2008_05
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(Thu)22:33

アフタースクール

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母校の中学で働く教師、神野(大泉洋)のもとに、
かつての同級生島崎だと名乗る探偵北沢(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。
彼は、神野の同級生で親友のエリートサラリーマン木村(堺雅人)の行方を追っていた。
神野は探偵のペースに引きずられるように、木村捜しを手伝わされる事になる…。

「運命じゃない人」監督内田けんじによる新感覚エンターテインメント。
怪しげな探偵と親友の行方を捜すハメになった主人公が辿る、予測不能な物語を巧みな構成力で描き出す。
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今年最初の邦画鑑賞作品です!
(比べちゃダメだろうけど)
「キサラギ」程ではないけど、面白かった~♪
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まもなく出産を控える美紀(常盤貴子)の手料理を食べながら、
中学時代、美紀から渡された手紙を思い出し、優しく微笑む真面目なエリートサラリーマンの木村。
ところが彼は会社をサボり、
横浜のホテルで女性と会っている所を同僚に写メされる。
木村を探す為に借金まみれの怪しい探偵北沢が雇われ、木村の同級生で教師の神野は、
半ば強引に探偵の捜査に巻き込まれる破目になる。
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最初は探偵北沢の目線で物語は進行し、後半、突然展開が変わります!
色んな場面で伏線が散りばめられ、緻密に練られただろう脚本と、
大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人の演技が光ってます♪
伏線は無駄なく綺麗に片付けられ、しかもどんでん返しが好きな方にはお勧めです。
この映画は何の予備知識も入れないで観た方が絶対に面白いし、
二転三転を頭の中で巻き戻しながら、全ての謎が明かされた時にすっきりすると思います♪
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大泉洋って、喋りは面白いけどあまり好きじゃないんですが、これ、良かったです。
素に近いアドリブのようなネタも笑えるし、飄々とした感じはユースケとはまた違う独特なものがある感じがしました。
最近ではどんな映画でもアイテムとして不可欠な携帯ですが、
この映画はあれですね、、、携帯を使っての小ネタも伏線も結構あるように感じましたが…
田畑智子、伊武雅刀、山本圭など脇の方々も個性があります。

しまったぁ~やられたぁ~くやしいぃぃーー!!!
ではないけど、あっ、そうだったんだっ!!と騙されました。
今夜は布団に入って思い返し、眠れない夜になるかも…
あっ、エンドロールも最後まで観てくださいねぇ~(*^-゚)vィェィ♪

「運命じゃない人」は観てないのですが、今度是非観てみたいです!!

2008年 5/24公開 日本映画
監督 内田けんじ
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2008_05
28
(Wed)22:59

幸せになるための27のドレス

27dresses_galleryposter27 DRESSES

世話好きのジェーン(キャサリン・ハイグル)は、花嫁付添い人のドレスがクローゼットに27着も並び、
いまやその道のスペシャリスト。
自分の恋には臆病で、上司ジョージ(エドワード・バーンズ)に想いを寄せるが告げられずにいた。
そのジョージは、ジェーンの妹で美人モデルのテス(マリン・アッカーマン)と出会い、
あっという間に結婚へと話が進んでしまう。
結婚式の記事を手掛ける記者ケビン(ジェームズ・マースデン)は、ジェーンを取材しようと執拗にアプローチを繰り返す。

万年“付添い人”のヒロインが、自分自身の幸せを見つめ、新たな一歩を踏み出す姿を描くロマンチック・コメディー。
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先行上映、女性1000円で観て来ました♪
「プラダを着た悪魔」のスタッフが贈る…の宣伝文句は、無視した方が良いかもしれません。
少しレベルが違うと思うので(苦笑)
上司の仕事って結局のところ何の会社?(そんなので、よく社長が勤まるのね)とか、
記者ケビンは、そんな記事を書いてどうなりたかったの?とか。。。
この手のラブストーリーに、細かい設定やメッセージなど云々を気にしたら楽しめないので、
お決まりのロマコメの流れで気楽に観ましょう!
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結婚カップル(花嫁)の趣味を反映される(?)花嫁付添い人(ブライズメイド)の華やかさや大変さは、
色んな意味で楽しく見させてもらいました。
パーティで マイケル・ジャクソンの「今夜はドント・ストップ 」を皆で揃って踊る場面は、
昔懐かしい青春の一場面を見るかのようでした~♪

主演のキャサリン・ハイグルは、人気ドラマ「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」に出演しているそうですが、初めて見る女優さんです。
美人でスタイルも良いですが、派手さがないのかなあ~無難な感じでした。
でも他の女優さん達が、かなーりお顔がイマイチなんですよねぇ…
特に妹、、、自己中で嘘つきな性格だから見るからにそんな顔してるのに、何でこれに一目惚れ???
ジョージは趣味が悪いですねぇ~ジェーンの方が気立ても良く綺麗なのに、あくまでも仕事上のパートナーとしてしか見てないようでしたぁ。
おまけに節穴なんですよ、この男!!
これまたそんな役にピッタリな顔したエドワード・バーンズ。
「ホリデイ」で最初、キャメロンに捨てられましたね。
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「X-MEN」シリーズのジェームズ・マースデン。
最近は「ヘアスプレー」「魔法にかけられて」とコミカルな役ですごく楽しませてくれました♪
過去作見たら、あれでもこれでも恋が成就できない役が多いのね~あの鼻の穴に問題でも?(笑)
背もチョット低めか…
さて、今回は…
私はこの役の彼、楽しそうで解かりやすい人柄で好きでした!
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自分の事より他人の事を考え、頼まれると「ノー」と言えないジェーン。
妹に片思いの彼を取られても、姉としての自分は変えれない。
そんな感情を色んな行動や表情で見せてくれます。
深夜になっても帰宅しない妹を待ちながら、レンジ掃除までしだしたり、
口一杯にギョーザを放り込んで食べたり、チャーミングで可愛いらしい。
テスが母親のウエディングドレスを思いっきりリフォームした事からついに堪忍袋の緒が切れて、
彼女の本性をバラしてしまう。
気持ちは解かるけど、やり方はまずかったね…
それをちゃんと窘める親友ケイシーの存在は有難いです。
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こんな女性向きの映画だと、主人公に共感できるかどうかで評価も分かれると思いますが、
字幕を必死に追うこともなく、ファッションにインテリアや雑貨など女性の好みでも眼を楽しませ、
それぞれのプライドやコンプレックスなどなど…肩の力を抜いて観れました。
私は面白かったし、
ラストのシーンは遥か昔と、いつかまた訪れるんだろうなぁ~
なんて思うと、なんとなくホロリとしました。
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日本では馴染みがありませんが、花嫁付添い人って、一度はやってみたいですよね(もう、遅いけど)
ただ出席するだけじゃなくて綺麗な(変な?)ドレスとブーケ持って、ちょっとした花嫁気分を味わえそう。
最近はチャペルウエディングも増えてきたから、こんな企画も楽しいかも。
まあ、そればっかりだと寂しくなるかもしれないけど…(親も~笑)

ファンデーションの試供品もらいました。
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2008年 5/31公開 アメリカ映画
監督 アン・フレッチャー
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23
(Fri)16:39

風邪を…

昨日の暑さ、薄着で過ごしたせいか、、、
くしゃみ鼻水で酷い状態に…
加えて更年期(笑)

みなさまとイケメン王子たちを語りたいけど(笑)
頂いたTB、コメント、少し回復してからお返しします。
すびばぜん…

まだまだ寒暖の差がありますので、みなさまもお気をつけ下さいね!




お陰さまで何とか回復しました~みなさま、おみまいのお言葉ありがとうございました!
アリガトウ<(_ _<(_ _)>_ _)>ゴザイマス!
2008_05
22
(Thu)23:55

ボンボン

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長年勤めたガソリンスタンドをクビになったファン(ファン・ビジェガス)は再就職先も見つからず、
娘夫婦の家に居候して手彫りのナイフを売り歩いていた。
ある日、車が故障して困っている女性を助け家まで送って行くと、
お礼に由緒正しき血統書付きの白い大きな犬“ボンボン”をなかば強引にお礼として贈られる。

真面目な中年男が一匹の犬と出会い、
少しずつ幸せを呼び寄せていく心温まるロードムービー。
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アルゼンチンの田舎を舞台に、運に見放されたようなツイてないおじさんのファンが、
スタンドのくじでオイルとサングラスの当たりくじを手に入れた後、車の故障を助けた人から血統書付の犬を(半ば強引に)貰いうけることになります。
最初「わらしべ長者」みたいなお話かと思いましたが、犬のことには無知なファンおじさんは、
“良い犬”だと声をかけられた銀行の支店長からドッグコンテンストに出ることを勧められ、
ブリーダーのワルテルを紹介されます。
そこでも良い犬だとお墨付きを貰い、僅かの訓練の後、コンテンストで見事ベスト3入りを果たします。
さてこれから種付けで一儲け、って時に思わぬ問題が…

一儲け、と言ってもファンはその世界のことは未知で、あまり大きな野望もないみたい。
加えてボンボン(レチェン)もマイペースな犬!
彼は失業中なので、周りからすこぶる評判の良いこの犬に、とりあえず掛けてみる気持ちになっただけなのではないかな。
いつも困ったような表情で、気が良くてまた弱そう。
人から押されるとそれ以上NOと言えない性格らしい…流されるままだったのかも。

デカイ体に決して可愛いと言えない顔のボンボンは、アルゼンチン原産のドゴ・アルヘンティーノ犬種。
優れた猟犬や闘犬として活躍したそうです。
とぼけた感じが笑えるけど、その中に何だか人間の心内を見透かされてるような気もする。

ファンとボンボンの距離感が良くて、ほのぼのとしたゆる~い映画です。
疲れた時に頭からっぽにして観れると思います。
さりげなくて素朴で暖かな幸福感がある映画でした。
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犬で金儲けする…
コンテストはお金儲けの目的だけでなく、正当な血統の犬種を残していくブリーダーさんの重要なお仕事でもあるので必要だと聞いたことがあります。
私も御知り合いの方からそんな様々な苦悩を聞いた事があるので、何が良い悪いと一概には言えません…
昨今のペットブームで可哀相な運命のワンちゃんがいるのも現実ですから、複雑な気持ちもあります。
古くから人間と親密度が深く生活面でも助けになってきた犬は、
血統書つきであろうが雑種であろうが、飼い主にはこの上なく可愛いくて癒される存在です。
少なくても過去に犬を飼った経験のある方、犬好きの方…モチロン、現在飼われている方!
この映画には特に大きな盛り上がりなんてないけど、深いもの感じるのではないでしょうか~
ラスト、ファンに映ったボンボンは、彼がこれからどう生きようか…を決定付けたのではないでしょうか…
ヒッチハイカーを乗せて向かう先は、あそこでしたから♪

このラストのボンボン、好きだわぁ~(笑)
何だか(それに関った)人間の、それと犬の(笑)色んな思いが詰まってる感じがした!
例えば、開放感…みたいな。

出演者は(子役以外)素人さんと言うのも面白いです。

2007年 4/14公開 アルゼンチン映画
監督  カルロス・ソリン
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21
(Wed)23:58

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛



偉大な王アスランとペベンシー4兄妹によって、平和と繁栄がもたらされたナルニア国。
あれから(ナルニア暦では)1300年後、かつての美しい国の姿は見る影もなく、
戦闘民族テルマール人に侵略・支配され、生き残ったナルニアの民は深い森の奥に追いやられていた。
王位継承者であるカスピアン王子(ベン・バーンズ)は、叔父のミラースによる暗殺計画から森へと逃げて行く。
追い詰められたカスピアンが象牙の角笛を吹くと、
時を越えて現実世界に戻った1年後のペベンシー4兄妹が、再びナルニア国へと舞い戻された。

C・S・ルイスの児童文学を、
壮大なスケールで映画化したファンタジー・アドベンチャー「ナルニア国物語」シリーズの第2章。
国の命運を託された王子と共に、再び4人の兄弟姉妹が立ち上がる。
ben_barnes1カスピアン王子

シリーズの一作目は登場人物や背景の説明などが必要なので、どうしても物足りない感じで終わってしまうものですね。
「ライオンと魔女」では、ティルダの魔女っぷりが楽しめたし、タムナスさんのキャラも好きだけど、
どちらかと言えばお子様向けな印象でしたが、
今回の第2章は、カスピアンなんて“美しの王”(勝手に命名)の登場もあり、公開を楽しみにしてました。
princeカスピアン王子

前作より良かったです!!
カスピアン王子も素敵でしたが、
成長した4兄弟姉妹がナルニア国の王、王女に戻り、
自信も貫禄もある姿に違和感なくすんなりと入り込めました。

特に次男エドマンドが予想通りのイケメン君になって(笑)
前回のような失敗もなく、
兄を助け冷静な判断力とユーモアなど大きな成長が感じられ、交渉事も上手♪
王子ばかりが宣伝されたけど、蓋を開ければこの子の方があらゆる意味で私は良かった♪
princeカスピアン王子2

末っ子のルーシーが外見は一番変わったかな~でも純粋で無垢なところは変わらずホッとさせられます。
ピーターとスーザンは、剣や弓の腕前も堂に入ってるようすですが、
責任感の強さから見えなくなってしまったり迷いなんかもあるんですね~何だかまたひとつ大人の階段を登る時期なんだなあ~なんて思いました。
ピーター、ちょっとキレやすくなった?
prince2William Moseley

それと今回は戦いの場面が多くて見応えがありました。
城へと秘かに攻め込んだり、王同士の一騎打ち、多勢に無勢の戦場など、
ハラハラして久しぶりに手に汗かいた…
ミラースは暴君で卑怯者。
その取り巻きも隙きあらばと腹黒く狙っていて、人間のいやらしさがありありと感じられます。
ben_barnes2カスピアン王子
prince2カスピアン王子3

締めはやはりアスラン!
カッコ良いです♪

そうそう、白い魔女のティルダ、あれだけのシーンだったけどインパクトある!
ついでに(ついで?)タムナスさんも出て欲しかった~回想シーンでも良いから…
壁画に描かれていたように見えたのですが~気のせいかしら?
princecaspian_aslanカスピアン王子

ラスト、いや~~ん、そんなのありぃ?!!!
ずるいわっ(笑)
うーーーんーーーー、、、
でも、可哀想かな現実はあんなものよねぇぇぇ~とオチに納得できたから、まあ、許そう(笑)

カスピアン王子は第3章へも出演が決まってるようですね。
舞台の経験はあっても「スターダスト」にチラッと出たぐらいで映画は殆ど初めてなんでしょう。
ちょっとぎこちない演技だったけど、次回に期待します!
卒業組もいるのかな…
princecaspian_reepicheepカスピアン王子

2時間半はあっと言う間でした。
喋る動物キャラ、中でもネズミ君が面白可笑しく可愛らしいし、
さすがディズニー、抜かりなし♪

2008年 5/21公開 アメリカ映画
監督 アンドリュー・アダムソン
2008_05
20
(Tue)23:55

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー



テキサス選出の下院議員チャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)は、
美女とお酒をこよなく愛するお気楽議員。
ある日、テキサスの富豪で反共産主義者のジョアン(ジュリア・ロバーツ)から、パキスタン行きを薦められる。
ソ連の侵攻に苦しむアフガニスタンの難民たちの姿にショックを受けたチャーリーは、
CIAのはみ出し者、ガスト(フィリップ・シーモア・ホフマン)の協力を得ながら前代未聞の極秘作戦を開始する。
1980年代に実在したテキサス出身の下院議員チャーリー・ウィルソンが、世界情勢を劇的に変えた実話を映画化。
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“アメリカン・パイ”の音楽に乗せ、軽いコメディタッチの予告はもう何度も観ました。
が、そんな娯楽作品を予想させないと、集客数が期待できないのでしょうかぁ?
それにしても、チョット違い過ぎだったのでは…

多分、殆ど事実に忠実な内容で、忠実であればあるほど映画としての見せ場もあまりなく、
ソ連にアフガニスタン、その近隣諸国の背景と会話劇が続く…
モスクワオリンピックのボイコットぐらいしか知らない私は、
字幕を追うものの、解かりにくい部分がありました。
決して嫌いな内容の映画ではないのに、そうならそうと最初からそんな予告にして欲しい!
それでも知る機会になったので、いつもながら映画は有難いと思うのですけど…
これから行かれる方は、ソ連のアフガン侵攻をおさらいしてから観た方が良いと思います。
charlie2CHARLIE WILSONS WAR12
charlie2CHARLIE WILSONS WAR

トム・ハンクスとフィリップ・シーモア・ホフマンに救われた感はします。
いい加減な議員のようで、根は優しく大らかな人柄はトム・ハンクスならではだし、
いかにもはみ出し者っぽいフィリップ・シーモア・ホフマン。
ガサツだけど当然のように機転も効き、低音も良かった(笑)
ラストのベランダでの会話は、意味深くて…

ソ連がアフガニスタンの侵攻に成功していたら、今のロシアは無いのでしょう。
チャーリーから武器を手に入れたアフガニスタンからタリバンが生まれ、9.11が起こってしまったのも事実。
(アメリカ)チャーリーの行為は正しかったの?と問題定義があると思いますが、
「目には目を」の現実も残酷であるけどそれも仕方がなく、
「塞翁が馬」の例えも今となれば深く感じさせられます。
ラストにチャーリーの言葉がクレジットされますが、これは自国に向けての皮肉もあるんでしょうか。
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julia_roberts3CHARLIE WILSONS WAR

チャーリーの秘書「魔法にかけられて」のエイミー・アダムスが良かったです。
アフガニスタンの地雷で犠牲を負った子供や母親と接し、彼女も何かが変わったと思いました。
可愛くて賢い女性でした。
ジュリア・ロバーツは、他の女優でも良かったのでは…
マスカラ、安全ピンで伸ばすのぉ~?
怖い!
ビキニ姿もご遠慮します(汗)
「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラント、チャーリーズ・エンジェルの筆頭かと思ったら、
あれだけなら特に彼女である必要がなかったでしょ(汗)
ジュリア・ロバーツのビキニより、スタイル抜群の下着姿はポイント高いですが(笑)

先日観た「ハンティング・パーティ」はこの逆で、娯楽の強い戦争背景映画だったけど、
どちらにしても争いの被害を受けるのは、武器を持たない一般市民。
その一般市民も武器を持つとどうなっていくのか…
政治の正義か矛盾か皮肉か、、、
予告を信じて観にいくと、覚悟(?)もないままチョット戸惑いも覚えてしまうかも。

2008年 5/17公開 アメリカ映画
監督 マイク・ニコルズ
2008_05
19
(Mon)23:50

愛しのアクアマリン

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クレア(エマ・ロバーツ)とヘイリー(ジョアンナ・“ジョジョ”・レヴェスク)は大の仲良し。
ヘイリーは母親の仕事の都合でオーストラリアへ引っ越すことになって、
2人には別れの日が近づいていた。
ある日嵐が起こり、
父親が決めた結婚を嫌い人間界に逃げてきた人魚のアクアマリン(サラ・パクストン)と出会う。
3日間の間に本当の愛を見つけ父親を納得させたいアクアマリンは、
ヘイリー達が憧れる少年レイモンド(ジェイク・マクドーマン)に一目惚れ。
人魚を助ければ願い事が叶う、と聞いたクレアとヘイリーは、
引越しを中止させるという願いを叶えるべくアクアマリンの恋を手助けしていく。
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日本劇場未公開、WOWOW放送で観ました。
ティーンエイジ向けの可愛いラブコメ!
人魚姫(?)が人間のイケメン君に恋をして、
彼に憧れていた少女達が、恋よりも自分達の友情の為に人魚の恋に協力する。
陽が落ちるまで水に濡れなければ人間の姿になれ、(足が生える~笑)
マニュキアの色やさり気ない着こなし、ヒトデのイヤリングなど若いお嬢さんには楽しいアイテム♪

憧れのイケメン君は、スポーツマンで誰にでも優しくチョット天然ぽいかな。
その彼を狙うお嬢様系の意地悪で我がまま娘セシル。
と、お決まりの対立構成。
軽いファンタジーで、10代の女の子のピュアな甘酸っぱさは描かれてますね。
細かいこと考えずお母さんも娘さんと頭カラッポにして観れると思います♪
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全米興行では初登場第5位、3週連続でトップ10入りを記録したそう。
人魚アクアマリンを助けるクレアに、ジュリア・ロバーツの姪のエマ・ロバーツ(「殺しに熱きテキーラを」のエリック・ロバーツのお嬢さん)で、
彼女はジョニーの「ブロウ」で、ジョニー演じるユングの娘クリスティーナ(だっけ?)を演じていました。
最新作はドン・チードルと共演だそう。
人魚を演じるサラ・パクストンは、彼女達に比べればスレンダーで大人の女性の雰囲気はあるんだけど、
お顔がイマイチ微妙ですねぇ…
リース・ウィザースプーンとたまにジョニー妻ヴァネッサのような感じ…(汗)
で、意地悪娘のセシル、、、
これがまた酷い(笑)
お直し失敗したようなお顔と、若いだろうにおでこのしわがすんごく気になりました!
でもその顔が意地悪女のたどる末路にピッタリで小気味は良いですよ(笑)
性格は顔に出るのかなあぁ~~なんて教訓も?!
ヘイリー役の“ジョジョ”はミュージシャンなのかな。
ぽっちゃり系でリンジーに似てる。
健康的で、はつらつとして~機転も利く賢いお嬢さんでした。
役柄を外見からも一目瞭然、上手くキャスティングしたなあ~
そんな解かりやすさもストーリーに入り込みやすいティーン向け。
これから暑くなる季節、海辺の雰囲気も兼ねてサラリと楽しめる仕上がりだと思います。

2006年 アメリカ映画 日本未公開
監督 エリザベス・アレン
2008_05
18
(Sun)15:10

マリリン ケイ (著) 「ペネロピ」

41QtLUk4D9L__SS400_ペネロピ

名家の令嬢でありながら、魔女の呪いのせいでブタ鼻を持つペネロピ。
呪いを解く方法はただ一つ、
ありのままの彼女に永遠の愛を誓ってくれる、同じ身分の人と出会うこと。
お見合いをくりかえすものの、彼女の顔を見た相手はみな悲鳴を上げて逃げていってしまう。
運命の男性を待ちつづけることに疲れたペネロピは、やがて自ら広い世界へ足を踏み出す。

映画を見逃したので、読んでみました!
可愛くてユーモアがあってロマンティックな現代のおとぎ話。
ブタ鼻の為に、両親に世間から隔離されて育ったペネロピは、
その環境に甘んじながらも決して悲観的ではなく賢くてウイットもある聡明な女性。
彼女の呪いを解くのに一番懸命なのは母親で、お見合いコーディネーターまだ雇っています。
この母親のキャラは娘からは鬱陶しいでしょう(笑)
ことごとくお見合いをダメにするペネロピの前に、ある日現れたマックス。
彼と出会ったことで、彼女のこれまでの人生に大きな変化が…
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ペネロピのように極端なブタ鼻じゃなくても、
人間誰でも自分の容姿に何かしらコンプレックスがあるもので…
それを隠したり恐れたりする事で行動を起こせないでいるよりも、
待つだけではなく大切な何かの為に、自分で切り開いていくペネロピに、
頑張れと、応援したくなります
呪いを解きたい女性の単なる恋物語ではないし、その呪いに秘密(?)もあって、
いつか王子様が現れて、助けてくれる…なんて描き方でなくて良かったです
彼女に関る周りの人たちも個性的。
10代の頃なんて特に容姿が気になったするけど、これを読んだら元気が出るのでは~
本当に大切なものを知ることができると思います

配役が解かってる上で読んだので、
クリスティーナ・リッチもジェームズ・マカヴォイもピッタリな印象
このマカさんは、間違いなく素敵ではないでしょうかぁ~~~
魅力的と思えるマックスの別名までが良い~笑。
読書が苦手な私でも一気に読めました

そうそう、名前だけですが「ジャック・スパロウ」なんて出てきて、おっ!と思いました(笑)
DVDが待ち遠しい~
2008_05
15
(Thu)23:15

ハンティング・パーティ

thehuntingparty_bigreleaseposterTHE HUNTING PARTY

紛争地域のレポーター、サイモン(リチャード・ギア)は、
内戦のサラエボからの生放送中にキレてしまい表舞台から姿を消した。
彼と共に戦火をくぐったカメラマンのダック(テレンス・ハワード)は、本国に戻り出世する。
紛争から5年、未だ危険地帯にある2000年のサラエボで二人は再会。

虐殺事件の首謀者であり、戦争犯罪人フォックスの情報を持つサイモンは、
ダックと新米テレビプロデューサーのベン(ジェシー・アイゼンバーグ)と、危険地帯へ足を踏み入れる…。
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内戦を背景にし、
ハラハラあり当然ながら戦争の残した傷跡の惨さも伝わるのだけど、
シニカルでコミカルな笑いも同居する社会派サスペンスでしょうか。
実話を基にしたフィクションで面白かったです。

冒頭の戦闘シーンでは、
サイモンとダックの息の合った連携プレーと戦火の中でのやり取りとナレーション、
中盤からはお坊ちゃまのベンが加わり3人のやり取りに重さは救われます。
サイモンは強気で自分勝手、
いい加減で無茶を承知でやってのけようとするちょっと嫌な男にも見えるけど、
彼にも辛い過去があり、そこまでになってしまう理由がある。
terrence_howard7THE HUNTING PARTY

ダックはサイモンとは逆に出世し不自由ない生活だけど、
現場を味わえずどこか虚しさも感じている。
数々の修羅場(?)を共にしたサイモンを上手くコントロールする。

ベンはハーバード大学卒の副社長の息子。
父親に認められたいと考える彼はこの二人に付いて行く…
もしや、それだけでも大物の素質があるのかもしれないけど(笑)
意外と役に立ったりして良いポジションだったと思います。
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ドキュメンタリーの雰囲気もありながら、
実在する戦争犯罪人の潜伏、それを保護する取り巻きたち、
国連やCIAなど、一般人には計り知れないものが見え隠れしています。
ラストはスッキリしましたね~!!
何でもかんでも武器で決着つけようとしないのが好感もてます。
彼らはあくまでもジャーナリストなんですから。
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リチャード・ギアは、癖のある中年のオヤジを上手く演じていました。
クールで良い男も歳を取ればこんな役が似合ってきて私は好きだわ。
ジェシー・アイゼンバーグは、「イカとクジラ」のお兄ちゃんの子か!
この子も上手でした~いかにもいそうですよ~マスコミ関係に(笑)
そしてやっぱりテレンス・ハワード♪
「やれやれ、、、」って言うような目の表情が好きなんです!
先にギリシャへ行ってる恋人のことで取り乱すのが可愛かったぁ!!
正義感もあるし優しいしなだめ方もお上手です。
彼のファッション、白いパンツにカラーシャツ、白いセーター!
業界って感じがしました(笑)

カメオ出演になるのかな…
マルヤナと言う女性を演じたダイアン・クルーガーも。

エンドロールで劇中の真実とそうでない部分が説明されます。
これも目新しかったし、曖昧さを残さなくて気持ちの良い終わりでした。
チョット、皮肉も込めたりしてね~

2008年5月10日公開 アメリカ/クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ映画
監督 リチャード・シェパード
2008_05
14
(Wed)23:42

スターリングラード

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1942年9月、ソ連兵士たちが軍用列車に詰め込まれ、
ナチス・ドイツの猛攻で陥落寸前スターリングラードに運ばれていた。
ドイツ軍の激しい攻撃の中、ヴォルガ河を渡るヴァシリ・ザイツェフ(ジュード・ロウ)は、
羊飼いの家で育ち小さい頃から祖父に射撃を仕込まれた名手だった。

彼の狙撃の腕を眼にした青年将校ダニロフ(ジョセフ・ファインズ)は、
兵士の士気を高めるためスナイパーとしての任務をヴァシリに与える。
次々とドイツ人士官を倒す彼の活躍は機関紙を通して報じられ、ヴァシリはたちまち英雄に奉られていった。
ヴァシリとダニロフは友情を深めながらも、
レジスタンスの女兵士ターニャ(レイチェル・ワイズ)に共に惹かれていく。

ヴァシリの名はドイツ軍にも届き、
彼の暗殺を目的に狙撃の名手ケーニッヒ少佐(エド・ハリス)が送り込まれてきた。

「薔薇の名前」のジャン=ジャック・アノー監督が、
実在した第二次大戦の伝説のスナイパーの極限状況における愛と苦悩を描いた戦争ドラマ。
163178view001スターリングラード

第二次世界大戦スターリングラードでのナチスドイツとロシア。
戦争映画ではあるけれど、それよりも一対一男同士の一騎打ちでスリリングな展開。
射撃の腕前で次々とナチの将校たちを暗殺するヴァシリの活躍で、ソ連軍の士気は高まるが戦況は一進一退を繰りかえす。
ヴァシリの存在が驚異となるナチス側は、
彼の暗殺だけを目的とするスナイパー、ケーニッヒ少佐を送り込む。
この暗殺者同士の戦いは周囲の人々を巻き込んで、戦場ではあるけれど別の次元で進行していく。

ヴァシリもケーニッヒも目標地点で互いの動向を探りながら、何時間も息を潜めてその時を待ちます。
先も読めずハラハラして緊張から疲れさえ覚えるけど、とても見応えがあります。
相手の裏の裏、更にその裏…
スナイパーとしての腕はケーニッヒ少佐の方が上のようで、
ヴァシリも十分限界を感じていても彼を後押しする様々な要因で任務を追行せざる追えない。
163178view002スターリングラード
偶像化されたヴァシリは、仲間の犠牲も伴い過酷な運命を背負い苦悩してしまう。
ヴァシリを英雄化することでロシア軍の士気を狙ったダニロフ。
その二人に絡んでくる優しく強く美しいターニャ。
ヴァシリだけを狙うケーニッヒ少佐の執拗さ…
そして、物語の鍵を握る小さなスパイ。。。

普通の戦争映画と違って、戦争の裏側を描き出す視点は新鮮なサスペンス。
その流れは逆に戦争の残酷さ、非常さを感じることができるのではないかと思います。
163178view004スターリングラード

腕があり自信と責めるだけでなく、過酷な状況で力及ばず悩むヴァシリを演じるジュードは、
時に控えめで戸惑いの中でも強い意思と、引き返せないからこその意地を感じました。
ヴァシリをヒーロー化し、結果恋敵にもなるジョセフファインズ。
女性絡みもあるけれど、彼の立場なりの苦悩は観ていると決して否めません。
ナチの冷酷無情の代表のようなスナイパー、ケーニッヒ少佐のエドハリス。
こんな役をやらせたら、彼の右に出る人いないのでは?
軍服姿もお似合いでした。
ターニャ役のレイチェル・ワイズは戦場において汚れていても美しい。
明確な主義主張の女性で、ヴァシリと惹かれあうのも自然の流れ(美男美女)
男達の雑魚寝でジュードを見つけたら、誰でもその側に潜り込みたいでしょう…(笑)

戦争映画の観念だけではない作品だと思います。
俳優さん達も素晴らしいし、戦火に置かれた様々な人間模様が描かれ、
展開はスリリングでサスペンスでもあり、緊迫感があり最後まで引き込まれる映画でした。
ジュードの目が標的を覗く…
綺麗なブルーアイです♪(あっ、エド・ハリスも~笑)

2001年 4/14公開 アメリカ/ドイツ/イギリス/アイルランド映画
監督 ジャン=ジャック・アノー
2008_05
11
(Sun)23:58

ミスト

stephenkingsthemist_galleryposterTHE MIST

メイン州の田舎町。
ガラス窓を付き破るほどの激しい嵐が去った翌朝、
妻に頼まれ地元のスーパーへ息子ビリー(ネイサン・ギャンブル)と買い出しに出掛けたデヴィッド(トーマス・ジェーン)
軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。
ジム(ウィリアム・サドラー)が霧の中に何か不気味な物体がいると店に飛び込んでくる。
店内の人々は次第に理性を失いはじめ…

「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」に続く、
原作スティーヴン・キング、フランク・ダラボン監督コンビによる3作目。
329978view009ミスト

ネタバレします。


窮地に追い込まれた人間心理はよく描かれているとは思うので、
こんな状況になったら自分はどうするだろうなんて事は考えますけど…
これ、私はダメでした。

霧の中には確かにいます!
この前観た「クローバーフィールド」に似たようなモンスターが…
へんてこな虫もたくさん出てくるので、それ系が苦手な方は嫌でしょうが、
「クローバーフィールド」のように次々と容赦なく襲ってきたり派手な破壊はしません。

この霧の中のモンスターがどうこうと言うパニック・ホラーじゃないんです。
それよりもっと怖いのは、店内で恐怖に追い詰められた人間がどんな心理状態になるか、
どんな行動を取るかです。
モンスターの存在など信じず外へ出て行く人、耐えられず自殺してしまう人、
変人扱いされていたカーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)にいつしか洗脳されてしまう人。
laurie_holden6THE MIST
329978view014ミス

最初は誰もが聞く耳持たずで相手にしなかったカーモディの「神の意志だ」「神の裁きだ」の説教が、
状況の悪化で最もらしく煽られると、不安に感じる人たちからカリスマ教祖のように支持を集め店内の人たちが二分してしまう。
人間は弱いものですから、何かにすがりたいと思うのは当然だろうけど、これは怖いものがありました。
こんな精神状態に陥った時に変な宗教に入り込まれてしまうのでしょうか~(苦笑)

軍の科学者の研究失敗から発生した霧は、彼女の言う神の領域を犯した人間への罰になるのでしょうし、
この地球上で人間の驕りがあると言われれば、それも否定はしませんが、
彼女に追随していき「生贄」なんて展開にはぞっとしました。
まあ、彼女の最後にはすっきりしてしまいましたが(汗)
329978_01_01_02ミスト

ここに残るか脱出するかでラストに向け明暗が分かれてしまいます。
その震撼のラストは原作にはないそうですが(キングはOKだそう)
確かに、後はご自由に想像してください~のエンドではなくハッキリとした結末だし、
ある意味震撼のラストですが…
いいの、これで…?!!

店内での人々の行動や心理は、
他にやりようがないの?とツッコミたいやら、イライラを感じましたが、
それなりの丁寧さで進んでいったのに…
脱出した5人が精神状態の極限だったとしても、
ガソリン切れであえなくそんな選択をするものかと疑問でならない(ガソリン切れは最初から想像していたのだし)
恐怖と絶望は、間違った判断を起こさせるものなのでしょうか。

「僕を怪物に殺させないで…」
息子との約束は果たしたことになっても、
デヴィッドにとって残されたのは絶望以外の何でもなく、それは観る側にも何の希望もなく彼の今後も諦めざるおえないような心境になりました。
こんな“絶望”を描きたい映画だったの…

救われない結果の映画でも、自分なりに納得できる内容ならそれで良いのですが、
でも、これはどう収めて良いものか。
深い意味があるのでしょうが、私にはちょっと受け入れ難くい内容でした。
thomas_jane1THE MIST

マーシャ・ゲイ・ハーデンはとても存在感がありました。
スーパーの(副)店長のセリフ
「人間2人いれば、最後は殺し合う。だから政治と宗教がある」
これが印象に残っています。

最初に静止を聞かず子供が待っているからと店を出て行く女性。
送ってくれるか?の問いに誰もがノー。
悪態なセリフを吐いたような記憶がありますが、
彼女が正しかったのか、それとも運が良かったのか…
搬送車のシーンがなんとも皮肉な感じでした。

エンドロールの途中から音楽が消え、ヘリコプターや戦車かな、そんな音だけになっていくのですが、
これも何だか辛いです~もう少し待ってればと思わずにいられません。

2008年 5/10公開 アメリカ映画
監督 フランク・ダラボン
2008_05
10
(Sat)23:41

最高の人生の見つけ方

thebucketlist_galleryposterTHE BUCKET LIST

家族を愛するまじめで優しい自動車整備士のカーター(モーガン・フリーマン)と、
一代で莫大な富を築いた傲慢で孤独な実業家のエドワード(ジャック・ニコルソン)
対照的な初老の2人は同じ病室に入院、揃って余命6ヵ月の宣告を受けてしまう。
カーターが死ぬ前にやっておきたいことをメモした“棺おけリスト”を見つけたエドワードは、周囲の反対を押し切ってリストの実行を持ちかけ2人で旅に出ることに。

残された余命をスカイダイビングにレーシングカーにと挑戦し、タージマハル、ピラミッド、ヒマラヤを旅して“棺おけリスト”をクリアしながらかけがえのない友情を築いてゆく。
bucketlist4THE BUCKET LIST
morgan_freeman19THE BUCKET LIST

入院や手術その後の化学療法などの治療、
余命を知らされたショックはもちろんありますが重苦しくなく観せられ、残された数ヶ月をベットで過ごすより外へと飛び出して楽しもうとする前向きな映画です。

誰でもそうでしょうが、
70歳に近い彼らはこれまで生きてきた何十年という長い歳月で、
かけがえのないものは得たけれど、諦めたり失ったりした人生でもあります。
突然の病魔宣告は、それを見つめなおし新たな自分探しのきっかけでもありました。
二人の旅は楽しそうでした。
329594_01_02_02最高の人生の見つけ方

余命を告げられたら、その時までどう生きていくか?

年齢を重ねるごと、このテーマは考えさせられますが、
この映画では、エドワードがとてつもない大金持ちだったので、叶えられることが可能で(苦笑)
庶民レベルで考えると、チョット解せない展開の豪華ロードムービーって感じはしました。
メッセージは明白だし暖かで改めて教えられるセリフもあります。
でも残念ですが、感動したとか、泣けたとか、そこまでの内容ではなかったです。
jack_nicholson4THE BUCKET LIST

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンはこれが初共演だそう。
それぞれ生きてきた過程が正反対である二人を演じる大物ベテラン俳優さんは、
どちらかが目立ち過ぎるとか相殺するとかも無い演技で間違いなく安心して観れる。
二人芝居とも言えるやりとりですが、ニコルソンはやはりニコルソンでフリーマンはやはりフリーマンの演技。
独特な良い雰囲気をかもし出していたと思いますが、目新しさは無かった感じでした。

カーターの奥さんの気持ちは解かります。
長年看護師として働いていたら尚更でしょうね…
自分がその立場になったら、本人が望むなら好きなことさせてあげたいと思うかな。
でも一度も浮気してない旦那さんで、この奥さん、幸せですねえ~!!(笑)
jack_nicholson9THE BUCKET LIST

秘書トマス(ショーン・ヘイズ)のテイストはGOOD!!
エドワードとの掛け合いは、態度は控えめでも立場を超えて(?)それとなくハッキリ言えるのね~それを認めながら一言二言冗談交じりで受け流すエドワードの器も好き♪
あの場所は、ありえないのかもしれないけど、
登頂したトマスは二人の旅に同行しただけあって、身近に感じてたんだろうな。
二人にとっても重要な存在でした。

2008年 5/10公開 アメリカ映画
監督 ロブ・ライナー
2008_05
08
(Thu)23:40

フィクサー

michaelclayton_bigteaserposterMICHAEL CLAYTON

NYの大手弁護士事務所に勤めるマイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)は、
公に出来ない案件を裏でもみ消す“フィクサー”を長年務めている。
かつての弁護士職に戻るタイミングを失い、私生活でも問題山積な状態。
大企業の集団訴訟に関る同僚の弁護士アーサー・イーデンス(トム・ウィルキンソン)が、
依頼人の農薬会社U・ノース社を裏切る行動に出る。
マイケルは事態の収拾に乗り出すが、アーサーは訴訟を覆す秘密を握っていた。
U・ノース社の法務部本部長カレン(ティルダ・スウィントン)は、
この緊急事態に対処するため秘かに行動を開始する。

弟80回アカデミー賞助演女優賞オスカー受賞 ティルダ・スウィントン。
tom_wilkinson1MICHAEL CLAYTON

「フィクサー」という邦題から想像すると、スリリングな駆け引きや裏工作などが満載かと感じますが、マイケル・クライトンと言う一人の男の人間ドラマ、社会派なサスペンス(ちょっと疑問)物語でした。
薬害訴訟、企業側の有能な弁護士アーサーは、調べ上げるにつれ企業の実態や悪事が見えてきて正義感に目覚めた結果、
精神的に崩れていくのを利用されてしまう…
その真実を知ってしまったマイケルもまた…
clayton3MICHAEL CLAYTON12

社会派サスペンスではあると思いますが、あまり社会派もサスペンスな要素も感じられないのは、
映像で緊迫感や心理を見せるより、セリフの説明や多さに付いていくのが困難だったのかな。
企業の実態、垣根を越えてしまったアーサーがそこまでになった過程などをじっくり観たかった。
ラスト、マイケルとカレンのやり取りは、それなりの結末はあるけれど、
追い詰め動揺させて、ありがちなやり方でどんでん返しのようなのを狙ったのなら、ほぼ最初から想像は付く展開です。

ただ、ビジネス界で組織に属する責任と言うものは、良く描かれていたと思います。
善悪の曖昧さや複雑な感情、
正義であっても個々の意見が通じないのが常であると痛感させられました。
本来の道から外れ、将来に不安を感じながらも上から言われるまま従うマイケル。
真実を知り、良心の呵責で精神的なダメージを受けながらも独自に立ち向かうアーサー。
組織の中、自分の代わりなどいくらでもいることを承知の上で、保身のため踏み外すカレン。
精神的にギリギリ限界に追い込まれた3人の人間模様は、
組織で働いている人達には共感できるものがあるのかもしれないと思いました。
マイケルの人生も、今後大きく変わるのでしょう。
328901view006フィクサー

印象に残ったのはアーサーの言葉。
「ストレスと不安ばかり、これが自分の望んだ人生か?」

オスカー受賞のティルダ・スウィントン、良かったです!
イメージではこんなキャリアな女性、
決して弱みを見せず、憎たらしいぐらいの強気でありがちなのに、
自分でダメだしをするようにスピーチの練習をしたり、緊張で汗びっしょりになったり、
着ていく服やイヤリングなどを身につけるながら、徐々に強さを保持するような…
そんな普通の人と同じようにプレッシャーや不安の中にいる。
でも結局、保身しか頭にないようなんですけど…

好みで分かれそうですが、
可もなく不可もなく、そんな印象でした。

2008年 4/12公開 アメリカ映画
監督 トニー・ギルロイ
2008_05
07
(Wed)23:48

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

therewillbeblood_galleryposterTHERE WILL BE BLOOD

20世紀初頭のカリフォルニア。
鉱山労働者のダニエル・プレインビュー(ダニエル・デイ=ルイス)は、
まだ幼い息子H.W.(ディロン・フリーシャー)と石油採掘事業に乗り出した。
ある日ポール(ポール・ダノ)という青年から自分の故郷の土地に油田があるとの情報を得て、
西部の町リトル・ボストンへと向かう。
地下には石油が眠っていると確信したダニエルは、すぐさま土地の買い占めに乗り出す。
ポールの双子の兄弟で信頼を集めるカリスマ牧師イーライ(ポール・ダノ二役)は、ダニエルへの警戒を強めていく。

石油採掘によってアメリカン・ドリームをかなえた男の利権争いと血塗られた歴史を描いた社会派ドラマ。
「マイ・レフトフット」のオスカー俳優ダニエル・デイ=ルイスが、人間の計り知れない欲望や恐怖を演じる。

弟80回アカデミー賞主演男優賞オスカー受賞 ダニエル・デイ=ルイス 他、撮影賞受賞
329715_01_02_02ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

そうか…
やはり、こんな演技じゃないとオスカー取れないのね…

特別大きな盛り上がりも展開も感じないのに2時間40分近い長さに飽きることなく観れたのは、
何と言ってダニエル・デイ=ルイスに尽きるのではないかと思いました。
冒頭、金採掘現場で黙々と作業をするダニエルにはセリフが一切無く、怪我をしても誰の助けも借りない頼らない(信じない)
石油採掘に一攫千金を目指す者達の中、
極端なまでに人間不信であると感じられる鉱山労働者のダニエルは、
運と勘を味方にし富と権力を手に入れていく。

地元でカリスマ的で怪しげな(?)な宗教を布教しているイーライとのぶつかり合い。
山師と牧師という、全く違う立場でありながら、どこか似たもの同士はいつしか宿敵のようになる。
この二人の確執が物語の核となって、
ダニエルが唯一愛する息子、尋ねてきた腹違いの弟との関わり…
何か大きな事を成し遂げたいとする人間は、その欲望も成功も破滅も全て持ち合わせているものなのかと、人間の裏側の闇が現れていると思いました。
daniel_day_lewis6THERE WILL BE BLOOD

「人の嘘の部分を一目で見抜いてしまう」猜疑心の強いダニエル。
(見るからに)実態のない嘘っぽい教えを神の名で説教するイーライ。
二人がここぞの重要な場面で絡むのは、どんな立場でも野心や金で動く俗物なのか。
ダニエルの人となりを描きながら、この牧師イーライの存在はある意味鏡のようで不気味でした。

私は初め、石油の情報を教えにきたポールと名乗った男が(やっと名乗ったと思うのですが)
結局、イーライだったのかと思ったので(双子とは気付かなかった…)
彼が夕食で父親に対して狂気に振舞った態度で二重人格者なのかと感じていました。
ラストで、実兄ポールに…の件があり、その設定は間違いのようでした!
(深読み~汗)

女性云々は一切なく、大事業の為に生きた男の物語かな。
この時代、仕事や成功以外には余計なものは何もいらないない…みたいな。
その為には、背負う物がたくさんあって、罪も犯し…
無宗教のダニエルが持つ野心と、宗教の元で隠れ蓑のような野心家の牧師。
誰にも共感できないし、内容も魅力あるお話ではありませんでしたが、
ドキュメンタリータッチで、俳優の演技に圧倒されて観れた映画でした。
329715_01_03_02ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

オスカー受賞のダニエル・デイ・ルイスは、さすがの演技で素晴らしいですが、
個人的には「マイ・レフト・フット」「アメリカン・ギャングスター」の方が好きでした。

ポール・ダノ!
凄かったですね♪
彼は「テイキング・ライブス」で僅かだけどイーサン・ホークの青年期、サイコな怖さが印象深く、
「リトル・ミス・サンシャイン」でも変わり者だけど妹思いのお兄ちゃんを好演。
牧師なんて神聖であるはずなのに、境界線ギリギリ(超える)演技は彼の平凡な顔つきが更に恐怖でもありました。

音楽も効果的でした。
旋律ではなくて人間の鼓動や大地の響きみたいな効果音と言う感じでドキドキしました。
だからかエンドロールのバイオリンの協奏曲かな~とてもホッとすると言うか…
ラストのダニエルのセリフ「終わった」って感じがしました。

それぞれの場面でいくらでも良い方にと考えることはできますが、
女の私からは、せめてダニエルが本当に息子を愛していたと願いたい。

2008年 4/26日公開 アメリカ映画
監督 ポール・トーマス・アンダーソン
2008_05
03
(Sat)01:55

敬愛なるベートーヴェン

ed_harris1COPYING BEETHOVEN

1824年ウィーン。
音楽学校に通う学生アンナ・ホルツ(ダイアン・クルーガー)は、
初演を4日後に控え「第九」の楽譜が完成しないベートーヴェン(エド・ハリス)の元へ、
写譜師(コピスト)として派遣される。
彼を尊敬するアンナは彼の粗暴な振る舞いに戸惑うが、ベートーヴェンはアンナが優れた才能の持ち主であることを見抜き、徐々に彼女に信頼を置くようになっていく。
尊大で傲慢で難聴でもあった彼を助けたのはアンナだった。

ベートーヴェン晩年の大作「第九」完成と師弟愛を描いた感動ドラマ。
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ベートーヴェンは「エリーゼのために」も素敵な曲ですが、やはり「第九」ですね。
クリスマスから年末、これはもう定番です。
映画のハイライト「第九」の初演シーン。
難聴でマエストロとしての役割を果たせないベートーヴェンの影武者のように、
アンナが裏でサポートします。
二人の視線と呼吸は「第九」の旋律に乗り、奏でられた音での陶酔が見事に伝わってくる。
何でだろう…聞けば熱くなって、ただ訳もなく涙が出る、、、
言葉では言えない感動があります。

写譜師アンナの戸惑いと静かな強さ、信念、直向さ…
彼女を認めることによって新たな世界を手に入れるベートーヴェン。
代表作である「第九」は、二人の調和が無ければ生み出すには至らなかったのでしょう。
伝記としたらどうか解りませんが、ドロドロした愛憎劇ではないし、
天才=変人であろうから、その素行に多少の嫌悪感はあっても、
師弟関係の素敵な物語になっていたのではないでしょうか。
PHx9ICxEuCskBx_mCOPYING BEETHOVEN

数人の実在人物をモデルとした架空の作曲家志望のアンナ。
ダイアン・クルーガーは美しく凛とした意思の強い女性で、
心底ベートーヴェンを敬愛する気持ちが伝わります。
あの(笑)エド・ハリスは、音楽室で見たベートーヴェンそのもの。
二人とも役に嵌っていて、雰囲気も人間性も上手に現れていました。
時節もありますが、「第九」の演奏場面を観るだけも価値があるのでは…と思います。
私はもうそのシーンは涙ボロボロでしたぁ~

2006年 12/9公開  イギリス=ハンガリー
監督 アニエスカ・ホランド
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