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再会の街で 

2008, 01. 18 (Fri) 13:30

reignoverme_posterbigREIGN OVER ME

キャリアと家族に恵まれながらも、人生にむなしさを感じる歯科医アラン(ドン・チードル)は、ある日9.11の飛行機事故で妻子を亡くし、消息がわからなくなっていた大学時代のルームメート、チャーリー(アダム・サンドラー)を街で見かける。
元歯科医のチャーリーは、自分の殻に閉じこもり、世捨て人のような生活を送っていた。
reign1Adam Sandler
チャーリーは9.11で家族を失ってから、誰とも心を通わせず、ヘッドフォンで外界の音を遮断し、仕事もせず自宅キッチンのリフォームとゲームや音楽を聴いて過ごす。
重くなりがちな印象を受けますが、
アランの患者で美女ドナ・リマー(サフロン・バロウズ)の変態っぽい発言や、
男2人の会話など、ちょっと笑えたりとユーモアもあります。
adam_sandler9 Reign Over Me

突然愛する家族を失って、自分の殻に閉じこもってしまったチャーリーと、
順風満帆ではあるが、何か虚しさを感じているアラン。
大人の男が、スクーターに2人乗りしたり、ゲームに夢中になったり、オールナイトで映画を観たり、そんなやり取りは何だかとても微笑ましい。
始めは頑なだったチャーリーも次第に打ち解けては行くけれど、なかなか心を開かない。
アランはそんなチャーリーを「このままだといけない」と心配し、
セラピストのアンジェラ(リヴ・タイラー)の元に何とか連れては行くが、そう簡単に事は運ばない。
reign1Don Cheadle

後半、チャーリーが徐々に心を開き始め、妻の事、子供の事を語り始めるシーン…
9.11に限らずこのような悲しみを抱えている人は、たくさんいるのではないでしょうか。
チャーリーのように、人と会うことも、話すことさえも辛い、街を歩けば家族の姿があちこちに残っている。
そして分かち合う肉親もいない…
どん底の辛さや悲しみを人に聞いてもらうって、本当はそんな簡単な事ではないと思います。
(日本なんて、精神科やセラピーって日常化してないし)
少しずつ自分の胸のうちを吐露するには、大きな時間も必要だったのだと感じました。
自分が触れて欲しくない話題には、突然キレて暴れたりするので、もしアランとの再会が今より早かったら、、、と考えたりすると、この5年という時の経過がチャーリー自身にもこのままではいけないと感じる頃だったのかもしれないと、ふと思いました。
何かのせい、誰かのせいにして閉じこもっていても、何も生まれないし新たな1歩も踏み出せない。
現実に起きた辛い出来事を受け入れられず、
それでもアランとなら関わろうとするアダム・サンドラーの繊細な演技と、
ドン・チードルの静かな演技がとても見応えがあり素晴しかったです。
アダさんには最近、ホロリとさせられてばかりだなあ~!!
良い映画でした♪
328203view005再会の街で

裁判官役のドナルド・サザーランドは、ちょこっとだけの登場だけど、威厳があって存在感タップリ!
ビシッッツ!!としていてカッコいいわ(笑)
アランの妻ジャニーンを演じたジェイダ・ピンケット=スミス。
ウィル・スミスの奥さんだけど、一見、冷め過ぎてるのか?とも思うけど、
この方は冷静で淡々としていて…
気に入らない事はあるのだろうが、ジタバタしないで良い感じだった。
アランが「正直に全部話せと言うから話すと怒る」っセリフ、笑えた!
reign1Jada Pinkett-Smith

ラストもそれぞれの未来が予想されるし、人と触れ合う事、話すこと、とても大切なことだと改めて思います。
70~80年代の懐かしいヒットソングも良かったです。
ブルース・スプリング・スティーンの“ザ・リバー”なんて、かなり嬉しい♪
原題の「REIGN OVER ME」は“ザ・フー”というバンドの曲からだそうです。
adam_sandler3Don Cheadle
328203view003再会の街で

変態患者さんのサフロン・バロウズって、どこかで観た??
さわりだけかと思ってたら、最後まで絡んで来るんだもん、気になって…
「トロイ」でヘクトルの妻の姫だったのね!
まあ、彼女も辛い事があったようで、ただの変態でなくて良かったのですが(笑)

2007年 12/22公開 アメリカ映画
監督 マイク・バインダー