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ステート・オブ・プレイ ~陰謀の構図~ 

2008, 11. 14 (Fri) 14:23

第6話 最終回(11月12日)

「スクープ」

スティーブンは、たとえ自分が職を失うことになっても、エネルギー大臣ファーガスや政府の関係者たちを破滅させてやりたいと、オフレコの会話などすべての情報をカルに提供すると言う。

デラダンは入院中のフォイから、U-EXオイルの上層部、リチャード・ジーグラーの証拠メールを受け取る。
そこにはソニアの名前が書かれていることをつきとめた。
やはりソニアは、U-EXオイルの上層部とつながっていた。

カルは、記事が法的に問題があるかどうかをチェックするイボンヌに、
自分はキャメロン編集長にクビにされたので記事の権利は自分にあるから返却して欲しいと告げる。
更に、ヘラルド新聞社はラジオの免許を欲しがっていて、政府を怒らせるとそれが出来なくなるから記事にしたくないのだろうと教える。
スティーブンは内容を認める供述書を出すつもりで、それは自分にしか話すつもりはなく、
その証拠集めのために、たった数万ポンドの経費で陰謀が合法的に独占的に暴かれるので、他社に記事を売るしかないのだと詰め寄る。
イボンヌは取材費を出すことに決めた。

デラは、U-EXオイルのリチャード・ジーグラーと密会。
リチャードは、社内で「ソニアと言う人物の情報を最優先にしろ」と極秘のメモが回り、自分が担当になってから初めて彼女がどこで何をしているか知った。
亡くなる2日前に辞めたいと言ってきたが、何故ソニアが殺ろされたのかは何も知らないと言う。

スティーブンはキャメロンやヘラルドチームを前に、ソニアとの仕事内容やこれまでの経緯、ファーガスたち政治家の嘘などを供述テープに収めた。
カルの家でお酒を飲み感情的にファーガスを責めるスティーブンは、「ソニアはトロカデロでポールと毎日会って、情報を流していた」と口走る。
不思議に思ったカルは、デラに聞いてみるが、「トロカデロ」という名前はフォイの口からも一度も言われたことはなく、それが書かれていたのは、殺し屋のカバンにあった監視記録だけだったことに気づく。

スティーブンの着替えを持ってきたとカルの家へやってきたアンは、ソニアがスパイだと知ってスティーブンがマスコミと戦うのなら私はサポートすると言う。
同情心から気持ちが変化したのなら、やめた方が良いと言うカルは、ソニアの妊娠をアンに話した。
どんな男でも子供の父親である以上、子供のためにも彼がボロボロになるのは見ていられないとアンは言う。

リチャード・ジーグラーから証拠のメモを入手したデラは、ベル警部を尋ね、U-EXオイルの上層部とソニアが繋がったことを告げた。
フォイはもっと事情を知っていると思うから押さえておくべきだと話し、殺し屋ロバート・ビンガムの経歴ファイルを見せて欲しいと頼む。

昔、軍隊にいたビンガムには読書障害があった。
当時国防省にいたスティーブンは、軍隊にいたことがあり、その時にビンガムと出会い読み書きを教えていた可能性が高いと思われる。
議員になってロンドンに来たスティーブンの家に泥棒が入った時に、防犯モニターを設置した会社のオーナーがビンガムだったことも判明。

カルがビンガムの名前を口にすると、スティーブンは観念した。
家族がバラバラにならないように頑張ろうとするアンに、自分は変われない、復縁は有り得ないのだと話す。

スティーブンは、ソニアの家にいた時にかかってきた留守電話から、ソニアとポール・カニングのつながりを知り、ビンガムにソニアの身辺調査をさせていた。
ビンガムはソニアを殺すことをスティーブンに提案したという。
スティーブンは「やめろ」と言っただけで、阻止しようとはしなかった。
カルは、たとえ出世して大物政治家になったとしても、人の命を奪ったり遺族を悲しませるほどの価値があるものなのか?と問いかける。

ヘラルド社は石油会社と政府の癒着、スティーブンの供述を掲載し、同時にスティーブンは警察に逮捕された。


う~ん……
もう頭がこんがらがってきました
毎回たくさんの人物名が次々と出てきたのですが、殺人に関しては誰も関係がなかったんですねぇ~

石油会社が自分達の利益のため、政府にスパイを潜り込ませ、それを黙って了解していた政治家。
そこに多額のお金が絡んでいたのかは明らかにはならなかったと思うけど、そんなお互いの利益の上に成り立つ癒着と、ソニアや他の殺人事件は全く別だったと言う事でした。

U-EXオイルやワーナー・シュロスは、ソニアが任務を破棄したいとの申し出には困ったみたいけど(ポールの情報から、彼女がスティーブンに本気になってしまったのも困ったのでしょうが)彼女が殺されたのは、逆に戸惑ってたみたい。
でも彼女のことが暴かれていくと自分達の立場も当然悪くなるから、冷や冷やだったでしょう。
殺人はそれとは無関係な所で、身辺調査をスティーブンから依頼されたビンガムが、恩師の為に制止を聞かずに勝手に殺したってことみたいです

盗まれたスーツケース、それをカルに提供した少女、病院で殺されたブラウン警部、ケルビンの検視結果を変えた人物、ビンガムを特殊部隊によって射殺させた人物など…
カルが再調査をと匂わせながらも、何も明らかにならないまま。
6回なんて時間に、あれもこれもと風呂敷広げておいて、この終わり方はないのでは
せめて殺人に関わったビンガムをもっと掘り下げるとか、スティーブンとの関係も、たったそれだけの事で?と思わせないないようにするとか、やりようがなかったのかな。

ソニアの死の原因は、スティーブンが愛するソニアを疑ったのが始まり!(詰まらない~汗)
全ての経緯をカルに説明するスティーブンが言ってることは、サッパリ解からない
最後の最後まで、なるほどねえ~あなたも辛かったのね~と思えない
はあ???の連続…
結局は自分勝手なんだけど、それ以上、全て中途半端で激情型。
自分が利用されたり裏切られたりするのがトコトン嫌なんだろうけど(そんなん、誰だってそうだよ)
ただ嫌だという感情だけで、その先に賢さがない。
俺は本気でソニアを愛していた、家庭を捨てようとしたんだぁ~と言うのに、
彼女と出会って幸せなのに、悪いほうばかりに向いていく、とか…
そこまで愛していて覚悟があるのなら、自分達で向き合って解決しなよ

カルは友人を警察に送り込む結果になって複雑な涙を流していたけど、アンとの不倫もやっぱり何だったの?アンもこの期に及んで(ソニアがスパイだと知ったから)子供達のため大人の解決を、って、バカじゃない

解かりにくいのがイギリスドラマの特徴らしいですが、それにしても伏線を張るだけで丸投げ気味ですね。
石油会社と政府の癒着で殺人が起きたのかは、次々と現れる人物で引っ張っただけで、
スティーブンが真犯人であっても、彼がどうしてそうなってしまったか、って言うのが観るものにあまり伝わらなかったように思うのです。
それに、最初に受け取ったスーケースの中身とビンガムの身元をしっかり調査すれば、すぐに解決していたと思うのですが…(汗)

これの映画化って、少し不安です


NHK-BS2 1月1日~1月3日に再放送されるそうです。