ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛
2008, 05. 21 (Wed) 23:58

偉大な王アスランとペベンシー4兄妹によって、平和と繁栄がもたらされたナルニア国。
あれから(ナルニア暦では)1300年後、かつての美しい国の姿は見る影もなく、
戦闘民族テルマール人に侵略・支配され、生き残ったナルニアの民は深い森の奥に追いやられていた。
王位継承者であるカスピアン王子(ベン・バーンズ)は、叔父のミラースによる暗殺計画から森へと逃げて行く。
追い詰められたカスピアンが象牙の角笛を吹くと、
時を越えて現実世界に戻った1年後のペベンシー4兄妹が、再びナルニア国へと舞い戻された。
C・S・ルイスの児童文学を、
壮大なスケールで映画化したファンタジー・アドベンチャー「ナルニア国物語」シリーズの第2章。
国の命運を託された王子と共に、再び4人の兄弟姉妹が立ち上がる。

シリーズの一作目は登場人物や背景の説明などが必要なので、どうしても物足りない感じで終わってしまうものですね。
「ライオンと魔女」では、ティルダの魔女っぷりが楽しめたし、タムナスさんのキャラも好きだけど、
どちらかと言えばお子様向けな印象でしたが、
今回の第2章は、カスピアンなんて“美しの王”(勝手に命名)の登場もあり、公開を楽しみにしてました。

前作より良かったです!!
カスピアン王子も素敵でしたが、
成長した4兄弟姉妹がナルニア国の王、王女に戻り、
自信も貫禄もある姿に違和感なくすんなりと入り込めました。
特に次男エドマンドが予想通りのイケメン君になって(笑)
前回のような失敗もなく、
兄を助け冷静な判断力とユーモアなど大きな成長が感じられ、交渉事も上手♪
王子ばかりが宣伝されたけど、蓋を開ければこの子の方があらゆる意味で私は良かった♪

末っ子のルーシーが外見は一番変わったかな~でも純粋で無垢なところは変わらずホッとさせられます。
ピーターとスーザンは、剣や弓の腕前も堂に入ってるようすですが、
責任感の強さから見えなくなってしまったり迷いなんかもあるんですね~何だかまたひとつ大人の階段を登る時期なんだなあ~なんて思いました。
ピーター、ちょっとキレやすくなった?

それと今回は戦いの場面が多くて見応えがありました。
城へと秘かに攻め込んだり、王同士の一騎打ち、多勢に無勢の戦場など、
ハラハラして久しぶりに手に汗かいた…
ミラースは暴君で卑怯者。
その取り巻きも隙きあらばと腹黒く狙っていて、人間のいやらしさがありありと感じられます。


締めはやはりアスラン!
カッコ良いです♪
そうそう、白い魔女のティルダ、あれだけのシーンだったけどインパクトある!
ついでに(ついで?)タムナスさんも出て欲しかった~回想シーンでも良いから…
壁画に描かれていたように見えたのですが~気のせいかしら?

ラスト、いや~~ん、そんなのありぃ?!!!
ずるいわっ(笑)
うーーーんーーーー、、、
でも、可哀想かな現実はあんなものよねぇぇぇ~とオチに納得できたから、まあ、許そう(笑)
カスピアン王子は第3章へも出演が決まってるようですね。
舞台の経験はあっても「スターダスト」にチラッと出たぐらいで映画は殆ど初めてなんでしょう。
ちょっとぎこちない演技だったけど、次回に期待します!
卒業組もいるのかな…

2時間半はあっと言う間でした。
喋る動物キャラ、中でもネズミ君が面白可笑しく可愛らしいし、
さすがディズニー、抜かりなし♪
2008年 5/21公開 アメリカ映画
監督 アンドリュー・アダムソン