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フリーダ 

2008, 09. 07 (Sun) 23:37

ACBF10198_lフリーダ・カーロ
4人姉妹の3女として生まれたフリーダ・カーロ(サルマ・ハエック)は奔放な少女時代を過ごす。
1925年、18歳のフリーダは乗っていた路面電車の事故で大怪我を負ってしまう。
一命は取り留めたものの、寝たきりの生活となったフリーダに父は絵を描くことを勧めた。
描くことに没頭する彼女は、奇跡的な回復を見せる。
やがて彼女は壁画の巨匠ディエゴ・リベラ(アルフレッド・モリナ)に教えを乞うようになり、いつしか2人は恋に落ちる。

過酷な運命に翻弄されながらも、絵を描く事で生きる意味を見出したメキシコの天才女流画家、フリーダ・カーロの47年の波乱に満ちた生涯を描く感動の人間ドラマ。
alfred_molina6Alfred Molina and Salma Hayek
瓦礫の中で発見されたフリーダは、背骨、骨盤など砕かれ、
小児麻痺で不自由だった脚は10ヶ所以上も骨折。
繰り返される手術と孤独、重い障害と強い痛みに苦しめられる。
このような状況でも前向きで気が強く、情熱的で頭の良い女性。
芸術的なことは疎くて解らないのですが、その時々の感情が絵にぶつけられ、斬新で印象に残る作品ばかりです。
ミュージカル「ライオンキング」のジュリー・テイモア監督の手法により、
作品の数々や衣装など、鮮やかで独特な色彩は更に高い芸術性を感じさせられます。
メキシコの空気や香りが伝わってくるような綺麗なビジュアル。

悲劇的な交通事故、21歳も年上のディエゴとの結婚、繰り返される夫の浮気、
流産、トロツキーとの愛など、肉体の痛苦に耐えながらの波乱万丈な人生。
思想的な表現もあり、伝記映画であるから善し悪しとか好き嫌いとかは言い難いし、
彼女に感情移入はなかなかできなかったのですが、このような人生を歩んだフリーダというひとりの女性の映画として観て良かったと思いました。
scorepre Edward Norton
プチ・ノートン祭りで観たのですが(笑)
ディエゴが壁画を描くことになったロックフェラーセンターのネルスン・ロックフェラー役で登場は少なかったです。
でもこの上流で冷静沈着な雰囲気がまた良かったですねぇ~♪

ノートンはじめ脇が豪華!!
ディエゴ・ルナ、アシュレイ・ジャッド、アントニオ・バンデラス、ジェフリー・ラッシュなどなど。

ディエゴ役のアルフレッド・モリナは「ショコラ」「ダ・ヴィンチ・コード」などで印象深いですが、このディエゴって男は妻の目線ではとんでもないですが、芸術家ってこんなの普通なのかな(苦笑)
寝たきりになってしまったフリーダとまた再婚するなど責任感の強い暖かい人だったのだろうけど。

主演のサルマ・ハエックは「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」しか知りませんが、フリーダ役を切望したと言うだけあって体当りの演技でした。
アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、2003年度の各国映画祭の受賞を総なめにしたのですね~。
でも私は、彼女の眉毛がどぉーーーーして繋がっているのか???
それが、ずーーーーっと気になって、凄くシリアスな場面でも彼女の演技に感動するとかできなかったんです(ピアフの眉より笑える…汗)
「繋がり眉毛の変わった女が…」とディエゴが言うけど、だから、どぉ~して繋がってるのか教えてっ!!!
繋がってなかったら、凄く美人なのに…

2003年公開 アメリカ映画
監督 ジュリー・テイモア