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近距離恋愛 

2008, 07. 09 (Wed) 23:52

madeofhonor_galleryteaserMADE OF HONOR

大学時代から10年来の大親友であるトム(パトリック・デンプシー)とハンナ(ミシェル・モナハン)
一緒に食事をしたり悩みを打ち明けたり、男女の壁を越えた間柄を貫いてきた。
ハンナがスコットランドへ6週間の出張に行った間、トムは彼女への恋心を自覚する。
ハンナへの告白を決意するが、
帰国した彼女はコリン(ケヴィン・マクキッド)と恋に落ち結婚すると言う。

近過ぎるゆえに互いの恋心に気づかず、
もどかしい関係を繰り広げる繊細な大人のロマンチック・コメディー。
patrick_dempsey2MADE OF HONOR


試写会で観てきました。
多少、ネタバレしてると思います。


学生時代からプレイボーイのトムと、
美術館で絵画の修復に携わっている誠実なハンナは、対照的な性格だけど気の合う友人。
〇度目の結婚をするトムのお父様を見れば、元々、いいとこのお坊ちゃんなんだろうけど、
熱いコーヒーカップを持てるように(火傷しないため)カップにつけるカバー“スリーブ”の発明によって大金持ち。
スタバや映画館で紙コップについてくるあれですね~♪
あんな単純なものが大儲けにつながるんだなぁ…

2人の友情は永遠かと思われたけど、
いつも自分の側にいるのが当たり前のハンナと離れたことで、徐々に気持に変化が現われ、
友人に「気持ちを伝え、取り合えず一緒に暮らす」と宣言!
patrick_dempsey8MADE OF HONOR
patrick_dempsey10MADE OF HONOR

ところが待ちに待ったハンナはスコットランドで知り合ったコリンを同伴し、数週間後に結婚するという…
おまけに結婚式の筆頭介添人(Made of Honor = MOH)になってくれと頼まれる。
トムは愛する女性に告白できないどころか、MOHなる任務まで仰せつかり心中穏やかではない。

スコッチメーカーのご子息でお城持ちの貴族のコリンには、家柄や教養、経済力で勝ち目がなく、
ならば得意のバスケでと誘ってみても、マッチョなスポーツ万能の肉体に負けてしまう。
おまけにシャワールームで見たものに…大撃沈…!!!!!
madeofhonor3MADE OF HONOR

そんな前半のニューヨークから、後半は結婚式の舞台となるスコットランドへ。
その大自然はそれはもう美しく、古城を包む雄大な景色は、
大都会ニューヨークからスコットランドへとちょっと小旅行でもした気分にもなれる。

貴族の暮らしに言語や習慣の違い、スコットランド特有の風習など、
どこまで本当かは解らないけど、ブラックなユーモアも交えて歴史もさりげなく紹介。
michelle_monaghan5MADE OF HONOR

お決まりの流れでも男性目線のラブコメなので、
パトリック・デンプシーが何度か脱いだり(上半身ね)
可愛らしいミニスカート姿など新鮮味(笑)もあり、男性特有のジョークもそこそこに笑えます。
コミカルな彼はファンにはたまらない映画でしょうね♪

MOHは初夜の下着まで見立てるそうですが、そのお店のソファーには爆笑でした!
あと、シャワールームの場面は男達のリアクションが最高!!

愛にだけ突っ走れる年齢ではない30代で、
ヨーロッパの文化や伝統とか歴史に弱いアメリカ人のコンプレックスみたいなものもあり、
大人の、大人だからこそ痛い所を付いてくるような~そんな映画かな。
笑わせたい意図は随所に感じるけど、そんなに笑えたとは言えないのが残念ですが。

あっ、飲茶やケーキがね~ズラッーと並べられるわけではないんだけど、そのチョイスのセリフだけで美味しそうでした~(時間的にお腹が空いてたので…笑)
made-of-honor-20080427103700105_640wMade of Honor

パトリック・デンプシーのお相手としては、あまり魅了的には感じなかったミシェル・モナハン。
親友だ~なんて言ってはみても、
ふとした時にどこかそうではない部分も何と無く感じていたのだろうと思わす表情や素振りは伝わりました。

コリンに夢中になった時点で、他が全く見えなくなり自分達の事以外は我関せずって、女の怖さなのかもぉ~(汗)
でも一ヶ月コリンと旅行したと言うのに、一切れのケーキとか気付かなかったのかな~
恋は盲目なのね…(笑)
madeofhonor2MADE OF HONOR

パトリック・デンプシーは「フリーダム・ライターズ」で何だかなぁ~の旦那だったけど、
「魔法にかけられて」ではポイントアップしたし、「グレイズ・アナトミー」も最初からちゃんと観よう!
大人の魅力でセクシーでした♪
ラストのジョークも洒落が効いていて、なかなか良かったです♪

最近、「いつか眠りにつく前に」や「幸せになるための27のドレス」で花嫁付添い人がクローズアップされてるけど、
普通、花嫁の親友や姉妹がメイドオブオーナー(MOH)になり、ブライダルの様々な事を仕切るらしい。
その大役が親友とは言え男性のトムで、しかも秘かに花嫁に恋してるわけで…
ちなみに新郎の世話をする人はベストマンと言われてるそうです。
男友達とパーティーのお土産など懸命にラッピングしている光景が、何だかクスッとなるやら可愛いやら♪

「幸せになるための27のドレス」では花嫁のトイレの世話までしていたから、それもトムにさせる気だったのかしら?!(笑)

2008年 7/12公開 アメリカ/イギリス映画
監督 ポール・ウェイランド