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幸せの1ページ 

2008, 09. 08 (Mon) 18:47

nimsisland_galleryposterNims Island
ベストセラー冒険小説家のアレクサンドラ・ローバー(ジョディ・フォスター)は、極度の潔癖症と対人恐怖症で家から一歩も出られない引きこもり。
新しい小説のネタをネット検索していて、孤島で暮らす海洋生物学者ジャック(ジェラルド・バトラー)の記事が目に止まり、さっそくメールで連絡を取る。

ある日、ジャックの娘ニム(アビゲイル・ブレスリン)から、海へ出かけたジャックと連絡が取れなくなったとSOSのメールが届く。
アレクサンドラの冒険小説に出てくる主人公アレックス・ローバーの大ファンのニムは、メールの送信者名から小説の主人公アレックス本人と思い込み、憧れのヒーローに助けを求めたのだが…。

ウェンディ・オアーの人気児童書「秘密の島のニム」を映画化した冒険ファンタジー。
孤独なベストセラー作家と、南の島で父親と2人で暮らす少女の奇跡的な出会いを遊び心いっぱいにつづる。
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nimsislandNims Island
「羊たちの沈黙」「パニック・ルーム」「フライトプラン」
常に恐れを持たず恐怖や困難に立ち向かってきた行動派ジョディ・フォスターが、
極度の潔癖症の上、玄関のドアノブさえも開けれない対人恐怖症で引きこもり…
ニムのためにと外への一歩を踏み出してから、怯えで引きつった表情が面白い!
アフリカの変な(?)ダンスやイビキかきながら口あけた寝姿、
海に落ちてグズグズなお姿なんてある意味、感動?!(爆)
こんなジョディは見たことないでしょう!
これだけでも関心を集めるのは間違いない作品ですね。 
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ジョディも絶賛したというアビゲイルちゃんは、伸び伸びとしていて無人島の生活に馴染んでいました(笑)
島から出かけたまま戻らぬパパを待ちながら、
激しい嵐や訪れてきた海賊(観光客)から島を守ろうと、大好きな仲間の動物達と一緒に奮闘する。
心細いながらも健気で勇気のある少女を元気イッパイに上手く演じています。
ニムのオットセイや爬虫類のお友達もコミカルなお芝居を見せてくれる楽しいキャラたちです。
活躍します~特にガリレオ君が!(ありえない…苦笑)
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ニムのパパのジャックと、想像上の冒険家アレックス・ローバーの二役を演じたジェラルド・バトラー。
娘を愛するや優しいパパと、アレクサンドラの背中を押し助言をくれる冒険家ヒーロー。
どちらも彼に合っていて素敵でした。
ど~して二役なのか?すぐ解りますが…(笑)

ロケ地はオーストラリアだそうですが、その大自然の美しさは癒されます。
スローライフって、良いですねぇ~♪
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家族で安心して楽しめる映画だと思いますが、
自分の殻を脱いでいく引きこもり小説家の成長物語なのか、
それともパパの留守を守りあれこれと知恵を出して頑張るニムなのか…
どちらの視点で観るかによって感想が別れそう。

アレクサンドラのアドベンチャーは、ニムを助けなければの思いから始まったし、
“COME”とメールしたニムも他人と接触するのは初めてのことだろうから、やっとの出会いは感動なのかと思えば(実際にはアレクサンドラが初めてではなかったし)
二人の交流は案外あっさりしていて、「一人ぼっちにはしない」とアレクサンドラは言うものの、
そこまで深まるようなハートフルなものがあまり感じないままで消化不良でした。
突っ込みどころが満載なのは仕方がないとして、
特別大きな盛り上がりも、ハラハラドキドキするアドベンチャーもなかったのは残念です。
330487view004Nims Island
主人公はジョディ・フォスターでしょうが、むしろ彼女は新境地と言えるようなコミカルな演技って部分で、
ニムを演じているアビゲイルちゃんの子供らしい視点で観たほうが楽しめると思います。

2008年 9/6公開 アメリカ映画
監督 マーク・レヴィン