アイアンマン
2008, 09. 30 (Tue) 23:56

天才発明家で軍事企業CEOのトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、
武器のデモで訪れたアフガンで武装集団に拉致される。
兵器開発を強要されるが、開発するフリをしながら脱出用のパワードスーツを製作、
命からがら脱出を果たす。
帰国後、自社の軍事産業からの撤退を発表したトニーは、
自宅の作業部屋に篭り、新型パワードスーツの開発に没頭する。
自ら開発したハイテク鎧を身にまとい、
“アイアンマン”としての活躍を描く人気アメコミを映画化したヒーローアクション。


以下、ネタバレしています
ベトナム戦争の頃に描かれた原作コミックとのことですが、
大義名分もない今のアメリカの現状で、
戦場をアフガニスタンに移してテロリストを登場させて、さて、どうするのだろう~とは思っていましたが、
捕虜生活の間にパワードスーツを造り上げ、自社の兵器がいかに無責任に人命を奪っていたのか正義に目覚め、本当の敵は別にいる…物語としても面白い映画でした。

天才発明家にして軍需産業のトップは、その才能とは裏腹に、いい加減な生活ぶり。
トニーとロバート・ダウニーのキャラが嵌っていて、アフガンの一件から開眼するあたりも良かった。
冒頭から激しくハラハラさせられた映画は「MI:Ⅲ」「007」以来かなぁ~
捕虜場面は想像以上に長かったし、
トニーに重要な人工心臓(?)を埋め込んでくれた医師インセン(ショーン・トーブ)との関係は、
できればもっと継続して欲しかった…
インセンの協力のお陰でパワード・スーツで収容所を脱出し、
砂漠をさまよっていたところ、軍の空軍中佐ドーディ(テレンス・ハワード)に助けられる。
アメリカに帰還したトニーは、
記者会見でスターク社が軍事から手を引き、平和産業に転身すると宣言。
最高幹部のオバディア・スティン(ジェフ・ブリッジス)を驚かせる。


自宅に篭もり、モニター画面から設計図(?)をドラッグすると立体的なヴァーチャルのようになったり、組み立て過程はハイテクで、人工知能(?)ロボット(?)も凄いし観ているだけでも楽しい!
時には疎通が上手くいかないけど、会話しながら何でも動いてくれるロボットなんて楽だなぁ~♪
トニーの身辺には恐ろしい陰謀がうごめいていて、
彼の父親から使えてきたオバディアの目論みが徐々に解り始めてきます。
ロボット対決、迫力ありました!
ハゲたジェフ・ブリッジス、初めて観たので最後まで彼とは気づかなかったです!
エンドクレジットに名前あったけど、どこに出てきた?って(汗)


トニーと個人的にも友人であるドーディ。
ユーモアがあって、いつもトニーの味方。
紳士的な軍人が、テレンスに似合っていました♪
研究室でロボット見ながら「次回な」と言ってたけど(笑)
トニーに命ぜられれば日常的な世話までこなす秘書ペッパー・ボッツ(グウィネス・パルトロー)は、
プレイボーイの彼と常に一線を置いています。
もしどちらかに隙(笑)でもあれば…そんな場面はあるんだけど、
最後まで上司と部下の関係を保っていたのは、この映画に良いテイストだったと思いました。

大人のエンターテインメントとしても、ロボット好きの人にも十分に楽しめると思います。
頑張る中年ヒーロー♪
カッコ良いです!
エンドクレジットの後に、あの方が登場…
(ヘビは連れていなかった~笑)
2008年 9/27公開 アメリカ映画
監督 ジョン・ファヴロー