、一命を取り留めたイーディの側に居てやらなければならないと告げる。
14Desperate Housewives
1ヶ月後、ブリーの隣の家に、引越しのトラックが止まった。
興味津々で家の前に集まるスーザンたちの前に現れたのは、かつてウィステリア通りに住んでいたキャサリンだった。

リネット、ブリー、ガブリエルとは初対面のキャサリンは、娘のディランと新しい夫で医師のアダムを紹介する。
和やかな会話がはずむ中、ブリーの庭の木が邪魔だとキャサリが言い出す。

マイクと結婚したスーザンが婦人科の診察を受けに行くと、担当医が不在で代わりに検診に来た医師はなんとアダムだった。
恥ずかしがるスーザンに追い討ちをかけるように、更年期障害(閉経)の可能性があると告げるアダム。
スーザンはひどく落ち込む。
05Desperate Housewives
01Desperate Housewives
キャサリンは引越し祝いとしてウィステリア通りの住人たちとのパーティーを開いていた。

周りにバレそうな目に合いながらも妊婦を装っているブリー…
カルロスと共に我が家に戻ってきたイーディ…
ビクターと結婚したのに、カルロスと駆け落ちしようとするガブリエル…
幼い頃、本当の姉妹のように仲良かったジュリーや、ここに住んでいた頃の記憶がまったく無いと言うディラン…
友人はもちろん子供たちにも癌を秘密にしているリネット…
そしてキャサリンからボケ老人扱いされたマクラスキーさんは、まるで夜逃げのようにここから出て行った理由は何だったのかとキャサリンに投げ掛ける…
04Desperate Housewives

やっと始まりました
タイトルの「再会」は、放送を待ちわびていたデスパ・ファンとの再会でもありますね~

シーズン3は、イーディの首吊り場面で「えぇっーーーーーーまさか」の終了でしたが、
すぐスカーフを切ってもらえるようにハサミを近くに置いたり、カルロスの帰宅時を狙ったりと、さすがに抜け目のない偽装自殺工作でした(アホくさッ
おまけにカルロスの弱点となる秘密(?)も見つけ、脅してまで引き止めていたいんだ…
人の旦那に手を出すのはこれで何人目?~この人には懲りるという事がないようです(苦笑)

やっとやっと愛するマイクと結婚したのに、彼が幸せを感じていないのではないかと独りで悩んでいるスーザン。(これも、アホかッ
いちいち細かい事気にしないで、ゆったりとしてられないの?
マイク、ウザイだろうに…
妊娠していて良かったね~穏やかに過ごしましょう~

癌治療の副作用で、髪がなくなり吐き気も納まらないリネット。
かつらを付けて学校行事にも参加し、普通に暮らそうと頑張るが、やはり今の身体に無理はきかない。
ブリーたちに本当の事を隠していたのは、みんなと過ごしている時間だけでも病気を忘れていたかったからと言う
病気を告げ同情や心配されてると思いながらの付き合いは、彼女にはもっと辛いことだったんだろう。
でも告白してこれからは秘密はなし、、、と改めてみんなは誓うけど、どうなるんだろう…

そして新しい住人のキャサリン。
これももう絶対、100%ムカつきキャラに間違いない
ブリーとのバトルは見ものでしょうね

ザ・バンク 堕ちた巨像 

2009, 04. 05 (Sun) 22:48

theinternational_galleryposterTHE INTERNATIONAL
インターポール捜査官ルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン)は、かねてより不審な資金の流れの極秘情報を得ていたルクセンブルクに拠点を置く国際銀行IBBCの捜査に当たっていた。
ニューヨーク検事局のエレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)と本格的な捜査に乗り出すが、重要証人や捜査官が次々と殺害されてしまう。

巨大プライベート・バンクの陰謀を暴き、国際情勢の裏に潜む闇を描くクライム・サスペンス。
幾多の犯罪スキャンダルで破綻した実在の銀行BCCIをモデルに、新人ライターのエリック・ウォーレン・シンガーが脚本を書いた社会派エンターテインメント。
5879_1508649861THE INTERNATIONAL
社会派なテーマですが、
特別な金融知識は必要なくアクションとサスペンスを楽しめ、エンタメ性が強く面白かったです!

物語のモデルとなったBCCI(国際商業信用銀行)。
映画と同じくルクセンブルグに存在し、91年に経営破綻した途上国向けのメガバンク。
劇中、ウェクスラー老人(アーミン・ミューラー=スタール)が言う通り、あらゆる紛争に介入し、CIA、イスラム原理主義者など…悪と裏で手を結び成長したそう。
またルクセンブルグという国は、人口50万人足らずだけれど経済的に豊かさ指標では世界トップクラス。
スイス銀行と同じく、顧客のプライバシーを守る超富裕層向きプライベートバンクが複数存在するそう。


ネタバレ


240_1331662339THE INTERNATIONAL
ベルリンを訪れていたNY検事局の調査員が、サリンジャーの目の前で殺されてから、
ミラノ、ニューヨーク、イスタンブールと舞台を変えながらアクションとサスペンス仕立ての展開。
「パフューム ある人殺しの物語」で独特な映像を創り出したトム・ティクヴァ監督は、銃弾の傷跡や吹き出る血の質感など丁寧な描写でスクリーンは重厚な印象。
これだけでもDVDではなく劇場で観た方が良いと思いました。

ミラノでの狙撃シーンにまつわる一連のシークエンスは、事件現場の屋上で発見した犯人の足跡が義足であると割り出され、その後の追跡もスリリングでとても面白い。
NYグッゲンハイム美術館での銃撃戦は、義足の暗殺者コンサルタント(ブライアン・F・オバーン)の命を狙い続々とヒットマンが現れる。
入場客を巻き添えにして館内はメチャクチャに…
凄くダイナミックでハラハラさせられる銃撃アクションは見どころもいっぱい。
ミラノ、ニューヨークで捜査を協力する刑事たちも印象深かったです。

金融機関の犯罪は驚く事でもないだろうし、オバマ政権がスイスに圧力をかけ…云々のニュースもある中、金融モラルを小難しく見せずに問う内容でした。
頭取一人殺しても何も変わらないグレーな世界は、ラストに向けて少しゆるくて地味な感じにはなりましたが、この映画の内容は現実を意味するものなのでしょう。
333025_01_02_02ザ・バンク 堕ちた巨像
クライブ・オーウェンは無精髭で相変わらず苦虫潰したような表情で、刑事上がりの捜査官サリンジャーを好演でした。
正義感が強くて頑なな男らしさがぴったり。
ナオミ・ワッツも美しく責任感溢れる熱血な女性。

義足の暗殺者“コンサルタント”のブライアン・F・オバーンが良かった。
目立たない普通の男は、超プロ級の腕の持ち主。
冷酷な殺人者を彷彿させるミステリアスなキャラで、物語を引っ張るような中盤からのストーリー展開には釘付けになりました。

IBBCの幹部アーウィン・ミューラー=スタール、
「イースタン・プロミス」でもキナ臭い老人だったけど、ここにも一人の男の人生がありました。
次回は「天使と悪魔」に出演。

2009年 4/4公開 アメリカ/ドイツ/イギリス映画
監督 トム・ティクヴァ

4月公開映画 

2009, 04. 01 (Wed) 17:25

4月4日公開

「トワイライト~初恋~」
332281view001トワイライト~初恋~
ステファニー・メイヤーの世界的ベストセラー小説を映画化したラブストーリー。
人間の女子高生とバンパイアの禁断の恋の物語。

クリステン・スチュワート ロバート・パティンソン

「ザ・バンク 堕ちた巨像」
333025_01_01_02ザ・バンク 堕ちた巨像
巨大プライベート・バンクの陰謀を暴き、国際情勢の裏に潜む闇を描くクライム・サスペンス。

クライヴ・オーウェン ナオミ・ワッツ

「太陽のかけら」
333063_01_01_02太陽のかけら
メキシコを舞台に、友人同士の楽しいパーティー風景を切り取りながら、国が抱える社会問題を浮き彫りにしていく。
ガエル・ガルシア・ベルナルが初監督と主演を務めた青春ストーリー。

ガエル・ガルシア・ベルナル カミラ・ソディ


4月11日公開

「ある公爵夫人の生涯」
332661view001ある公爵夫人の生涯
故ダイアナ妃の祖先にあたるデヴォンシャー公爵夫人のスキャンダラスな実話を映画化。
自身の信念と愛を貫こうとしたジョージアナ・スペンサーの生涯を描く。

キーラ・ナイトレイ レイフ・ファインズ シャーロット・ランプリング

「ピンクパンサ-2」
332674view001ピンクパンサー2
フランス警察最強のトラブルメーカー、クルーゾー警部の「ピンクパンサー」シリーズ第2弾。

スティーヴ・マーティン ジャン・レノ エミリー・モーティマー アルフレッド・モリナ アンディ・ガルシア


4月18日公開

「スラムドッグ$ミリオネア」
332328view001スラムドッグ$ミリオネア
テレビのクイズ番組で注目を集めた少年の生い立ちと、運命や恋を描くヒューマン・ドラマ。
第81回アカデミー賞作品賞オスカー受賞作品。

デヴ・パテル

「ミルク」
332593view001ミルク
同性愛者であることを公表して公職に就いたアメリカ初の政治家ハーヴェイ・ミルクの生き様を描く伝記ドラマ。

ショーン・ペン ジョシュ・ブローリン ジェームズ・フランコ エミール・ハーシュ ディエゴ・ルナ

「レイチェルの結婚」
332730view001 レイチェルの結婚
ある一家の結婚式を中心に、優等生の姉と問題児の妹の抱える問題や、彼女たちを取り巻く人々の微妙な関係を包み隠さず映しだす。

アン・ハサウェイ ローズマリー・デウィット

「マックス・ペイン」
332855view001マックス・ペイン
コンピューター・ゲーム「MAX PAYNE」を映画化したアクション・サスペンス。

マーク・ウォールバーグ


4月24日

「バーン・アフター・リーディング」
331863view001バーン・アフター・リーディング
CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMをめぐり、ジョエル、イーサン・コーエン兄弟が放つクライム・コメディー。

ジョージ・クルーニー  ブラッド・ピット  ジョン・マルコヴィッチ
フランシス・マクドーマンド  ティルダ・スウィントン


4月25日公開

「レイン・フォール/雨の牙」
330891view001レイン・フォール雨の牙
全世界でベストセラーとなったハードボイルド小説「雨の牙」を映画化したサスペンス・エンターテインメント。
日系アメリカ人の殺し屋が、ある暗殺計画の依頼を受けたことで政権汚職と利権をめぐる陰謀に巻き込まれていく姿を描く。

椎名桔平 ゲイリー・オールドマン 長谷川京子 柄本明

「グラン・トリノ」
332286view001グラン・トリノ
朝鮮戦争従軍経験を持つ気難しい主人公が、近所に引っ越してきたアジア系移民一家との交流を通して、自身の偏見に直面し葛藤する姿を描く人間ドラマ。

クリント・イーストウッド ビー・ヴァン アニー・ハー


春ですね~
一年も四分の一が過ぎました(*^^*)
公園の桜は咲いてはみたものの、今日は風も強くて花がたくさん落ちてました。
暖かい天気は続かず、寒そうで何だか可哀想です(苦笑)
新しい学期の始まりでもあり、環境が変わる季節
暖かくなると外へ出掛ける時間も増えるけど、今月も公開作品がたくさんです

「スラムドッグ$ミリオネア」
「ミルク」
「レイチェルの結婚」
アカデミー賞受賞作品がいよいよ公開
主演男優賞のショーン・ペン、主演女優賞ノミネートのアン・ハサウェイ。
どちらの演技も楽しみです

「ある公爵夫人の生涯」
キーラの雰囲気にピッタリな予感。
時代背景の建造物や衣装も見所満点でしょう

「グラン・トリノ」
イーストウッド「ミリオンダラー・ベイビー」以来の監督&主演作品。
これも楽しみです