スパイダーウィックの謎
2008, 04. 29 (Tue) 23:56

双子の兄弟ジャレッドとサイモン(フレディ・ハイモア 二役)姉のマロリー(サラ・ボルジャー)は、
両親の関係が悪化したことから母親のヘレン(メアリー=ルイーズ・パーカー)と森の奥の古い屋敷に引っ越して来る。
そこは消息不明の大叔父アーサー・スパイダーウィック(デヴィッド・ストラザーン)の屋敷。
すぐさま屋敷内で次々と不思議な現象が起こる。
ジャレッドは“決して読んではいけない”とメモが貼られた一冊の本を発見する。
“謎の本”をめぐり邪悪な妖精たちと姉弟が攻防を繰り広げる、ミステリアス・ファンタジーアドベンチャー。

両親の事情でNYから田舎へやってきて、
父親が大好きな双子の兄ジャレッドは反抗的な態度を取る。
元々活発な彼は、この屋敷で起こる不可思議な現象を敏感に反応し、
開けてはならない本を開封してしまった。
その本はアーサー大叔父が記した「妖精図鑑」
その「妖精図鑑」の存在を知っているゴブリン(悪い妖精)たちは、80年以上その本を狙っているらしい。
最初は信用してくれなかった双子の弟サイモンと姉マロリーもゴブリンの攻撃を受け、
3人で力を合わせ解決の糸口を見つけていく。
で、この姉弟…
気の強い姉と性格が違う双子~あれこれ罵り合っても、いざ連携するとその結束は即効♪
自分の得意な持ち場もわきまえて上手く発揮できる♪


出てくるクリーチャーや戦いなどは、
何処かで似たような映画があった気もするけど(グレムリンとかハリポタとか…)
テンポが良くて次々と進んで行き、荒削りな部分は多少感じますが飽きもせず展開されます。
でもせっかくのCGで(汚い)ゴブリンより~おばさんの周りにいたお花の妖精みたいな~あんな綺麗な映像をもう少し観たかったかな。

根底には現代の家族のテーマ…
大人には大人の都合があり、子供にすればその大人の身勝手な事に振り回わされる。
でもそれを受け止める力を持つと違う目線で見れたりする。
それが正しい方向へと導くのかも…
もうひとひねりあればなぁ!と思わないでもないけれど、
「チャーリーとチョコレート工場」とは違う家族ムービーで、単純明快で大人も子供も楽しめると思います♪
フレディ・ハイモア君の得意な部分は活かされてる映画ですね~
対称的な双子を一人で演じ、
パパは…ママは…
なんてシーンは、彼の演技にグッと引き込まれます~ちょっとウルっとなりました。

最近では「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のデヴィッド・ストラザーン。
根源はこの人なんですけどね。(その時、処分してよっ!)
この辺りもファンタジーで描かれていて綺麗に終わるので子供の夢は失われないでしょう。
GW、ご家族でどうぞ~♪
2008年 4/26 公開 アメリカ映画
監督 マーク・ウォーターズ
アイム・ノット・ゼア
2008, 04. 28 (Mon) 23:55

1959年、ギターを抱えたウディと名乗る黒人少年が貨物列車に飛び乗り、
病床の本物のウディに会いに行く。
社会派フォーク歌手として人気が出たジャックだが、
シーンから消えた20年後、牧師としてキリスト教の布教にいそしんでいた。
伝記映画の主役を演じ成功したロビーは、9年に及ぶ結婚生活に終止符を打とうとしている。
音楽性をフォークからロックへ転向したジュードは、
スターとしての生活を送る中、ドラッグに蝕まれていた(goo映画より)
ひとりの人物ボブ・ディランを、6人の俳優が時代ごとにさまざまな側面から演じる。
でもボブ・ディランそのものを演じるわけではなく、
複雑で色々な側面を持つ人だったから多方面(多人格)から描かれていくわけで、
少し混沌となるので整理すると…


放浪する幼少時代は“ウディ”という黒人少年(マーカス・カール・フランクリン)
実際、ディランの少年時代とは違うようで、
1930年代の大恐慌時代に、旅をしながら社会批判を歌っていたウディ・ガスリーにかけられているようです。
天才詩人アルチュール・ランボーになぞられ、
きらめき溢れる才能を見せる青年時代“アルチュール”に(ベン・ウィショー)
ベン・ウィショーは「パフューム ある人殺しの物語」で無臭男子を鮮烈(笑)に演じましたが、
今回も独特な雰囲気で良かったです!


プロテストソングを歌う伝道師的時代“ジャック/ジョン牧師”(クリスチャン・ベール)
その頃一緒に歌っていたのかしら?監督作品「エデンより彼方に」のジュリアン・ムーアも登場。
クリスチャン・ベールもカメレオン俳優ですね~!
ジョーン・バエズとおぼしき女性を愛した男は“ロビー”(ヒース・レジャー)
結婚して父親になるが女性関係は盛んな俳優。
ディランの妻クレアに、シャルロット・ゲンズブール。


マスコミの寵児になりながらもフォークを捨てた“ジュード”(ケイト・ブランシェット)
裏切り者と言われても、最も創造性を発揮した時代のようです。
初老の“ビリー”(リチャード・ギア)は、
西部劇「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」に主演していたことからでしょうか。
と、こう書いてもまだ解らないことはあるのですが、
まあ、頭で解かろうとする映画ではなく、フィーリングが自分に合えばそれで良いのだと思います。
私は彼の歌を数曲と、何かブーイングされた、、、事ぐらいしか知らないのですが、
ケイト始め役者さん達が上手だったので、何となくだけど彼の人生と6人が繋がっていきました。
でもケイトとベン・ウィショー、クリスチャン・ベールはディランに見えるんだけど、後の3人は似ても似つかない外見なのと、皆さん役名が違うので、始めは誰?それ?と思ったり、
ヒースはディランだと思ってるのに役者って??、ギアさんも西部のおっちゃんみたいだし…飲み込むのに時間が掛かったぁ~あと136分はキツイかも…
この時代の事、もちろん、ボブ・ディランを良くご存知の方には理解でき満足いく作品だと思います。
最初この映画を聞いた時は想像も付かなかった。
戸惑うけど面白い描き方でした。
ボブ・ディランに限らず、人間誰でも色んな側面がありますし、
もちろん時代や年齢でも変わってくるわけで、、、
そう思うと誰にでも通じることでもありますね。
様々な役者さんが全く違う名前で同じ人物を描いて観せる。
内容は好みで左右されると感じますが…

評判通り、ケイトは良かったです。
ちょっとかったるそうで、時に強く自己主張するアーティストです。
本当の男性のように見えてきました!
彼女だけで1本ディランを撮れそうです!
個人的にはこのギアさん、あまり好きじゃない。
くたびれたお爺ちゃんみたいで嫌だわ…
ヒースの奥さんを演じたシャルロット・ゲンズブール、これはとっても良かった!
二人のお話だけ、ディランから離れた感覚で観れたのも良かったのかもしれない。
ヒースとは絡んでないけど、ミシェル・ウィリアムズも出ています。

ヒースの突然の死を聞いてから数ヶ月経ちますが、やはり彼が亡くなったなんて信じられなくて。
スクリーンでの彼は、これからもずっと私達に良い演技を観せてくれるに違いない…
やはりそう確信できる俳優さんです。
2008年 4/26日公開 アメリカ映画
監督 トッド・ヘインズ
つぐない
2008, 04. 25 (Fri) 15:07

1935年、イングランドの政府官僚ジャック・タリスの屋敷。
小説家を夢見る13歳のブライオニー(シアーシャ・ローナン)は、
夏の休暇で帰省する兄と友人を自作の劇で歓待しようと準備に追われていた。
大学卒業後、鬱屈した日々を過ごす姉セシーリア(キーラ・ナイトレイ)と、
使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)のある出来事を目撃したブライオニーは、
些細な行き違いと嫉妬心から姉とロビーの関係を誤解してしまう。
タリス家に預けられていた従姉妹ローラが敷地内で強姦されるという事件が起きる。
現場に居合わせたブライオニーは、ロビーが犯人だと告発。
彼は警察に連行されていった。
イアン・マキューアンの「贖罪」を、「プライドと偏見」のジョー・ライト監督が映画化。
少女の過ちによって引き裂かれてしまった男女の運命と、自らの罪をあがなおうと決意した少女の贖罪の人生が描かれる。
弟80回アカデミー賞作曲賞を受賞。
作品賞、シアーシャ・ローナンの助演女優賞を始め、7部門でノミネートされた。

夏のある日、タリス家の屋敷で起こった出来事は、多感で想像力のある少女がまだ大人を理解できずに戸惑うのは当然のことでしょう。
噴水前と図書室の場面は、まずブライオニーの眼から描かれ、
次にセシーリアとロビーが実際どうだったのか…と観せられます。
このほんのちょっとだけ過去に戻るのは、時間軸を行ったり来たりと混乱するのではなく、
自分が少し前、何をしてた?と思い返すぐらいのもの。
この観せ方とタイプライターを打つ音が、これからどうなるのだろう?と気持ちに高ぶりを与えられ効果的。


同じ大学に通っていてもセシーリアはロビーに話しかけず避けていた。
お互いの立場から、いつしか垣根を作っていたのでしょうか…
それがある出来事から一気に崩れてしまうのは、惹かれあっていた二人なら当然の事。

広い屋敷の廊下の曲がり角を、ほぼ直角できちんきちんと曲がり、敷地内の森を駆け抜けるブライオニーは、彼女の性格と思春期の少女の心情が上手く表現されている。
多感で微妙な時期、しかもほのかな初恋をロビーに抱いていたので、偶然に目撃した二人を理解出来ず、
預かった手紙の内容にもどれだけの衝撃を受けたか…これも当然の事。
敷地内で起きた従姉妹の事件で拍車がかかったかのように、ブライオニーは取り返しのつかない嘘をついてしまう。
ロビーの無実を信ずる母親(ブレンダ・ブレシン)が警察の車の前に立ちはだかり、
「嘘つき」と何度も叫ぶ声を聞くブライオニーは、その時既に自分の過ちに気づいていたのでしょう。

4年後。
投獄生活を続けるか兵士として前線に行くかを選択させられたロビーは、
第二次世界大戦のフランスへと向かう。
看護婦となったセシーリアは、家族、特にブライオニーとは絶縁状態。
再会したセシーリアとロビーのひと時の時間。
「必ず私の元へ戻ってきて」
その言葉だけを信じロビーは戦場へ…


つぐないのため少しでも誰かの役に立つのならとブライオニー(ロモーラ・ガライ)も看護婦になり、
看護したフランス兵士、従姉妹ローラの結婚、そしてセシーリアとの再会で謝罪をします。
1999年。
77歳のブライオニー(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は作家として成功を収め、
最後の作品「つぐない」についてのインタビューを受ける。
ここで始めて明かされた真実…

脚本が解りやすく“観せる”演出が見事だと思いました。
綺麗な映像と音楽に始まりから引き込まれますが、
特徴は同じ場面を異なる人物の視点で描いていること。
別の側面から観せられることで、緊張感とその場面がどれだけ重要であるのか印象つけられます。
ラストのブライオニーの告白で、
なるほど~そういうことだったのか、と展開の納得はできます。
多少の中だるみがあるかもしれませんが、かなり秀作な文学作品だと思いました。
こちらは公開最初のレディース・デーであいにくの雨模様でしたが、小さな劇場は満員でした。
これから随時公開されるようなので、お近くで鑑賞可能でしたら是非観てくださいね。
多少ネタバレあり。
タイトルの「つぐない」から少し疑問は残りました。
セシーリアとロビーは身分の違いがあり、戦争の時代背景もあります。
ブライオニーの嘘は事の発端には間違いありませんが、
二人が添えなかったのは運命としかいいようがないとも感じました。
ブライオニーはちょうど少女と大人の狭間であり(だからと言って劇中にもありますが、許される嘘ではありません)それが単なる嘘なのか、錯覚なのか、思い込みなのか…
それすらも自分で解らなかったのではないかと。
聡明ではあるけど作家志望である彼女の感性は謎も多くてロビーに恋心もある。
事の重大さに気づいた時には、なす術もなかったのだろうと。
この出来事だけで「つぐなう」と言うテーマを描くには、伝わる印象としては少し違うものでした。
老いたブライオニーは肉体的に避けられないものが近づき、記憶が有るうちに自伝的小説「つぐない」を完成させます。
彼女が長い人生をどう送ってきたのかは殆ど描かれてません。
姓が変わっていなかったので、独身であったのは想像できますし、
演じた三人の女優の髪型が全く変わらない事から、ブライオニーが開放的な女性ではなくある種の自分の拘り、スタイルを維持していく性格の持ち主かと思いました。
だから「つぐなう」姿勢もずっと変わらず持ち続けていたのも想像出来ます。
罪悪感から解放されたり懺悔の意味での出版ではなく、自らの過ちを永遠に残すこと。
自分で自分を罰し、二人の愛を綴るのことが彼女の「つぐない」であったのだろう、そう思ってあげたいと感じました。
あと、従姉妹の事件ですが、
あれ、ちょっと真相を知りたいです(強姦?和姦?)
セシーリアとロビーの恋は切なく悲しいものでした。
やっと愛を確かめた途端、こんな事に巻き込まれ階級社会と戦争という時代にものみこまれてしまう。
家族にも背を向けいつか再会が叶うと信じ、ただ耐えるしかなかった二人。
どうぞロビーが無事に帰還して、二人に新たな幸せをと願わずにはいられません。
明かされたラストには、涙がにじみました。

キーラ演じるセシーリアが主役のような印象を持ちますが、実際はブライオニーの物語です。
シアーシャ・ローナンは細かい感情表現を全身で演じ、眼でものを言う…そんな感じを受けました。
準主役はロビーかな。
状況で変化していく憂いのある表情と、心の温かいロビーがブライオニーの過ちを怒り責めるマカヴォイさんの演技。
やはり、この人上手だわ!!
上流階級の勝気な令嬢役は、今やキーラの為にあるのでは?と思うくらい嵌ってる。
ただ、あの細さゆえ、、、
体の線が出る薄い衣装はどれも素敵だけど、背中は出せど胸は出せない(出ない?)薄っぺらな体系には苦笑い。
白い水着と帽子で板の上に寝そべる場面が映し出された時、
板と一体化していて動き出すまで解らなかった。
お顔は美人で表情もセクシーだけど、何と言うか、女性らしい肉厚が感じられないと言うか、、、
マカヴォイとのラブシーンはイマイチ。
それと相変わらずの早口。
悪いわけではないけど演技はワンパターンだと思うので、シアーシャ・ローナンに完璧喰われてたような…
他二人のブライオニー役。
ロモーラ・ガライは数年後のシアーシャに違和感もなく上手でした。
色々出演されてるようですが「ダンシング・ハバナ」しか記憶にありません。
ヴァネッサ・レッドグレーヴはわずかな登場シーンでも存在感があります。
何を持って“つぐなう”のか…
何を持って“つぐなう”って欲しいのか…
答えは出ませんが考えさせられ余韻の残る作品でした。
2008年 4/12公開 イギリス映画
監督 ジョー・ライト
ジェイン・オースティンの読書会
2008, 04. 23 (Wed) 19:07

最愛の犬を亡くしたブリーダーのジョスリン(マリア・ベロ)を元気づけるため、
バーナデット(キャシー・ベイカー)は “人生の解毒剤”と愛読する、ジェイン・オースティンの小説を論じる読書会を提案。
恋に踏み込めない独身主義のジョスリン、
夫との価値観の違いに悩むプルーディ(エミリー・ブラント)など、
会のメンバーたちは複雑な悩みを抱えて集まった。
「高慢と偏見」などの小説で知られるジェイン・オースティンの作品に、
読書会のメンバー6人の人生を描き込んだヒューマンドラマ。
全米ベストセラーとなった小説を基にした作品。

結婚歴6回のバーナデット (キャシー・ベイカー)
独身主義者のブリーダー、ジョスリン (マリア・ベロ)
他に好きな人ができたと夫に離婚を切り出されたシルヴィア (エイミー・ブレネマン)
彼女の娘でレズビアンのアレグラ (マギー・グレイス)
ハイスクールのフランス語教師プルーディ (エミリー・ブラント)
唯一の男性、SF好きグリッグ (ヒュー・ダンシー)
この6人が月1度集まり、オースティンの6冊の小説を読み解いて人生と向き合っていく。
読書会はアメリカの中流階級の女性にブームだそうです。
「リトルチルドレン」でもそんな場面がありましたね。
仲間の家や、図書館の晩餐会、海辺など~色んな場所に集まって、
飲み食いしながら話すだけでも楽しそうです♪
SF好きグリッグのもてなしは、凄く凝っていて♪最高!

オースティンを愛読されている方には、より一層楽しめる作品だと思います!
映画 「プライドと偏見」 「いつか晴れた日に」しか知らない私でも、
登場人物がそれぞれの物語の主人公の境遇などに似ていたりするし、ユーモアもあるので楽しめました。
同じ小説の内容でも、感じ方や捉え方が人それぞれで面白い。
アレコレ好きなように語れるのは、映画の感想も同じですね♪
特別大きな出来事があるわけではありませんし、ごく普通の暮らしの中で、
愛情や嫉妬、失望に不満など普遍的なものが描かれています。
私はやはり妻&主婦(母)の立場から、シルヴィアとプルーディの抱えた問題を重ねて観てしまいましたが、二人とも拗らせたりせずにシンプルな答えを選んで良かったなぁ~と感じました。

「シザーハンズ」キャシー・ベイカーに 「シークレット・ウインドウ」のマリア・ベロ。
「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラント。
女優さんたち、それぞれ役にはまっていました。
プルーディの勤める学校の生徒トレイ君に「トランスアメリカ」のケヴィン・ゼガーズ!
う~~ん♪
やっぱり良き男子だっ!!
出番は多くないけれど、
モテキャラのナンパな感じは彼に合ってる♪
「トランスアメリカ」でのケヴィン



少し控えめなグリッグは「いつか眠りにつく前に」の、あの(笑)バディ君。
これは良かったよぉ~!
彼にはどこかお坊ちゃまな雰囲気がありますね。

しっとりとしながらも小気味よい笑いと女性なら共感できるものが多々ありました。
単に“こんな女性達”を描いたのではなく、小説の登場人物と重ねるように進んでいくのは新鮮。
大人の女性の映画って雰囲気でしょうか…
最近あまり意味の解らないラストや丸投げの映画が続いたので、
ありきたりでも久々すっきりと決めてくれたラストでホッとしました♪
オープニング、多分誰でも1度は経験してるだろう、
「手をのばしても駐車券が取れない」「自販機に入れたお札が何度も戻ってくる」
「駐車場の空きスペースに入れようとした途端、他の車に入られる」等と、
最初から、あっ、あるある~とクスッとなり印象的な始まりです。
2008年 4/12公開 アメリカ映画
監督 ロビン・スウィコード
大いなる陰謀
2008, 04. 20 (Sun) 23:42

ベテランのジャーナリスト、ジャニーン・ロス(メリル・ストリープ)は、
未来の大統領候補と目されるジャスパー・アーヴィング上院議員(トム・クルーズ)の独占インタビューに赴き、対テロ戦争の新作戦について知らされる。
同時刻、カリフォルニア大学の教授マレー(ロバート・レッドフォード)は、優秀であるのに勉学に身が入らない学生トッド(アンドリュー・ガーフィールド)を呼び出し、
志願兵となった教え子マイケル(ペーニャ アーネスト) とアリアン(デレク・ルーク )の話を始める。
その二人は、アフガニスタンで雪山戦略に携わっていた。
ロバート・レッドフォードが「バガー・ヴァンスの伝説」以来、7年振りにメガホンを取ったアメリカ対テロ政策の裏を描く群像ドラマ。

共和党議員ジャスパーは、ジャーナリストのジャニーンにアフガニスタンでの新たな作戦をリークする。
野心に満ち巧みな話術でごまかしを並べているような内容に、ジャニーンは乗せられまいと慎重だが、
企業メディアの組織には逆らえないもどかしさがある。
マレー教授は、能力があるのに出席率が足りない無関心な政治科の学生と面談をする。
マレー教授の教え子で対テロ戦に志願した二人の兵士は、
アフガニスタンの山岳地帯で作戦のミスから置き去りの状態。

学生トッド=無関心な大衆で、
利権に絡む政治家、メディアや知識人の無力などが、
戦争映画ではないけれど、二人の兵士の現実を観せながら批判をされている。
3つの場面を織り交ぜながら、終わらない戦争と変わらない世界が語られる映画。

パラマウント映画から14年に及ぶ契約を打ち切られてから、初めての主演作品となるトム・クルーズ。
上質な皮素材の深い椅子にスーツ姿で座るトムさんとメリルの会話劇は結構な見応えはあるし、
そのセリフは今もアメリカが抱える問題提議をしている。
ロバート・レッドフォードは老いはしたものの、その品の良さと美形の名残りは十分だし(ちょっと、不自然さもあるような…苦笑)
彼の一言一言が意味深で重みが感じる。
大学教授マレーと生徒トッドのやりとりこそ、映画の本質を現すものだと思った。
でも質の高さと言いたいこと、伝えたいこと、それは解るけど、
映画としたらどうなんだろう…
エンタメがないと言うのか、何だか討論会?のような雰囲気も…
現在も過去もまた未来へも、このままではいけないと言うメッセージは重要だけど、
あまりにもメッセージ性が強いのか結論が感じられなくて。
学生の表情から彼は今後どんなアクションを起こすか想像はできても、
後は観客に考えさせるエンドな映画はそろそろ飽きてきた。
またか…と思った。
結局無関心こそが罪であり、学生達若者へもっと政治へ関心を持つように伝えたい映画なんだろうが、
難しい言葉と回りくどく含みのある言い回しは、専攻してない大衆にはちょっと辛い。
社会派とまでもいかない内容だったな。
メリル・ストリープはやっぱり間違いなく良い!!
どんな役柄でも、何十年もこう生きてきたんだろうなあ~と違和感がなく自然に感じるもの。
ペンの運び方やどこか疑心暗鬼な目の細かい動きまで、ジャーナリストだった!
タクシーの中から戦没者の碑を眺める彼女の表情は、言葉にはならない熱いものが感じられた。
と言うことで、役者さんは皆さん上手だし、生徒トッド君もかなりの美形♪
今の若者を象徴してるような青年だった!
何を伝えたいのかもきちんと描かれている。
それなのに…
作品が高度(?)過ぎたのか、映画としては楽しめず…残念!
2008年 4/18公開 アメリカ映画
監督 ロバート・レッドフォード
ドリームズ・カム・トゥルー
2008, 04. 18 (Fri) 20:37

ロサンジェルスに住む11歳のアギーラ(キキ・パーマー)は、
幼い時に父親を亡くし母親と兄姉と暮らしている。
学校では飛び級もした成績優秀者だが、自分の身の置き場に迷い授業を欠席しがちな生徒。
父の好きだったスクラブル遊びをするアギ―ラは、
難解な英単語のスペルをマスターする才能を持ち、校内のスペリング大会に出場し優勝。
地区予選に出るため、UCLAの英語科の教授だったララビー博士(ローレンス・フィッシュバーン)のコーチを受けるように校長に言われる。
日本未公開作品。
邦題「AKEELAH AND THE BEE」

スペリングの競技会を “a spelling bee” と言うのだそうです。
リチャード・ギアの「綴り字のシーズン」を観た時、そんなコンテストがあることを初めて知り、
日本では漢字検定みたいなものかなあ~なんて漠然と思いました。
あの映画で “おりがみ” なんて単語が出題されたのもちょっと驚きでした。
それにしてもこの邦題、日本の某アーティストみたい…(苦笑)
でもそんなの取っ払って~忘れて~~~
とってもハートフルで良かったです!
未公開なんて残念なぐらいです。
.

アギーラはスペリングに自身はあるけど、
大会に出たい気持ちよりガリ勉と言われたくないから半ば嫌々。
高いレベルになると不安だし、母親も授業を重視しろと言う。
その母もまた仕事の忙しさから子供には頭ごなしな接し方のよう。
ロサンジェルス地区大会で友達になった男子から、少しずつ周りの同じ子供たちの現状を知り、
一端は毛嫌いしたララビー博士のコーチにつくことにした。
厳しい優勝への道への特訓は、子供ながらの挫折や甘えがある中、
コーチの心情、教師、生徒友人、家族、地域と一丸になって現実のものとなっていく。

彼女の頑張りは、周りの大人達のこれからも変えてしまうというお決まりかもしれないけど、
主人公の黒人の少女のアギーラに対して、誰一人差別的な事は言わない。
コンテストで知り合った白人の男の子も良い子で、優勝目指しているチャイニーズ系のちょっと嫌なライバルも実は正々堂々とした良い子でした!
スペリング・コンテストを通じてそれぞれが頑張って努力して、勝ち負けはあれどベストを尽くそうとする。
それを経験した子供同士の友情に国境はないという、なんとも気持ち良い展開!!
努力するのは大変だけど、それをできた人にはやはり特別に何か素敵なものが与えられるのね~それを見ている周りも元気にさせられて幸せだし!!
多分、たくさん映画観てる方には展開は読めるだろうし、
少しクドイと思う所もあるかもしれないけど、子供目線だと思えば許せるかな。
親が子供に与えたい教育や躾。
親なら誰しも自分のそれ以上を子供に望むだろうけど、
押し付けじゃなくて自然に子供の興味を引くべく暖かさでの教え…
解っていても難しい……(苦笑)
子供が迷う時は同じ次元で、自分もそうだと~悩むものなんだ~と言ってあげれる親になれるのが子供の救いになるかな。

ABC…学校のテストでただ暗記したスペルにも、発音、意味、語源に魂があると言うこと。
私達の漢字と同じように深い意味があります。
コミュニティという不可欠なものにドラマを感じました。
どうしても比較したくなる「綴り字のシーズン」ですが、
あれは(父親に取っては)完璧であったはずの家族が、娘のスペリング大会出場でガラガラと崩れていったのを、娘がたった一文字で家族の修正をした家庭のドラマでしたが、
これは娘の大会出場で、深くなるかもしれない溝がその前に修正される。
それは家族だけでなく、地域社会周りの人の暖かさ、人は一人ではない、出直すチャンスはいつでもあるとそれに気づく勇気(?)そんな未来が感じるドラマでした。
2006年 劇場未公開 アメリカ映画
監督 ダグ・アッチソン
ジョニーの新作
2008, 04. 15 (Tue) 23:16

犯罪史上名高いギャングのデリンジャー役をジョニーが演じる、
マイケル・マン監督の新作映画「パブリック・エネミーズ」(原題)の撮影が順調に進んでいるようです。
ブライアン・バロウの同名ベストセラー・ノンフィクション小説の映画化。
1930年代の禁酒法時代、犯罪がはびこるアメリカを舞台に、
ジョン・デリンジャーや犯罪者たちの横行を阻止するべくアメリカ政府が奮闘し、
FBIを設立させるまでを描いたクライムストーリー。
FBIがいかにして今日の犯罪捜査機関へと変革していったかを描いていく。
「バットマン」シリーズのクリスチャン・ベイルが、デリンジャーらの追跡捜査を指揮し、
FBIの歴史において最も多くの犯罪者を検挙したという伝説的な捜査官メルビン・パービスを演じる。
マリオン・コティヤールはデリンジャーの恋人ビリー役を演じる。
撮影は3月に開始され、シカゴやその他中西部で行われる予定。
米公開は2009年。
スッキリとしたお顔と短髪なジョニーは久々かも♪
どんなギャングになるのでしょうか~
公開まで1年以上はありそうだけど、楽しみですねっ(o^^o)ふふっ♪
「アクターズ・スタジオ/ジョニー・デップ」 2008年 4月 25日 発売

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」 2008年 6月 11日発売

流血シーンが苦手な方は…早送りで(笑)ご覧くださいませ!(゚▽^*)ノ⌒☆
ブラックサイト
2008, 04. 14 (Mon) 16:40

オレゴン州ポートランド。
サイバー犯罪専門FBI特別捜査官ジェニファー(ダイアン・レイン)は、インターネット上のあらゆる犯罪を取り締まっていた。
ある日、身動きのとれない子猫が命尽きるまでをライブ中継した“killwithme.com”というサイトの情報が入る。
発信元を特定してサイトを強制閉鎖するが、無限コピーを繰り返し立ち上げられる。
犯人の使うサーバーは、FBIの管轄外であるロシア。
次に公開されたのは、縛り付けにされ傷を負った男性。
画面上に掲示されるアクセス数が増えるごとに、
薬物が増量され死に至る状況を中継するという犯行だった。
残酷な殺人映像を中継するウェブサイトと、FBIネット犯罪捜査官の攻防を描くサイバー・スリラー。

12日公開作品は多いので、取りあえず近場のシネコンでの上映作品から。
現代のネット社会を脅かすサイコ・サスペンスでした~あらゆる意味で怖かったです!!
善悪は別として(これが一番の問題ですが)話題になるサイトは閲覧したいと思う大衆心理を利用して、
そのアクセスカウントが上昇することによって人を死に至らしめるという公開殺人サイト。
その何気ない好奇心が殺人の加担になるということに。
FBIによってアクセスしないようにと記者会見されても(されたことによって)
ますます急激に上昇するアクセス数。
結果、公開された犠牲者は命を落としてしまう。
犯人はかなりの頭脳明晰、コンピューターに関する高度な知識を持っていて、殺害も科学的でかなり残虐な方法…

ネタバレ
現場となる地下室や数台のPC、ビデオカメラ、そして犯人の手足がちらりと映し出されたりと、
その異常な様子に緊迫感を与えられます。
ジェニファーは警官だった夫亡き後、母親と幼い娘と暮らしていますが、彼女のプライベートな部分も描かれるので、この家族にも何か危害が加わるのだろう~と恐々してしまう…
サイトの情報をFBIに流したのも犯人自ら注目を集めるためであり、
またFBIへの挑戦状だったようで、その魔の手はやはりFBI関係へと…
犠牲者は最後の力を振り絞り、メッセージを残します。
残虐な犯行を目の当たりにしながら、解明するジェニファーたち。

愉快犯の犯行かと思っていたのですが、
犠牲者の繋がりや何故ネットでの公開殺人を選んだのか犯人なりの理由がありました。
サスペンスとしては犯人登場が少し早く、もう少し見えない恐怖が続いても良かったのでは…
コンピューター詳しく解らないし、強制終了出来ない云々は最初語ってたけど、
FBIの組織や技術を持ってまで、ただ殺人サイトを黙って見ている事しかできないのか?
自宅のPCや車のハッキングって、簡単にできるの?
最後のターゲットも予想通りだったので、勿体無い展開にはなりましたが、
もしやジェニファーの母親や娘さんに危害が加えられ、
彼女が奮闘するのか~と思ったのですが、個人的にはそうでなくて良かったです。
誰かに覗かれている様なカメラワークは、恐怖や不安感が煽られ効果的だったと思います。
死を弄ぶようなサイコなサイトを作る犯人の異常心理は恐ろしい。
でも同じように怖いのは、
野次馬的にアクセスした人間が、被害者の死を早めてしまい共犯者になる可能性があるということ。
劇中では字幕も付かないけど、どんどんと書き込みされていく様子も怖い。
フィクション映画とは片づけられない現実的なテーマがあり、ネット社会への警告であると強く感じました。

「ジャンパー」では、一体何だったの?ぐらいあまり登場しなかったし良く解らない役柄でしたが、
このダイアン・レインは好演でした!
誰にも弱みを見せないタフで家族を愛する女性、でも耐え切れない時もあるのです。
バスルームで一人シャワーを浴びながら涙きじゃくる姿は切なかったです。

ジェニファーのFBIの同僚グリフィン・ダウドにトム・ハンクスの息子、コリン・ハンクス。
「キングコング」の時より全然良かった~
飄々とした中にも優しさと正義感があり上手でした。
刑事役のビリー・バーク他、ちょっと地味な俳優さんが多かったのか…
もう少し、一目でこの人知ってる~なメジャーな方が数人いたら良かったかも。
2008年 4/12日公開 アメリカ映画
監督 グレゴリー・ホブリット
ラストキング・オブ・スコットランド
2008, 04. 10 (Thu) 18:30

1971年、スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガン(ジェームズ・マカヴォイ)は、
現状脱出を求めるかのように地球儀を回す。
指を差して止った国はウガンダ。
軍事クーデターによってオボテ政権が倒れ、
イギリスの支援を受けたイディ・アミン(フォレスト・ウィッテカー)が新大統領の座についた直後、
ニコラスはウガンダのムガンボ村にある診療所へとやって来た。
診療所の近くでアミンの演説を聞いたニコラスは、そのカリスマ性に強く惹きつけられる。
帰り道、捻挫したアミンを偶然治療したことから気に入られ、彼の主治医に抜擢された。
1998年に発表されたジャイルス・フォーデンによる同名小説を元にした作品。
アミンに仕えたスコットランド人の白人青年医師の視点から描かれる社会派サスペンス。

残酷なシーンがあると、少し躊躇っているうちに終了してしまい、
レンタルもなかなか借りれずにいたけど、劇場へ行かなかった自分をひどく後悔した!!
ウガンダの政治背景の中、
軽いノリの若者が、気づいた時にはアミンの手中から抜け出せなくなっていた。
ニコラスに感情移入は出来ないけど、
彼の視点と共に極限状態まで体感するように引きずり込まれていくスリリングな展開。

医者としてアフリカに行くと言うのは、高い志で信念のある人物と思われるけど、
ニコラスは、軍事クーデターでアミンが新大統領に付いたことも知らない無知さでやって来て、
診療所までの移動バスで知り合った女性に、誘われるまま途中下車しアバンチュールを楽しむ。
診療所のデヴィッド・メリット医師の妻サラ(ジリアン・アンダーソン)には、
「この仕事を選ぶタイプではない」と指摘される。
そんな彼女と一線を越えようと安易な態度を見せるなど、
医者としての技術も腕も優秀であるが、人間としては好奇心と甘さが溢れている若者。

医師による治療よりも呪術を選ぶ村の人々の診療にあたるが、
首都カンパラの恵まれた医療病院で、大統領家族の主治医として招かれる。
一端、迷いは見せるものの、アミンの要望に応え贅沢な暮らしまでも与えられそこに身を投じる。
しかも医療の面だけではなく、政治や個人的なアドバイザーとしても信頼されると、
己の甘さの上塗りで、結果権力に溺れていってしまうことに…

アミン大統領は、偶然治療してくれたニコラスの(医療行為だけでなく)てきぱきとした対応と、
スコットランド人だと知り彼の着ていたTシャツを、息子のプレゼントにしたいと交換する。
そしてニコラスを大統領主治医として招く。

前半のアミンはニコラスの目に映ったように気前のいいお茶目な人物で、国民からの人気もあり理想に燃えるカリスマ性のある魅力的な人物。
だがアミンは次第に変わり始める(変わったのか、隠していたものが剥がれるのか…)
暮らしやすい社会に変えようと燃えていたアミンだろうが、安定しない国内情勢で暗殺されそうになったり、
政策が上手く運ばなかったりと猜疑心に苛まれ、側近にさえも疑いの目を持ち信頼を失くしていく。
その猜疑心は憎しみにまで発展し、見せしめ行為など大規模な粛清をはじめる。
ムガンボ村で善良な表情で汗ばみながら演説していた彼は、次第に独裁者の危険な汗にまみれていく迫力は凄まじい!
お気楽青年ニコラスは、
中盤あたりから未熟な精神であるアミンの凶暴性や狂気に異変を感じ始める。
が、時既に遅く、そこからまたニコラスは自暴自棄になりとんでもない行動に走る。
彼の更なる軽率な行動は、終盤、絶望に変わりクライマックスへ。

この映画は、ウガンダの歴史と独裁者アミンを物語るのではなく、
一人の未熟なヨーロッパ人若者の目から見たアフリカであり、そこにある奥深い人間の本質ドラマだった。
事実に基づいているそうだが、
スコットランド人の医師など、何人かの実在の人物をモデルにしたフィクションでもあり、史実とのバランスが見事に嵌っていると思った。
特にラスト、現実に発生したハイジャック事件をモチーフにして展開するプロットは圧巻!

アカデミー賞など数々の主演男優賞を獲得したフォレスト・ウィッテカーの大統領は素晴らしかった。
「パニック・ルーム」でのウィッテカーは、強盗に入るが主人公と娘を助けた男であり、
「フォーン・ブース」では、犠牲者を出さないため必死に説得する刑事。
最近の「バンテージ・ポイント」でも、やはり正義感の強い優しい男といつも善良なイメージが強い。
そんな彼が演じる独裁者は、どこかダーティな部分は感じるが、人懐っこい表情や接し方に惹きつけられる力強さがある。
まさにウィテカーらしい善良な人物だったが、
これが一転、時に激しく、時に何事もないかのように静かにじわじわと、周りの人間をニコラスを追い込んでいく。
二面性のあるカリスマな狂気を、見事に演じ切った彼の鬼気な演技は必見!!

物語上の主人公であるニコラスを演じたジェームズ・マカヴォイがまた素晴らしかった!!
「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」のタムナスさん役しか知らなかったので、まるでダークサイドに堕ちるかのようなシリアスな演技力にびっくり。
若気の至りと言えばそうだろうし、自業自得と言えばそれまでだけど…
世間知らずで愚かで傲慢である青年が、漠然とウガンダへやって来て地獄へと導かれるように転落していく。
抜け出したいが抜け出せないと悟った時、
苦しみながらもますます嵌り込んでしまう演技は絶妙で、観ていると息苦しくなってくる。
題材としては苦手な方も多いとは思うけど、
残虐な描写は数枚の写真と、ほんの一瞬、これは何だったのだろう?(巻き戻しして確かめた)ぐらいなので、観ていて心地好い訳ではありませんが、
作品も役者さんも一級品の映画だと思うので、見応えはあると思います。
独立後も相変わらずイギリスの干渉が続いていたウガンダ。
アミン大統領にとんとん拍子に受け入れられたニコラスは、大統領の憧れの地であるスコットランドの出身で、イギリスによって似たような関係におかれた国であったのと、お互いの幼稚さに共鳴した(似たもの同士)ような印象も。
“The Last King of Scotland”は、実際のアミンの発言に由来しているそうで、
植民地だった国ウガンダとイギリスの関係を、スコットランドとイングランドの関係に置き換えて対等に語ったようです。

人は確実な事より、漠然としたものに導かれていくものなのでしょうか。
ニコラスがウガンダに来たのも、漠然としているし、
村人が医師より祈祷師を選ぶのも、漠然としたものに依存しているだけのように感じます。
そしてアミンも、権力の元でいくらでも確実性を知ることができるのにそれを選ばない。
人はそんな何か漠然とした強い力や、それがカリスマ性であったりと感じる何かへと憧れのようなものがあるのでしょうか。
脚本家のピーター・モーガンは、
昨年のアカデミー賞で主演女優賞を獲得した「クィーン」
主演男優賞を獲得した「ラストキング・オブ・スコットランド」
どちらにも参加されてる凄い方なんですね。
とても見応えのある映画でした。
観にいってたら、去年の自分のベストに確実にランキングしていました~惜しいことをした!!(泣)
2007年 3/10公開 アメリカ/イギリス
監督 ケヴィン・マクドナルド
アレックス・ライダー
2008, 04. 07 (Mon) 23:41

両親を亡くし、叔父イアン・ライダー(ユアン・マクレガー)の手で育てられた14歳のアレックス・ライダー(アレックス・ペティファー)は、
ある日、その大好きな叔父を交通事故で亡くしたことから、ある事実を知ることになる。
イギリスでベストセラーとなった「アレックス・ライダー」の映画化。
英国諜報機関MI6にスカウトされた少年が、IT実業家の陰謀を明かすためのミッションを遂行するスパイアクション。

銀行員だと思っていた叔父が実はMI6の諜報員で、ある任務を遂行中に殺されてしまった。
アレックスは幼い頃からスパイになるべく、
知らない間に遊びや趣味の中で武道や語学を仕込まれていたのだと、MI6のミスター・ブラント(ビル・ナイ)、ジョーンズ夫人(ソフィー・オコネドー)に教えられる。
即戦力としてスカウトされたアレックスは、
史上最年少でMI6諜報員となり、イアンの意思をついでIT事業のダリル・セイル(ミッキー・ローク)の悪事を調査することになる。
主人公アレックスを演じたアレックス・ベティファーが、美形男子として話題でありました♪
確かに美少年なので、始まりは楽しんで観ましたが、
話が進んでいくと、大人っぽいけどやはりまだ若い(1990年生まれ、撮影時は16歳ぐらい?)ちょっとお子ちゃまだな~と…
綺麗で端正な顔立ちですが、まだ、発展途上と言うか…何と言うか…
1度では覚えにくい顔でもありました。
これからその成長過程や大人になった時が楽しみですが、
シリーズ化の予定はあるものの、アレックス・ベティファーは続投しないらしいです。

高校生のスパイらしく、アイテムもニンテンドーDSのソフト、
パラシュートになるリュックやスキャナーの携帯と今の若者に必須(?)な物の改造品。
悪役ダリルのミッキー・ロークは当然怪しいし、
その秘書ナディアは「ビッグフィッシュ」「チャーリーとチョコレート工場」のバイオレットママのミッシー・パイル、
側近ミスター・グリンに「LOTR」「キング・コング」のアンディ・サーキス。
いかにも怪しげなキャラと、コミカルな部分は若者にも受けが良いでしょう~(多少やりすぎとも思ったけど)
ダリルの同級生でイギリス首相は、「フロム・ヘル」「ハリポタ」のハグリットのロビー・コルトレーン。
ビル・ナイにオコネドも、脇の大人達は“あれに出てた人!”のお馴染みの面々!

14歳なので、車でもバイクでもない自転車でのアクション・シーンや、
ラストはそこそこの緊張感はありますが、楽しめる対象年齢としたら限定されるのかも知れないです。
ストーリーも特別なひねりもなく、あり得ないとツッコミもしたくなるし(若いので微笑ましいですが)
私にはあまり面白かったとは言える内容ではなかったです。
こんな年頃の男子を持つ、父と息子さんは楽しめるかも!!
最近映画界で日本市場は狙いと言われてるようですし、
色んな映画でスシ・バーなど日本食の食事シーンはよく目にしますが、
この映画、簡単な日本語にインテリアも日本風。
合気道や刀、刺身に寿司、河豚のうんちくなどなど…
結構忠実というか~そこまでやってくれると悪い気はしないものです(^-^)ニコッ
2007年 10/27公開 イギリス/アメリカ/ドイツ映画
監督 ジェフリー・サックス
クローバーフィールド/HAKAISHA
2008, 04. 06 (Sun) 20:05

日本への転属が決まり、赴任することになったロブ(マイケル・スタール=デヴィッド)のために、
仲間たちがサプライズ・パーティーを楽しんでいた。
突然、爆音が聞こえ屋上へ登って行くと、
爆撃を受けたかのようにニューヨークの街がパニックに陥っていた…
『M:i:III』のJ・J・エイブラムスによる徹底した秘密主義の下、全世界で話題が集中。
ニューヨークを舞台に、破壊が繰り広げられるSFパニック。

全編ハンディ・カメラの映像なので、
「揺れの為、気分が悪くなる可能性があります~云々」とシネマの入り口に書いてありました。
ちょっと心配…
最初、上下の揺れやカメラが横になったりと気になりましたが、
そのうち慣れたのか結局何事もなく平気でした。
でも、内容は…
正直、自分向きではなかったです。
かつて“セントラルパーク”と呼ばれていた場所で回収されたビデオを、国防省の人(かな?)が再生する映像。
NYで起きたとされる暗号名クローバーフィールドについての擬似記録映画が、
ロブと友人など6人の視点でドキュメンタリー・タッチで進んでいきます。
爆発やパニックの様子、自由の女神の頭部が飛んでくるなど、
どうしてこんな事が起こるのか??
とても興味深かい予告と、明かされない内容にかなり気持ちが煽られました。
自由の女神のショッキング映像と言えば、私は「猿の惑星」
これを超えてくれるのか!?

結局、怪物だったのね…

「ウルトラマン」シリーズや「ゴジラ」は子供と一緒にかなり観てきてるので、
怪獣も怪物モノも好きなんですが、
せめて、この怪物(たち)は何処から来てどうなったかぐらい教えてよ!
素人が撮るビデオの映像は、街の破壊状況、逃げる人々などリアルだし、
良く言えば臨場感は感じるものの、これだけ続くとさすがに飽きてくる。
酔いやすい人は気をつけられた方が懸命でしょう。
人物紹介を兼ねたような最初のサプライズ・パーティ、早送りでも良いかも(苦笑)
何かの下敷きになって痛がっていたのに、全速力で走れるべス…
携帯の充電はなくなるけど、カメラのバッテリーって、そんなにもつの(ライトまで付けて)…
こんな異常事態の中で、逃げながら撮り続けられるなんて凄すぎるわ!
私が助けてコールしても、誰も来てくれないだろうな…(泣)
スピードもあるし破壊が始まってからはスクリーンに釘付けになったので、
それなりに楽しんだ事になるのでしょうが、ツッコミたいところは多々あり。

怪物の姿がだんだんと浮き彫りになっていくのと、
重ね撮りのビデオテープに、時々写される主人公と恋人の幸せそうな映像は、
「どうしてこんなことに…」と彼女(べス)が言うように、
これまで見せ付けられたパニック状態との比較は効果的だったと思います。

続編ですか…
もう、お腹イッパイです。
2008年 4/5公開 アメリカ映画
監督 マット・リーヴス
幸せのルールはママが教えてくれた
2008, 04. 03 (Thu) 23:50

麻薬や酒、フリーセックスにおぼれるレイチェル(リンジー・ローハン)は、常にトラブルメーカー。
母親のリリー(フェリシティ・ハフマン)は、
アイダホに住む祖母ジョージア(ジェーン・フォンダ)の家に連れて行く。
様々なルールを決めて生活しているジョージアは、レイチェルにもそのルールを守るように告げる。
再婚者と幸せに暮らしたい母親と性的虐待を受けた娘。
家庭の崩壊の中、何かが変わり始める家族の姿を描く。
日本未公開作品。

原題「GEORGIA RULE」が何だか陳腐な邦題になってしまって、予想通りの未公開。
撮影中のリンジーの素行が話題になったけど、
そんな様子だったんだろうなぁ~と思えるような出来だった。
とにかくリンジー、(いつもアップになると気になるけど)若いのに肌が汚い!!
脚本が悪いのか、それとも出演者のテンションが低いのか…

リリーは母ジョージアと確執があり、あまり近寄りたくない。
夏休みの間、レイチェルを預けに来てそそくさと帰る。
レイチェルは、田舎へ追いやられても自分のやりたいようにやると言うが、
この家ではジョージアルールを守るようにと告げられる。
案の定ジョージアは、既に動物病院でレイチェルを働かせる手配済み。
病院へと断りに向かうが、いつの間にか手伝うことになる。
先生は母親の元恋人で、妻と子供を事故で亡くしていた。
知り合った若者は、男女関係も未経験の真面目な若者。
モルモン教の普及活動に出掛けるという。
動物病院と言っても人間も診察してるし、町の若者はどこか浮世離れしてるし、
そんな人間関係の中で、多少のユーモアも交えたつもりなんだろうけど、おかしくもない…

母親と義理父から嘘つきだとレッテルと貼られているレイチェルは、義理父からの性的虐待を受けていたと先生に告白。
それを聞いた先生はジョージアに報告し、ジョージアはリリーに報告。
慌ててやって来たリリーは、それが嘘か真実か迷い悩み酒びたりになる。
ジョージアは、アルコール依存症(であった)リリーからレイチェルを離し、先生の自宅へと預ける。
何で??
ここらが解からないんだよなぁ…
田舎町で、みんなのんびりとして良い人なんだろうけど、
若い娘、しかも町の若者には尻軽と言われ始めてるし、そんな娘をどんなに信用できるとしても一人やもめの男の家に預ける??
母親と離す必要があるんだろうか?
この際、おばあちゃんが間に入って、何日かけても徹底的に母娘で話し合っても良いのでは?なんて。。。
ここで何かあったら話は全く別ものになるから、そんな事にはならないと想像しても違和感たっぷり!
義理父がやって来て、全てレイチェルの嘘だと言うがジョージアは信じない。
リリーは離婚を決意したのだが、彼無しの生活は出来ないと彼を信じ帰る事を決める。
だが……

ジェーン・フォンダとフェリシティ・ハフマンの使い方が勿体無い(汗)
3人の女性、とりわけリリーは母であり娘である立場だから、微妙な心理などもっと描かれていれば良かったのに。
結局酒と旦那に依存している弱い女性で、娘のことすら真正面から受け入れられない。
ジョージアとどんな確執があったのか、無くなった父親の話は出てくるものの、どんな影響があったかも解からない。
ただ、最後に彼女が選んだ道は正しかった。
その先に訪れる幸せも見えたけど、こんな流れでは感動はない。
納まる所に上手く納まった印象。
一体、どの女性を中心に描きたかったのか?
ジョージアのルールって、細かいこと色々あったけど、結局何?
ラストのリリーが書いた手紙の内容を言いたかっただけ?
そんなのタイトルにするまでの事じゃなかったと思うけど…
うわべだけの薄っぺらい内容だった(辛口)
ジェーン・フォンダ、久々にスクリーンにカムバックした「ウエディング宣言」では、こんな事までやっちゃうの~ぐらい弾けて楽しませてくれたのに、これ二作目かしら?
家族の確執や深い愛と再生を描きたかったのなら、残念な内容でした。
フェリシティ・ハフマンは安定した演技なんだけど、彼女らしさがイマイチなかったかも。

リンジーのゴシップを聞くと、必ずしも彼女だけに問題があるわけでなく、
大人の責任も感じてしまいますが、
とりわけこの映画での彼女は、声もかすれ気味で笑顔も不自然。
もっと上手だよね…と思った。
これからまだまだ将来があるから、頑張って欲しいな。
でも頑張れって言われるのが辛いのかも…
2007年 アメリカ映画 日本未公開
監督 ゲイリー・マーシャル
4月公開作品
2008, 04. 01 (Tue) 16:40
4月5日公開
「クローバーフィールド/HAKAISHA」

ニューヨークを舞台に“未知の何者”かが、大規模な破壊を繰り広げるSFパニック・アクション超大作。
映画史上、初めてタイトルも隠した映画として世界で話題が集中。
4月12日公開
「つぐない」

アカデミー賞作曲賞受賞
多感な少女の嘘によって翻弄される男女と、嘘の重さを背負って生きる少女の姿が描かれる。
「プライドと偏見」のジョー・ライト監督が、
ブッカー賞作家イアン・マキューアンのベストセラー小説を映画化。
キーラ・ナイトレイ ジェームズ・マカヴォイ
シーアシャ・ローナンは、アカデミー賞助演女優賞ノミネート
他、作品賞など7部門でノミネート
「フィクサー」

アカデミー賞助演女優賞受賞 ティルダ・スウィントン
ある大企業の集団訴訟をめぐる陰謀劇に迫る社会派サスペンス。
裏で暗躍するもみ消し屋“フィクサー”の苦悩と焦燥を描く。
ジョージ・クルーニー トム・ウィルキンソン ティルダ・スウィントン
作品賞他、7部門でノミネート
「ジェイン・オースティンの読書会」

「高慢と偏見」などの小説で知られるジェイン・オースティンの作品に、
読書会のメンバー6人の人生を描き込んだヒューマンドラマ。
マリア・ベロ キャシー・ベイカー エミリー・ブラント
イケメン君
ケヴィン・ゼガーズ(トランスアメリカ)
「ブラックサイト」

殺人映像を中継するウェブサイトと、
FBIネット犯罪捜査官の攻防を描くサイバー・スリラー。
愉快犯的な犯行が、思いもかけない結末へとつながっていく。
ダイアン・レイン
4月18日公開
「大いなる陰謀」

政治家とジャーナリストの間で繰り広げられるサスペンスフルな展開に、
戦場でのドラマや大学教授と無気力な生徒のやりとりが複雑に絡み合う。
アメリカの対テロ政策の裏を描く群像ドラマ
ロバート・レッドフォード メリル・ストリープ トム・クルーズ
4月19日公開
「ファクトリー・ガール」

1960年代のポップ・アイコンとなり、
今もファッションやカルチャーに影響を与えるイーディ・セジウィックの波乱の人生を描く。
シエナ・ミラー ガイ・ピアース ヘイデン・クリステンセン
4月26日公開
「NEXT -ネクスト」

核爆弾テロの阻止を託された予知能力を持つ男。
彼の目に映るのは、ほんの2分先の未来。
ニコラス・ケイジ ジュリアン・ムーア ジェシカ・ビール
「スパイダーウィックの謎」

80年間封印されていた謎の書を読んだ姉弟が、
妖精たちと必死に戦う姿を描くミステリアス・アドベンチャー。
フレディ・ハイモア
「アイム・ノット・ゼア」

ボブ・ディランの伝記映画。
6人の俳優がそれぞれ異なる6つのイメージのボブ・ディランを好演する。
クリスチャン・ベイル リチャード・ギア ヒース・レジャー
ケイト・ブランシェットは、アカデミー賞助演女優ノミネート
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

アカデミー賞主演男優賞受賞 ダニエル・デイ=ルイス
アカデミー賞撮影賞受賞
石油採掘によってアメリカン・ドリームをかなえた男の利権争いと、
血塗られた歴史を描いた社会派ドラマ。
ポール・トーマス・アンダーソン監督の最高傑作との呼び声も高い。
ダニエル・デイ=ルイス ポール・ダノ キアラン・ハインズ
作品賞他、8部門でノミネート
「さよなら。いつかわかること」

家族を戦争で失った一家が、
時間をかけ乗り越えていく様を追う感動のドラマ。
ジョン・キューザック
今月はアカデミー賞に関係してきた作品がたくさん公開されます。
惜しくも受賞を逃した作品も良作ばかりでしょうし、俳優さん達の演技も楽しみです
社会派な内容が多いですねえ~楽しみ
「つぐない」は、試写会を観た方々からの評価は高いようです
早く観たい
個人的には少し辛い鑑賞になるかもしれない「アイム・ノット・ゼア」
人間ドラマ、サスペンス、ファンタジー、ジャンルは幅広いかな~
他にも「モンゴル」とか「紀元前1万年」とか…
あっ「スシ王子!」笑!!
春休みも終わり自由な時間が増えるし、気候も良いし…
散歩がてら、少し遠い劇場へも足を運べそうです
今日は4月1日、各企業の入社式で新たな一歩を踏み出された方も多いことでしょう。
社会人として環境も変わり大変なこともたくさんあるとは思いますが、
フレッシャーズの皆さま、どうぞ頑張って下さいね
休日の息抜きに、映画を楽しんでください(^O^)ノ
私の息子も、本日無事入社式を終えました。
長いようであっという間の子育てでありました~まだまだ心配は続きますが(^^;)
少しでも社会に貢献できますように…
あっ、年金も支えてねぇ~(苦笑)
「クローバーフィールド/HAKAISHA」

ニューヨークを舞台に“未知の何者”かが、大規模な破壊を繰り広げるSFパニック・アクション超大作。
映画史上、初めてタイトルも隠した映画として世界で話題が集中。
4月12日公開
「つぐない」

アカデミー賞作曲賞受賞
多感な少女の嘘によって翻弄される男女と、嘘の重さを背負って生きる少女の姿が描かれる。
「プライドと偏見」のジョー・ライト監督が、
ブッカー賞作家イアン・マキューアンのベストセラー小説を映画化。
キーラ・ナイトレイ ジェームズ・マカヴォイ
シーアシャ・ローナンは、アカデミー賞助演女優賞ノミネート
他、作品賞など7部門でノミネート
「フィクサー」

アカデミー賞助演女優賞受賞 ティルダ・スウィントン
ある大企業の集団訴訟をめぐる陰謀劇に迫る社会派サスペンス。
裏で暗躍するもみ消し屋“フィクサー”の苦悩と焦燥を描く。
ジョージ・クルーニー トム・ウィルキンソン ティルダ・スウィントン
作品賞他、7部門でノミネート
「ジェイン・オースティンの読書会」

「高慢と偏見」などの小説で知られるジェイン・オースティンの作品に、
読書会のメンバー6人の人生を描き込んだヒューマンドラマ。
マリア・ベロ キャシー・ベイカー エミリー・ブラント
イケメン君

「ブラックサイト」

殺人映像を中継するウェブサイトと、
FBIネット犯罪捜査官の攻防を描くサイバー・スリラー。
愉快犯的な犯行が、思いもかけない結末へとつながっていく。
ダイアン・レイン
4月18日公開
「大いなる陰謀」

政治家とジャーナリストの間で繰り広げられるサスペンスフルな展開に、
戦場でのドラマや大学教授と無気力な生徒のやりとりが複雑に絡み合う。
アメリカの対テロ政策の裏を描く群像ドラマ
ロバート・レッドフォード メリル・ストリープ トム・クルーズ
4月19日公開
「ファクトリー・ガール」

1960年代のポップ・アイコンとなり、
今もファッションやカルチャーに影響を与えるイーディ・セジウィックの波乱の人生を描く。
シエナ・ミラー ガイ・ピアース ヘイデン・クリステンセン
4月26日公開
「NEXT -ネクスト」

核爆弾テロの阻止を託された予知能力を持つ男。
彼の目に映るのは、ほんの2分先の未来。
ニコラス・ケイジ ジュリアン・ムーア ジェシカ・ビール
「スパイダーウィックの謎」

80年間封印されていた謎の書を読んだ姉弟が、
妖精たちと必死に戦う姿を描くミステリアス・アドベンチャー。
フレディ・ハイモア
「アイム・ノット・ゼア」

ボブ・ディランの伝記映画。
6人の俳優がそれぞれ異なる6つのイメージのボブ・ディランを好演する。
クリスチャン・ベイル リチャード・ギア ヒース・レジャー
ケイト・ブランシェットは、アカデミー賞助演女優ノミネート
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

アカデミー賞主演男優賞受賞 ダニエル・デイ=ルイス
アカデミー賞撮影賞受賞
石油採掘によってアメリカン・ドリームをかなえた男の利権争いと、
血塗られた歴史を描いた社会派ドラマ。
ポール・トーマス・アンダーソン監督の最高傑作との呼び声も高い。
ダニエル・デイ=ルイス ポール・ダノ キアラン・ハインズ
作品賞他、8部門でノミネート
「さよなら。いつかわかること」

家族を戦争で失った一家が、
時間をかけ乗り越えていく様を追う感動のドラマ。
ジョン・キューザック
今月はアカデミー賞に関係してきた作品がたくさん公開されます。
惜しくも受賞を逃した作品も良作ばかりでしょうし、俳優さん達の演技も楽しみです

社会派な内容が多いですねえ~楽しみ

「つぐない」は、試写会を観た方々からの評価は高いようです

早く観たい

個人的には少し辛い鑑賞になるかもしれない「アイム・ノット・ゼア」
人間ドラマ、サスペンス、ファンタジー、ジャンルは幅広いかな~

他にも「モンゴル」とか「紀元前1万年」とか…
あっ「スシ王子!」笑!!
春休みも終わり自由な時間が増えるし、気候も良いし…
散歩がてら、少し遠い劇場へも足を運べそうです

今日は4月1日、各企業の入社式で新たな一歩を踏み出された方も多いことでしょう。
社会人として環境も変わり大変なこともたくさんあるとは思いますが、
フレッシャーズの皆さま、どうぞ頑張って下さいね

休日の息抜きに、映画を楽しんでください(^O^)ノ
私の息子も、本日無事入社式を終えました。
長いようであっという間の子育てでありました~まだまだ心配は続きますが(^^;)
少しでも社会に貢献できますように…
あっ、年金も支えてねぇ~(苦笑)