fc2ブログ

ワールド・オブ・ライズ 

2008, 12. 21 (Sun) 17:20

174_1802790867 BODY OF LIES
危険な現場で任務を遂行するCIAの工作員ロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)と、
安全なアメリカから指示をするエド・ホフマン(ラッセル・クロウ)は、ある国際的テロ組織のリーダーを捕獲するという重要任務にあたっていた。
大規模なテロを計画する首謀者の手がかりを得たロジャーは、
ヨルダンの諜報機関のトップ、ハニ・サラーム(マーク・ストロング)と接触する。

対照的な2人のCIAエージェントを軸に、
それぞれの“嘘”の頭脳戦を繰り広げていく社会派サスペンス・ドラマ。
原作は、ワシントン・ポスト紙のコラムニスト、デヴィッド・イグネイシャス。
331775view006ワールド・オブ・ライズ
ネタバレしてます


それなりには面白かったけど、
どうだろう…
拷問シーン、上空からのハイテク技術、自爆テロの爆破シーンなど、
中東、対テロを舞台にしたこの手の作品ではこれまでも描かれてきてるので、映画として珍しさやスリリングなものを感じなくなってしまったのかもしれない。

「嘘」についても、
嘘をつく男エド、嘘を許さない男ハニ、嘘に翻弄される男フェリスとそれは明確だけど、
CIAだのスパイだの潜入捜査ならこれぐらいの嘘は当然と思うし、嘘の重要性があまり感じなかった。
フェリスが仕掛けた偽テロリストが一番スゴイ嘘?!
あの建築家、気の毒だわ!
1443_11983178395 BODY OF LIES
そんな嘘のことより、
テロ組織のリーダーを捕獲したのはアメリカの最新テクノロジーではなく、ハニによるアラブ流の勝利って事が、やはりここでもアメリカの驕りや放漫さを皮肉っている印象を持ちました。
エドが子供の世話をしながら、何か食べながらとプライベートな日常で、
淡々と冷酷な指令をするのは、どこか神経が麻痺してしまってるようで、今のアメリカを象徴するかのように感じます。
レオがメタボなラッセル・クロウに、
「デブ、ダイエットしろ!」と蹴飛ばしてひっくり返したのは笑えた!
4075_12719986177 BODY OF LIES
「ブラッド・ダイアモンド」の演技が光っていたレオ君。
今回もアクションこなし熱演でしたが、個人的には「ブラッド・ダイアモンド」の方が良かったかな。
最近は社会派なアクション映画が続いているから、
次回作の「レボリューショナリー・ロード」は、ラブストーリードラマになるのかなぁ~楽しみです♪

王族の一人で、国王に次ぐ権力を持つハニはヨルダン情報局のトップ。
クールでスマート、上品で優雅。
断固とした信念の持ち主で、この方が一番カッコ良かったかも♪
7415_11949891446 BODY OF LIES

2008年 12/20公開 アメリカ映画
監督 リドリー・スコット