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ペネロピ 

2008, 06. 10 (Tue) 15:11



イギリスの名家、ウィルハーン家の一人娘として生まれたペネロピ(クリスティーナ・リッチ)は、
先祖の因縁で魔女に呪いをかけられブタの鼻と耳を持って生まれてきた。
呪いを解く方法は、良家の子息がペネロピに真実の愛を誓うこと。
世間の好奇の目にさらされないように屋敷から一歩も外へ出ることなく成長し、
母ジェシカ(キャサリン・オハラ)によって日々お見合いをさせられている。
しかし求婚者たちはペネロピの顔を見た途端、恐怖に駆られて逃げ出してしまう。
そんな中、今は落ちぶれた名家出身の青年マックス・カンピオン(ジェームズ・マカヴォイ)が現れた…

ブタの鼻を持って生まれてしまったヒロインの恋と成長を描くファンタジー・ラブストーリー。
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3月の公開時に見逃してしまいDVDと諦めていましたが、
近くの劇場で2週間限定で上映されましたあ~!!!
突然のラッキーな出来事に思わず小躍りしたい気分~劇場に感謝!!

可愛らしいお伽話で、きちんとしたメッセージとユーモアーがあり、本当にハッピーな気持ちになりました♪
お金持ちだから物質的なものは何でも手に入るけど、ペネロピはそんな容姿で生まれたために外界から隔離され友達さえもいない。
母は呪いを解くことだけに全てをかけている。
普通なら屈折して育ちそうだけど、とても素直で前向きで賢い女性。
彼女の顔に驚く男達は次々と窓を突き破って逃げて行き、
それを追っかけて捕まえ口外しないよう契約書にサインさせる執事のジェイク(ラスト、良いオチ持っていきます~笑)
そんな繰り返しでも諦めることを知らない母ジェシカとお見合いコーディネーターのワンダ。
この2人の掛け合いも笑えるし、
自分の先祖の呪い故、その現実を半ば諦め気分で(解けないと)受け入れている父親フランクリン(リチャード・E・グラント)とジェシカの温度差も面白い。
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ペネロピを見て逃げ出した(アホ)お坊っちゃまエドワード(サイモン・ウッズ)
その逃げ足の速さにジェイクは口止め契約をしないまま取り逃がしてしまう。
エドワードは警察に駆け込み、「ブタ人間を捕まえろ」と訴えるが取り合ってもらえず、
ジェシカに殴られ片目を失った記者レモン(ピーター・ディンクレイジ)は、長年にわたってペネロピのスクープを追っている。
この二人が証拠写真を手にいれるため、名家の生まれだが落ちぶれたギャンブル依存症のマックスを雇う。
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一気に見合いを済まそうとしたペネロピは、集団見合いを決行。
いきなり登場した彼女を見て全員逃げ出したのに、マックスだけはその瞬間を見逃し部屋に残った。
その後数日マジックミラー越しのお見合いが続き、マックスからはペネロピが見えないけれど二人は少しずつ心が通い合っていく。
遂に自らの姿をマックスに見せたペネロピは、なぜ彼がここへやって来たかを知る。
更にマックスには秘密がありペネロピの申し出を受けることができない…
失意に満ちたペネロピは、独り立ちを決心し家を出ることにした。
penelope1Christina Ricci
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幸せを運んでくれる王子さまを待つだけではなく、
自分で道を切り開いていく力のある現代のお姫さま物語です。
人とはあまりにも違うゆえ、隔離されて呪いを解くためだけの人生に嫌気がさし飛び出した新しい世界。
ありのままの自分を見つめ受け入れることの大切さ、
他人と比べて落ち込んだり諦めたりすることの意味の無さ…
人に頼ったり、人のせいにしたりせず、結局は何事も気持ちの持ちようで自分次第であることなど、
自信を持って前に進んでいけるメッセージが感じられます。

ペネロピのファッションや小物、インテリアも楽しめます♪
形や色が違うボタンのコートや、重ね着、ワンピースのリボン使い、タイツに靴。
ずっと家の中で暮らしているので、ブランコがあったりする部屋の雑貨も可愛いです。
全てにおいて大人な雰囲気の抑えたポップ調な色彩で、女の子なら誰でも憧れそう。
屋敷のたたずまいや郊外の自然、
ペネロピが初めて眼にするイギリスの街並は、まるで飛び出す絵本を開く時のようなワクワク感が♪
ラストは予想通りのハッピーエンドで、この終わり(呪いの解け方)が予想に反してとても良い。
57906_bjChristina Ricci

ただ、原作を先に読んだからか…
ペネロピが家を出てからの展開が少し荒いと言うか、あれよあれよと言う間に進んでいくので、
彼女が自ら写真を渡しお金を手にした理由や自立に向けての決意、ゴシップ記事を狙っていたレモンの変化、マックスの過去などもう少し描かれていたらと少し残念です。
ついでに、ペネロピが就いた職業も違いました。
原作のイメージは損なわれず独特な世界観とキャストの皆さんはピッタリです♪
penelope2Christina Ricci
071225_penelope_sub7James McAvoy

クリスティーナ・リッチは様々なジャンルで幅広く演じる個性派女優さんだけど、
「モンスター」での小悪魔のようなセルビーやその他の役柄でも共感できるものは無かったし、
ジョニーとの2回(ラスベガスもあったけど、あれはちょっと別物~笑)の相手役も似合わなくて!!
これまであまり可愛いと思わなかったけど、たとえブタ鼻であってもその鼻を隠すと広いおでこと大きな目が強調され、長い巻き髪スタイルもお伽話のお姫様のようでとってもチャーミング。
特に暖かな声と柔らかな喋り方にとても好感が持てました。
あれじゃ、顔が見えなくてもマックスは恋に落ちるわ~
どんなに美人でも、声とか話し方って大事なのよね~

声フェチの余談…
昔々、仕事場でいつも電話でお話する“ある方”のお声と物腰の雰囲気がスンゴク良くて、
今だと谷原章介さんのような声の感じかなぁ~女性陣の間で話題になったけど、
ある日仕事場に現われたその“ある方”は、今で言えば小島よしおみたいで……
一同、沈黙…それっきり、話題にならなかった…(苦笑)
penelope2James McAvoy

で、やはりお目当てはジェームズ・マカヴォイ♪
あら~~もう評判通り、凄く凄く素敵でしたっ!!!
徹夜でギャンブルする依存症だから、うっすらと無精ひげを生やしどちらかと言えば冴えない男の部類なんだろうけど、
ミラー越しのあの眼、あの目、あのめえぇぇーーー!!
ドラムやギターで歌ってはじけるマカちゃん、
本を盗む振りしておどけるマカちゃん、
チェスの駒を動かすマカちゃん…
ペネロピとのお見合い場面はどれもこれも最高に素敵でしたぁ~♪
門を飛び越えたり、カウンター走ったり、動きも俊足!
シリアスな演技も良いけど、この役は女性のハートをガッチリ掴んだでしょう~大好物かも(笑)
071225_penelope_sub6James McAvoy

この脚本が気に入りプロデューサーとなったリース・ウィザースプーン。
06年にオスカー女優になっちゃって、
おまけに07年にはアンジェリーナ・ジョリー、キャメロン・ディアス、ニコール・キッドマンなどを抑え、
ギャラ・ランキング1位に輝いて、これまた少し意外(失礼)
私の苦手女優の筆頭なので、アニー役でも出演しているのが引っかかったけど(苦笑)
ペネロピに取っては初めての頼もしい友達で、偏見を持たない姐御肌があの顔にも合ってたし(度々、失礼)そんなに登場もしなかったので安心した。
でも素敵な作品をプロデュースしてくれてありがとう。
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レモン役のピーター・ディンクレイジは、「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」でのお小さい方、赤ドワーフのトランプキン。
ハスキーボイスと人間味のある人物。
2人の幸せは、この人の影の力のお陰でもあります♪

あのブタのお面が欲しい(笑)
 
2008年 3/1公開 イギリス/アメリカ映画
監督 マーク・パランスキー