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ブロークン・イングリッシュ 

2008, 12. 22 (Mon) 00:08

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ニューヨークのホテルで、VIP対応係を務める30代独身のキャリアウーマン、ノラ(パーカー・ポージー)は、
母親のヴィヴィアン(ジーナ・ローランズ)に結婚のことを心配されるものの、
男運が悪いのか、ますます縁遠くなっていく日々。
ある日、気分転換に出席したパーティで、フランス人男性のジュリアン(メルヴィル・プポー)と出会う。

結婚適齢期を迎えた30代ヒロインのロマンスを描くラブストーリー。
“インディペンデント映画の雄”ジョン・カサヴェテスと、女優ジーナ・ローランズを両親に持つサラブレット、ゾーイ・カサヴェテスの監督デビュー作品。
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純愛が大の苦手な私が泣けた映画、「きみに読む物語」の監督ニック・カサヴェテスがお兄さんとのこともあり、少し期待はしたのだけれど、正直、詰まらない内容でした。

ホテルのお客の俳優に誘われ、食事に出掛け意気投合の挙句、そのままベッドイン。
相思相愛かと思ったら、その俳優が恋人の女優とラブラブだと語るテレビ番組を見て撃沈――
クスッとなるラブコメかと思いきや、
ジュリアンと出会った辺りからドンドン退屈で面白くないものになってしまいました。
特別な盛り上がりもなく、淡々と過ぎていった感じです。
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ジュリアンは魅力的でイケメンだし、出会いからたった数日であろうが恋に落ちるのも良いのですが、
ノラという適齢期の女性は、自暴自棄なタイプであまり好きになれなかったです。
突然情緒不安定になったり、愛されたいから結婚したいとか、繊細でどこかしらイタイ。
それが等身大なのかもしれないし、
傷ついたり絶望したり、不安になったり慎重になったりするのは解かるけど、
今、アラフォー(アラサー)と言われる人達は、もっと前向きで楽しみを持ち、生き生きと暮らしていると思う。
ノラの不安定さにはあまり共感できませんでした。

一緒にいると楽しいからパリに来て欲しいと言うジュリアンにも、そこまでのノラへの思いが伝わってこなかったなあ。
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イタイほど深刻な女性だと思ったら、後半は急にロマンチックにパリに向かう。
見ず知らずの人にお届け物を持って親友オードリーと出掛けるけど、その経緯を見逃したのかよく解からなかった(汗)
わざわざそんなエピが必要かしら?と疑問…
ノラが自分を変えようとしていくのは良いけれど、
大切な電話番号を無くしてしまい、帰国寸前、偶然に地下鉄で再会するのはこじつけた感じ。
あの終わり方は「ビフォアーサンセット」ぽかった。

ジーナ・ローランズが「今の若者たちは選択肢が多い分、混乱していて気の毒」みたいなセリフなど、登場する年配者のさまざまな言葉には重みがありました。
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ノラを演じている40歳のパーカー・ポージー。
キアヌの恋人との噂もあるけど、
落ち込んでくたびれてブチャイクな時は、ヒラリー・スワンク、
バッチリとメイクして綺麗な時は、サンドラ・ブロックに似ていました(苦笑)

2008年 12/13公開 アメリカ・日本・フランス映画
監督 ゾエ・カサヴェテス