アイ・アム・レジェンド
2007, 12. 15 (Sat) 01:53

画期的なワクチンが発見されたニュースが流れる。
開発した医学者は「癌患者すべてに効果があった」という。
3年後の2012年。
廃墟となったニューヨークの街に、有能な科学者のロバート・ネビル(ウィル・スミス) と愛犬のサムだけが生き残っていた。
AMラジオで他の生存者に呼びかけるものの、未だ誰からも返事はない。
本当に自分以外の人類は絶滅してしまったのか…
無人と化したニューヨークを背景に、
希望と絶望が混在する究極の孤独の中で、使命感に燃える科学者の姿が描かれる。
不朽の名作であるSF小説をもとにした、3度目の映画化。

荒れ果てた無人のマンハッタン…
アスファルトの隙間からは雑草が伸び、乗り捨てられた車が延々と続き、
高層ビルには見覚えのある看板が並ぶ。
鹿やライオンが走り回り、ロバートは自動小銃みたいので鹿を追い回す。
この街にいるのはロバートと愛犬サムだけ。
オープニングからこの光景はちょっと衝撃的で、一体何でこうなったんだ??と連想が渦まく。
唯一の話し相手、愛犬サムと、
無人の店舗で食料品などを調達し、公園でトウモロコシ畑を作って生きている。
店員の代わりに並べたマネキンに話しかけ、空軍の飛行機の翼からゴルフのショット。
日没までには家に帰り、厳重にぶ厚くした扉を閉めひっそりと朝を待つ。
外からは、怪しげな声…

ロバートの孤独や喪失感などはよく伝わります。
こんな大都会で一人でいる不安…
正確には一人、、、ではないわけで、別の恐怖がある…
ネタバレになってしまうかもしれませんが、
画期的なワクチンが元で、人々に空気感染するウイルスが蔓延したようです。
その対策に関わっていたのがロバートで、
自らの使命であると街にとどまり、自宅地下室で動物実験をしながら血清を探している。
どうやら、彼は抗体をもっている数%の人間のようです。
なんとか人類を再生したいと必死です。

劇中、所々でパニックになる人々や、彼が家族と別れる場面も織り込みながら、
なぜ彼は一人なの? 何をしようとしているの? 何故人類が滅びたの?など興味深い流れでアッという間にエンディング!
SFホラーと言われていて、私もホラーは苦手ですが、
時々突然のことで“おっ!!!”とビックリする以外は、血生臭かったり目を覆うシーンもないので、
個人差はあるだろうけど、私のイメージするSFホラーとは別ものでした。

“あちら”側も賢かったんですね…
マネキン利用したのは、ロバートを真似したのですね。
ほほお~と思いました!
愛犬サムがとっても良い♪
もう、演技が上手い!!
勇敢で従順なコだわ~泣きそう。
当然、物語上、ウィル・スミスは一人殆ど出ずっぱり。
肉体も鍛えられててステキです(まさか、べオウルフのCGじゃないよね~笑)
凄くカッコ良かったです♪

特別感動するわけでもないし、あんなに廃墟となった街でライフラインが生きてるんだよね…と、ちょっとツッコミも入れたいけど、
過大な期待は持たずに鑑賞すると楽しめるのではないでしょうか。
私は楽しめました!
少し力が入って肩が凝ったけど。。。
2007年 12/14公開 アメリカ映画
監督 フランシス・ローレンス