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キャンディ 

2007, 10. 31 (Wed) 17:56



詩人志望のダン(ヒース・レジャー )と画家の卵キャンディ(アビー・コーニッシュ)は、ひと目で恋に落ちる。
ダンはヘロインの常用者で、やがてはキャンディも危険なドラッグの世界に足を踏み入れていく。
2人はドラッグを手に入れるため、身の回りのものを売りさばき、次第にキャンディは街で体を売るようになる。
そんな彼女をダンは黙って容認していた。
刹那的な生活を送る男女の愛を描いたラブストーリー。
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破滅型で自堕落で、間違いなくジャンキーが描かれた映画です。
このダンと言う男は、どうーしようもないダメダメ人間!
そんなに薬漬けでいたいのなら、せめて自分で稼げ!!と言いたくなる。
キャンディは、愛する男と同じ経験をして精神世界を理解したい。
そして気づいた時には、ドラッグ中毒。
若くて可愛くて、絵心もあるんだから、他にもっとやる事あるでしょう~!
妊娠してもドラッグ止められないって、どーしてよ!!
二人とも、とにかく弱すぎる…結局そんなに傷つけ合ってどうなりたいのか…
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でも不思議なんですが、
普通のジャンキー映画のように不快感があまりないのです。
本当は抜け出したい、こんな生活は悪い事、これで最後と思っていても止められない、それなりに努力もしてみるのですが…
人間の弱さと、愛し合う男女が傷を舐め合うような生活の日々。
抜け出せないドラッグと同じように、お互いの愛からも抜け出せない。
そんなダンとキャンディの世界観、二人なりの愛をどこかしら感じてくるんです。
多分ヒースとアビーが、救いようはないのだけれど、
憎みきれないキャラクターに仕上げた演技だからではないかと。
ヒースは楽観的で滑稽で、表情も表現も多様。
アビーは、必死に愛するけれど、破滅に向かっていくやり場のなさなど、繊細さを十分に演じてました。
「プロヴァンスの贈りもの」でも好演でした。
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痛々しい場面はたくさんあります。
観ていて切なくもなります。
でも、理性では彼らを理解できません。
愚かで同情もできません…!!
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2人を見守る(見守ってるのかな~苦笑)ゲイの大学教授キャスパー役のジェフリー・ラッシュが色を添え、
彼らを取り巻く大人達もどうか?と思わざるおえない所も多々あり、
キャンディは「あなたに6歳の頃から拳を握り締めていた」と言う母親との間に、どんな確執があったのかは知らないけど、更に憎まれたとしても、私が親ならもっと早くにどうにか手を打つと…
キャンディが壁いっぱいに書いたポエム、ダニーの決断、
結果的には、ラブストーリーとの印象に残る作品になったみたいです。

2007年 9/22公開 オーストラリア映画
監督 ニール・アームフィールド監督

11月公開作品 

2007, 10. 31 (Wed) 08:18

11月3日公開

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
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人気コミックを実写映画化し、大ヒットした人情ドラマの続編


「僕のピアノコンチェルト」


ピアニストとして将来を期待された天才少年の成長物語を、
ユーモアを交えて描く


11月10日公開

「ボーン・アルティメイタム」
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記憶を失った元CIA諜報員が
過去を取り戻すため世界中を駆け巡る
スパイアクションのシリーズ完結編


「ディスタービア」
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自宅軟禁中の青年が近所ののぞき見を始め
事件に巻き込まれていく


「4分間のピアニスト」
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ピアノの才能を持ちながら殺人犯として収監された女性と
彼女の才能に残り少ない人生を懸ける老教師の物語


11月17日公開

「ウェイトレス ~おいしい人生のつくりかた」
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田舎のダイナーで働くウェイトレスが
突然の妊娠をきっかけに自分自身に目覚めていく姿を描く


11月23日公開

「マイティ・ハート/愛と絆」
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イスラム過激派組織によって誘拐されたジャーナリスト
世界に衝撃を与えた誘拐事件を妻の手記に基づいて映画化


「ナンバー23」
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ある1冊の本を手にした男と
その家族が“23”という数字の謎に翻弄されていく


11月24日公開

「ヒッチャー」
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ヒッチハイカーを乗せたことで
悪夢を味わうことになった大学生カップルの死闘


単館系が多いかな♪
でも公開劇場が少なかったり、無かったり、遅れてやってきたり…
少し肌寒い日もあるけれど、日中のお出かけには心地よい季節
何かと予定が多いけど、サスペンスは是非楽しみたい♪

ブレイブワン 

2007, 10. 31 (Wed) 01:44



ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティを務めるエリカ(ジョディ・フォスター)は、婚約者であるデイビッド(ナビーン・アンドリュース)との挙式を目前に控えていた。
ある日、愛犬を連れて散歩に出かけた2人は3人組の暴漢に襲われ、エリカは意識不明の重体となり、デイビッドは命を落としてしまう。
幸せな未来を夢見ていたヒロインが、暴漢に襲われて婚約者を亡くしたのを機に、悪に制裁を加える“処刑人”と化すサスペンス・スリラー。

許せますか?彼女の“選択”
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大切な人を殺されたら、犯人を憎む気持ちは誰でも同じ。
ましてや自分も襲われた後遺症で外にも出れなかったり、いざ街を歩いていても恐怖心で一杯になるのは当然と思う。
仕事柄、様々な音や声をひろっていた街を怖いなんて思った事がなかったのに、余計にそう感じるのでしょう。
でも同じ様な経験をした人でないと、本当のところ解からない事が多いのかもしれないけど…
あくまでも第三者としてこの映画を観ると、ちょっとエリカの行動には共感ができなかった。

警察はあまり頼りにならない様子。
護身用(だと思う)の銃を手に入れるけど、偶然入ったコンビニで銃殺現場に遭遇し、身を守るために引き金を引く。
それをきっかけに、地下鉄で居合わせたワルを射殺…
一度越えてしまった境界は、もう後戻りできなくなってしまう。
それにしても、短期間で命に関わる出来事に何度か遭遇するなんて、そこまで怖い街なのニューヨーク(苦笑)
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マーサー刑事(テレンス・ハワード)と出会ってからは、どこかで歯止めを探しているようだけど、
“処刑人”と呼ばれるようになってから、売人やマロー容疑者を殺すのは、今までの偶発的なものではなく自ら選んで行動して、
この当りはとても葛藤してる感じはしましたが、これって、正義とも違うような…
法治国家はどうなっちゃうんでしょう…そりゃあ“法律”も完璧ではないし、腑に落ちない不公平な点も多々ありますが、
復讐や正義のためなら何でも有りでは成り立たない。
モラルや道徳とか“本音”だけで行動を取るのは、選択とすれば厳しいのではないかな。
ラストも、いくらなんでも、それはないでしょうよおぉ…(苦笑)
刑事なのに、そんなあぁ、、、本当に衝撃の結末だった!!
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始まりはとても幸せそうなエリカが一転、
精神状態がギリギリの表情や行動はさすが、ジョディ、好演!
テレンス・ハワードも良かったです。
この人、二者選択を迫られてる時の表情が良い!
「クラッシュ」の時も、何かもう、いいやあ~って許したくなったもの(笑)
この後、エリカはどうするのだろうか…

2007年 10/27公開 アメリカ映画
監督 ニール・ジョーダン

グッド・シェパード 

2007, 10. 28 (Sun) 23:22



1961年、キューバのカストロ政権転覆を狙った上陸作戦がCIA内部の情報漏れにより失敗。
作戦を指揮したエドワード(マット・デイモン)の元に、CIA内通者と敵側スパイと思われる男女が映った写真とテープが届く。
彼は部下のレイ(ジョン・タートゥーロ)にその分析をさせる。

CIAの誕生をめぐり、運命に翻弄されていく1人の男を描いた人間ドラマ。
ロバート・デ・ニーロが監督、製作、出演の3役。
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とにかく…
長い!長い!

時間軸も交差します。
第二次大戦間近のアメリカ。
イエール大学に通うエドワードは、秘密結社“スカル&ボーンズ”に勧誘されたのをきっかけに、国の諜報活動に従事していく。
耳の不自由な女性ローラと出会い恋に落ちるが、
友人の妹クローバー(アンジェリーナ・ジョリー)を妊娠させたことから彼女と結婚。
すぐさま第二次大戦中の戦略事務局(OSS)で対外諜報活動を命じられイギリスへ。
終戦後はOSSの延長線として創設されたCIAの一員となり、ソ連との冷戦時代に突入。
6年の歳月を経て息子と初対面したが、仕事に没頭するエドワードと家庭との溝は深まっていく。
そんな20年あまりを行ったり来たり…

正直、いささか退屈。
マット演じるエドワードは真面目で寡黙な人物と想うけど、流れは静かでマッタリと過ぎる会話劇。
ストーリーが暗いのも重いのも受け入れられるけど、終始何事にも冷静なエドワードと盛り上がりの少ない全体の空気の重たさ、1本調子の展開には多少ダラダラとした感も…
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ちょっとややこしいので自分なりに整理しながら…

“スカル&ボーンズ”
イエール大学でできた秘密結社で、白人・アングロサクソン・プロテスタント中心の徹底した白人至上主義エリート集団。
現大統領ブッシュや彼のパパもメンバーであったそうで、イエール大学在学中にエドワードが“スカル&ボーンズ”に入会したことから、先輩フィリップ(ウィリアム・ハート)にビル・サリヴァン将軍(ロバート・デ・ニーロ)を紹介されて諜報活動へと足を踏み入れる。
ここの儀式には???な印象(苦笑)

CIAとFBI
エドワードは学生時代にFBI捜査官のサム(アレック・ボールドウィン)から、フレデリックス教授(マイケル・ガンボン)の身辺を探る任務を依頼され、初ミッションを行う。
(このフレデリックス教授とは後にロンドンで再会しますが、
彼はイギリスの諜報機関の人物で、ドイツの二重スパイを装っていたみたい)
FBIはアメリカ合衆国司法省に属する連邦犯罪捜査本部、
CIAはアメリカ合衆国大統領直属の情報機関。
FBIはアメリカ国内の捜査など、CIAはアメリカ国外の捜査など…で良いのかな。
FBIの方が歴史は古いのか…

ピッグス湾侵攻作戦
1962年“キューバ危機”
キューバにソ連の中距離弾道ミサイル基地を発見したアメリカは、ここから核ミサイルでも発射されたら一大事。
最近「13デイズ」を観たので頭に残っていて良かった(苦笑)
そんなキューバ危機以前、
アメリカ資産の国有化やソ連との接近を始めたカストロに対し、アメリカは最大の産業である砂糖の輸入停止など経済制裁を加えると、大量のキューバからの避難民がフロリダ州マイアミに集まった。
1961年、アメリカの支援を受けた亡命キューバ人の部隊がカストロ政権の転覆をもくろみ、ピッグス湾に上陸。
ところが、CIA内部の情報漏れによってこの作戦はあえなく失敗。
この侵攻作戦はCIAの独走によるものだった上に、事件の後始末にも失敗したCIAに激怒したケネディ大統領は、CIAの解体まで宣言。
作戦の指揮をとったのがこの映画の主人公エドワード…物語が始まる。

KGB (ソ連国家保安委員会)
共産主義国家ソ連からの亡命を装ったスパイがアメリカに流れ込んでいた可能性はたくさんあったそう。
この作品でも重要な存在となるKGBのミロノフさん。
慎重なチェックを重ねて本当に亡命であると判断されたのに、
同姓同名のミロノフさんがアメリカへの亡命を求めてきた。
このお二人、どちらが本物なのか…
この尋問、拷問シーンは、観ていてもどちらが本物なんだと判断するには非情に難しく、
迫真のある展開だったし、OSS時代からエドワードと深い関わりをもっていたKGBの大物“ユリシーズ”シヤンコとの駆け引きや頭脳戦は面白い。
誰も信用しないのって、大変そうだけど…

史実とフィクションが入り交じっているから見応えのある作品なんだろうし、CIAの裏の裏や信頼と裏切りなど深い部分まで描かれてると思いますが、
CIAやFBI、イギリス、ロシア、キューバ人など登場人物が多いし、似たような雰囲気だったりするから、よく目にする役者さん以外は誰が誰かわからなくなってしまう。

印象に残る場面は結構あります。
1枚の写真とテープから、雑音や写真の細部などの分析で場所を限定していく作業は地道ながら面白かったし、
セスナに乗った花嫁が上空から悲惨な結末に…
ウエディングドレスがハラハラと宙を舞うシーンは、容赦のない権力とでも言うのか、なんか複雑なものを強く感じました。
“スカル&ボーンズ”に入る時、誰にも告白していない父親の自殺と遺書の秘密を打ち明けます。
ラスト、エドワードは自殺した父トーマス(ティモシー・ハットン)の遺書を初めて開封し燃やします。
海軍の高官だった父がピストル自殺した少年時代、父にかけられた汚名を晴らすような思いもあったのでしょうか。
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「CIAには、誰も我々を監視する人物はいない」
そこまで上り詰めたエドワードは、家族を失っても国家や組織に忠実な“グッド・シェパード”(良き羊飼い)の道を選んだのね。
その家族、妻クローバーと息子のエドワード…
仕事内容は完全に秘密、仕事の話しもダメ、
一体、どこでどんな仕事をしているのか全く解からない妻の立場としたら、関係が上手く運ばなくなるのは無理もないと思うけど、誘惑して結婚して(笑)CIAの旦那さんを持った以上は覚悟しないとね~あまり彼女には共感はできなかったし、20歳すぎの息子を持つ母にはアンジーは無理だ!
おまけに息子君は6歳まで父親を知らずに育ったから、パパとはギクシャクするだろうけど、
線が細くて、ちょっと顔が好かんな。
パパと同じ道を歩むけど…(苦笑)
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CIAに“The”が付かないのは「神、GodにはTheがつかない。それと同じだ」
ふう~ん、そうなんだ…随分と傲慢なんだね~と結局、CIA批判したかった作品なのかな…

余談
久々にティモシー・ハットン見て「シークレット・ウインドウ」を思い出したら、
ジョン・タートゥーロまで登場して、暫くシャベル持ったモートさんが頭の片隅に現れた~そんなの多分、私だけ(笑)

2007年 10/20公開 アメリカ映画
監督 ロバート・デ・ニーロ

ザ・シューター/極大射程 

2007, 10. 26 (Fri) 21:31



元海兵隊のスナイパー、ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)は、一線を退き広大な自然が広がる山奥で隠遁生活を送っていた。
ある日、アイザック・ジョンソン大佐(ダニー・グローバー)が彼のもとを訪問し、大統領暗殺計画が発覚したため、ボブの力を借りたいと言う。
それは巧妙に仕組まれた罠だった(シネマトゥデイ)

遠距離からの狙撃を的確に命中させる名手、スワガーって…
そりゃ~すごい腕!!
エチオピアでの任務で、相棒を失ったうえに軍に見放され、
山奥で愛犬と一緒にひっそりと暮らしていた。
3年後、突然訪ねてきた大佐の“愛国心”という言葉に動かされて、仕事を引き受け罠にはまってしまう…
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悪のお相手は政府。
いかにもアメリカらしいお話で、汚い政治家(これはどこも同じか)に復讐するため立ち向かう。
逃げるスワガーに「嵌められた、オレはやってない!」と告げられた新米FBI捜査官ニック(マイケル・ペーニャ)が、
秘かに事件の事を調べたりして、その内スワガーと同行することになるけど、
このチョット凸凹な二人が後半から良い味出してくる。
スワガーは、軍の兵士として上司の命令に従ってるだけだったが、本当の任務の意味を知る事となってしまう。
硬派で頭も切れ容赦ないスワガー、
ラストの彼はひとり“必殺仕事人”みたい(笑)
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所々、え~?それって都合がよすぎるんじゃあ~の感じがしないでもないですが、
サバイバルな銃撃戦、爆破シーンは迫力もあるし、娯楽作品としてかなり楽しい。
それにしてもたくさん、撃たれて死んじゃうのね…
皆殺しだもの(苦笑)
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「ディパーテッド」よりこちらのマークが良かったわ~鍛えられた肉体もなかなかなものでした♪

2007年 6/1公開 アメリカ映画
監督 アントワーン・フークア

インベージョン 

2007, 10. 24 (Wed) 19:02



精神科医のキャロル・ベネル(ニコール・キッドマン)は、元夫タッカー(ジェレミー・ノーサム)から息子オリバーへの面会要求を受けていた。
離婚してからオリバーに興味を示さなかったタッカーの変化が気になったキャロルは、友人のベン(ダニエル・クレイグ)に相談する。
その頃、周囲では不可思議なことが起こり始める。
夫が別人になってしまったと訴える患者、謎の言葉を発しながら車に轢かれる女性、その事故の目撃証言は必要ないという警官…
そんな中、彼女はオリバーをタッカーの元へ連れて行くが。

ジャック・フィニー原作の「盗まれた街」というSF小説を基に作られた「インベージョン」は、4度目の映画化。
監督は「ヒトラー ~最期の12日間~」ドイツ人のオリバー・ヒルシュビーゲル。
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ニコール・キッドマンとダニエル・クレイグとキャストは魅力的だけど、B級の香りはプンプン。
でも、カーアクションなどハラハラする場面もあって、私はそこそこ楽しめました!
特別、気持ち悪くもなかったです。

何と言っても、狙いはダニエルさんで…♪
スーツ姿はモチロン、お医者役なので白衣姿も似合ってたし、
警察官の制服姿まで見せてくれて~登場は少ないけど満足♪
やはりニコールが美しい!!
何で彼女がこの映画出たかな~とも思う内容だけど(毛皮のエロスよりは良いかも)パジャマ姿は多分、おパンツはいてなかったような…透けて見えたお尻までもが綺麗だわぁ~。
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ある日スペースシャトルの衝突事故が起きて、その残骸に未知の生命体が付着していた…
感染したら、どうやら眠っちゃうとその生命体に体を乗っ取られてしまう…
口からピュッーと汚物みたいの吹きかけられて、どんどん感染していく…
飲み物にも混入されるし、キスしても移るらしい…

“眠らない”と言うのが唯一の感染から逃れる方法(辛い~)
さて、この危機をどう脱するのか…
キャロルの息子、オリバーが感染を防ぐ鍵らしい…
彼女は息子を守れるのか…
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ニコールとダニエルは「ライラの冒険 黄金の羅針盤」でも共演!!
来年、これがまた楽しみ~と、言うことで(笑)♪

2007年 10/20公開 アメリカ映画
監督 オリバー・ヒルシュビーゲル

スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい 

2007, 10. 24 (Wed) 17:54



ラスベガスの人気マジシャン、エース(ジェレミー・ピヴェン)は、ギャングたちと付き合っているうちに、自らもマフィアの世界に進出。
結果、大物のスパラッザに命を狙われることになり、エースには100万ドルの賞金がかけられ殺し屋たちが集まってくる。
FBIは事件の容疑をとるため、エースの証言が必要になる。
エースを守ろうとする捜査官のメスナー(ライアン・レイノルズ)とカラザーズ(レイ・リオッタ)と、
暗殺者たち同士、三つ巴のバトルが始まる。
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これ、かなり面白い!!
ストーリーも二転三転するし、殺し合いの場面も容赦ない!
エースを狙う7人の超個性的な暗殺者とFBIの2人。
弁護士にエースの保護を依頼された元警官の3人。
お互い、誰が誰か解からないし、容赦なく殺し合う。

ただ、キャラクターが多くて、イマイチ理解しにくい…
事件のあらましなど字幕を追うのが大変で、巻き戻し&停止は必須かも(苦笑)
たくさんの暗殺者に狙われてるのも知らずに、自暴自棄になりながらもタホ湖のホテルのペントハウスに身を隠すエース。
そこにたどり着くため、暗殺者たちはあの手この手をつくす。
誰が最初にエースを捕らえるか…
エレベータを使っての場面は迫力があります!
展開は早いけどドンドン引き込まれて、気がつくと肩に妙な力が…
凝った、凝った!!
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セクシーなジョージア(アリシア・キーズ)と相棒のシャリス(タラジ・ヘンソン)の女性スナイパーも印象的なんですが、トレモア3兄弟という破天荒というのかイッチャッテるのが凄い!!
笑えたりもして!

FBI副長官ロックにアンディ・ガルシア、
元刑事にベン・アフレック、
暗殺者とは一切関わりないけど、これまたかなりイッチャッテるおバカな少年…
一筋縄ではいかないようなキャラばかり(笑)
そして、ラスト明かされる意外な真実。
ドンデン返しになるのかな…♪

捜査官メスナー役のライアン・レイノルズって、
チョット素敵かも♪

2007年 5/12公開 アメリカ映画
監督ジョー・カーナハン

デスパレートな妻たち シーズン3 

2007, 10. 21 (Sun) 22:58




やっと、始まった(^^)/♪
毎週水曜 午後11時~11時50分 NHK-BS2にて放映中
こちら

この街に現れる人は、一筋縄ではいかない怪しげな人ばかりなんですが、
「シーズン2」のラストあたりで登場の歯医者オーソン…(思いっきり、怪しい)
彼にひき逃げされたマイク…で終わり、、、
そ、そんなあぁぁぁーーー!!
半年近く、待ちました♪
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第1話 「どしゃ降りの心模様」(10/3)
第2話 「恋は二度目から」(10/10)
第3話 「週末旅行」(10/17)

生きてた……マイク、よかったぁ…
でも植物状態…
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献身的に介護をするスーザン
もちろんキャラはあのまま(苦笑)
病院で同じ状態の妻を介護するイアンと知り合い、意気投合。
あなた、相変わらず惚れっぽいよね。
イアンの山荘で週末を過ごし、いいムードになった時、
スーザンの異性関係数から尻軽女扱いされケンカ(爆)
まあ、確かに硬くはないけど、イアンもそんな事で。。。つまらない男だ!
結果、納まるとこに納まったけど…
と、そんな時、
目覚めたよ、マイク!!

私が気になってたのはリネット
彼女の旦那トムが1番まともなダーリンだと思ってたのに…
結婚前に元カノ・ノーラが子供産んでたんでね、この親子が近くに越してきた!
隠し子がいただけでも辛いのに、まして近くにやって来るなんて耐えらないだろうに(涙)
でもトムさん、子沢山な上にまた一人増えて(笑)もう、いないでしょうね…
トムとリネットは、愛し合ってるし信頼し合ってる。
でもトムもどちらにも気を使うとこあるし、
リネットも妻としての立場やなにやらと微妙な心理になる。
この三角関係は辛いなあ~
リネットとノーラも火花散らす関係から少しずつ変わりつつあるみたい…
でも隠し子ケイラは良い子なのよね。。。
この子には罪はないけど、
リネットとしたらこの子の存在は口には出せないけど認めたくないよね~。
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ガブリエルさまぁ♪
メイドのシャオメイを代理母にして、
カルロスとの人工授精のお子の誕生を待ってたのに、
生まれてきた赤ちゃんの肌の色は、明らかにカルロスの子供ではなかった!
病院の手違いだって!!
嘘ぉぉ~~(怒)
カルロスはこれで離婚もシンプルになって良かったと…
で、また悪い病気が再発…?
でも彼女は自分が辛い時でも、
リネットに“大丈夫、あなたたちが夫婦なのは運命よ”と言えるステキなとこがあるから憎めない。
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大御所(笑)ブリー奥さま…
潔癖症のわりには、男を見る目がないのよねぇぇーー(関係ないか~笑)
今度は殺人者かもよっ…(また?)
皆の忠告聞かずに、怪しげな男オーソンと再婚しちゃった!
大丈夫…ではなさそう~かな、、、波乱の幕開け。
変なとこばっかり見栄っ張りでキツイくせに、肝心な時に仏心がでてしまう。
行動は大胆だし、ハッキリと物申せる人なのに…
自分の気持ちにけじめつけたはずでしょう~そんなろくでもない息子を捨てたんだから、もういいよ、後どうなろうと放っておけば!
“植物なら上手に育てられる”そう言うブリーが、可哀想。
やっぱり母親だもの仕方ないよね。。。
確かに鬱っとおしい母親かもしれないけど、一生懸命主婦業頑張ってるじゃない!!しかも完璧に。。。
悪い事は何でもママのせいにするここの子供達は嫌い!!
少しはスーザンの娘ちゃん、ジュリーを見習いなっ~ダメ親と思うなら、子供はこうやって認めて付き合って、自立していくものなのよ…(苦笑)

おなじみのイーディーに、彼女の甥の登場で今後の展開も期待!
イラッと腹立つやら、笑えるやら、ホロっとするやらで毎週が楽しみです♪

ヘアスプレー 

2007, 10. 20 (Sat) 22:07



1962年、アメリカのボルチモア。
おしゃれとダンスに夢中な女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)
夢は、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」のダンサーになること。
ある日、番組のオーディションが開催されると知ったトレーシーは、母エドナ(ジョン・トラヴォルタ)の反対を押し切り、オーディションに参加する(シネマトゥデイ)

ジョン・ウォーターズの同名カルトムービーを基にした、
大ヒット・ミュージカルを映画化。
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人種差別が残る60年代のボルチモアを舞台に、外見を気にしないビッグサイズのトレーシーが、
何事にも前向きで明るく夢に向かって歩き出す。
人種問題をはめ込んで、ただの成功物語ではないところも良かった。
当時、同じ番組に白人と黒人が一緒に出ることも、同じフロアで踊るなんてことも有り得なかったそうで、
高校のダンスパーティー会場で、ラインが引いてあるのがなんともリアルで…
でもトレーシーは“良いものは何でも取り入れよう~差別なんて関係ない”という姿勢を貫いて、
やがて周りの人達もだんだんと感化されていく。
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私はミュージカルが苦手なんですが…
「ドリーム・ガールズ」もそうだったけど、これも歌&ダンスの人気番組に出る…というテーマがあり、
楽曲もポップで乗りやすく、歌詞も愛、夢、差別などバラエティーなので入りやすく楽しかったです。
セリフから歌へ移るのも自然な流れでした。
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トレーシー役で映画デビューを果たしたニッキー・ブロンスキー。
太陽のような明るさで、大きなタレ目ちゃんが可愛らしかったです。
歌も上手だし、ダンスも軽やかでした♪
広い心で暖かいパパのクリストファー・ウォーケン、
いたずらおもちゃ屋のオーナーで何かと反応が面白い。
“黒人デー”のMCモーターにクイーン・ラティファ、
「シカゴ」以来の歌を聞かせてもらったけど、やっぱり上手♪
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テレビ局の部長ベルマのミシェル・ファイファー、ガチガチの人種差別で利己主義。
何とかトレーシーを潰そうと企むけど、全部裏目になっちゃって、笑える…
リンク役のザック・エフロンは本国で超大物アイドルだそう。
番組の司会者コーニーには、「X-MEN」シリーズのジェームズ・マースデン。
すばらしい歌声の持ち主なんですね~!!
トレーシーにダンスを教える黒人の高校生シーウィードのエライジャ・ケリー。
彼は「レッスン!」でも観たのですが、やはりダンスが上手~しなやかで滑るような踊りです。
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やはり見所はトレーシーのママ、エドナ役のジョン・トラヴォルタ。
この役を演じるのは、男性が女装して…という、歴史のようなものがあるそうですが、
4~5時間かけてのファットメイク、13キログラム以上もの着ぐるみを付けての歌とダンスは必見ですね♪
アメリカでは、トラヴォルタのエドナに評論家の意見は分かれているようですが、ワンパターンの演技でも、こんなトラヴォルタを観れただけでも私は満足だわ~
「グリース」以来のミュージカル、高めの声で、楽しそうに歌って踊ってたもの!
ちょっとシャイでお尻もキュートな可愛らしい女性でした!!
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周りには年配の男性やお爺さんも居たのですが、途中から大あくびしたり(声、殺してよっ)うたた寝したり。
人種問題のテーマが…と思って来られたのかな~それだけを期待したらハズレちゃいますね~きっと!

60年代のファッションや髪型など、
カラフルでポップな要素も楽しめます(*^^)

2007年 10/20公開 アメリカ映画
監督 アダム・シャンクマン

エディット・ピアフ~愛の讃歌~  

2007, 10. 19 (Fri) 19:06



1915年パリ
ベルヴィル地区の貧しい家庭に生まれたエディット・ピアフ(マリオン・コティヤール)
路上で歌いながら生計を立てる母親との生活、娼館で過ごした幼少時代、大道芸人だった父親との流浪の旅…
そんな彼女の生きる支えは“歌”だった。

「愛の賛歌」「バラ色の人生」などを織り交ぜながら、ピアフが世界的に有名な歌手になるまでの成功と挫折を描くドラマ。
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エディット・ピアフがどんな人で、どんな人生を歩んだか知らなくても、
「愛の讃歌」は日本でも有名だし「バラ色の人生」「ミロール」「パダン・パダン」などは、タイトル知らなくても1度は耳にしている曲。
とにかく彼女の人生は壮絶です。
娼館で暮らす幼少時代、角膜炎で視力を失う数年、酒とクスリ、殺人事件の容疑、交通事故だけでも3度も経験、最愛の恋人を飛行機事故で失うなど、ここまで一人で背負わされる運命って…
その変わり、与えられてた才能は物凄い。
そんな環境であるからか、彼女の激しさやエネルギー、歌に注がれる情熱などが熱く伝わります。
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そして何より、エディットを演じたマリオン・コティヤールの演技が素晴しいという事につきるのかもしれません。
最近は「プロヴァンスの贈り物」で観たばかりだったので、
あまりの変貌ぶりにただただ驚き…!!
マルセルの死を自身の家で聞かされ、嘆き悲しみ家を歩き回り、そのままカーテンが開かれ舞台へと移り「愛の賛歌」を歌い出すシーンは、その苦しみを全て歌に現す彼女が哀しく切なく、胸が締め付けられるようでした。
20代から40代…しかも老婆の様に変わり果てたエディットを、それはもう見事に演じていたのではないでしょうか。
一部はマリオンが歌っているらしいのですが、本作で歌われる曲は、ピアフの歌声をデジタル・リマスターしたそうですが、こんなに素晴しい口パクは見た事がないです!!
1曲2曲ではないですから…エディットが乗り移ったとも言われる完璧な演技で、オスカー候補の呼び声が高いのも当然でしょう。
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ただ少しだけ、そう言ってもこのエディットという人にはあまり共感が持てない。
生い立ちからは仕方がないのだろうが、我儘、激情的、品のなさ、酒びたり…(これは、タバコと同じくらい映画の中で見せられるのが個人的にあまり好きではない)
それと、時系列が乱れる映画は結構好きなんですが、これは分かり難くかったです。
老いた時から若返るのはまだしも、同じ様な年齢の中でも前後してるので、いつ頃の話か一度だけでは理解し辛い…
交通事故の入院やモルヒネのリハビリ、舞台で倒れたり、復帰したり…知らない私にはどう繋がるのか解からずじまいだったので、その壮絶な人生は漠然と把握できる程度でした。
あと「愛の賛歌」は、フルで聞かせて欲しかったなあぁ~~!

ラスト、インタビューに答えるエディットと「水に流して」という曲が歌われます。
“私は何も後悔していない~代償を払った、清算した、忘れた、過去はどうでもいい~私はまたゼロから出発する”
自らの人生をまるで自分自身に言い聞かせるような歌詞に涙が滲みました。
愛を求め、愛を与えたかった…
そんな人生を歩みたかったのでしょう…

街角で歌うエディットをスカウトしてピアフと名付け、舞台に出すオーナー・ルイ・ルプレにジェラール・ドパルデュー。
始めてピアフに歌の指導をしたレーモン・アッソにマーク・バルベ。
最愛の恋人、マルセル・セルダンにジャン=ピエール・マルタンス。
我が子のようにピアフを可愛がる娼婦ティテーヌはエマニュエル・セニエなど、脇の方も好演です。
特にエマニュエル・セニエは「ナインス・ゲート」でジョニーを犯すかのような(?~笑)魔女(?)だったり
「フレンチなしあわせのみつけ方」では、変なネグリジェ姿のさえない怖い奥さんだったので、
これはとっても人間味が溢れていて良かったです。

2007年 9/29公開 フランス/チェコ/イギリス映画
監督 オリヴィエ・ダアン

オール・ザ・キングスメン 

2007, 10. 17 (Wed) 23:56



1949年、ルイジアナ州。
新聞記者ジャック(ジュード・ロウ)は、汚職を非難している役人のウィリー(ショーン・ペン)と出会う。
やがて職を辞したウィリーに、州知事選立候補の転機が訪れる。
最初は対立候補の当て馬だったが、形勢が逆転し見事州知事になる。

ジャックは記者を辞め、ウィリーの参謀になった。
時が経つに連れウィリーの権力は絶大になり、いつしか彼自身が嫌っていた汚職やスキャンダルにまみれていく…。

正義感あふれる男が知事となり「目的が善であれば、手段は問わない」とばかりに序々に汚職にまみれていく姿を、ジャックの視点から描いた物語。
原作は実話に基づき、2度目の映画化。
どちらも知りませんが、とにかくキャストが豪華!
ショーン・ペン、ジュード・ロウはじめ、
アンソニー・ホプキンス、ケイト・ウィンスレット、マーク・ラファロ、ジャッキー・アール・ヘイリー、キャシー・ベイカーなど…
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でも、ストーリーに関しては、どうかなあ~
これ、ちょっと詰め込み過ぎな感じがするし、理想に燃えていたウィリーが何故、汚職に関わったのか、酒を飲み女に手をつけるようになったのか(奥方への反逆?~苦笑)
その辺りの描写がないので、
やっぱりショーン・ペンだわ、、、腹黒い悪者に見えてしまう…
彼が熱く熱く身振り手振りでスピーチする姿は、見せ場ではあるのでしょうが、何だか独裁者のような印象…
どうだあ~~これでもかあ~な演技が共鳴できない。
やはり苦手な役者さんだ…
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マーク・ラファロとケイト・ウィンスレットの兄弟も、
どうして落ちぶれてしまったのかが説明不足だし、超豪華キャストながら全体的に大きな山場も緊迫感もなく残念なストーリーの流れだったけど、
2時間越えを何とか観れたのはその俳優さん達だからかな。
主役はウィリー、でもこれは完全にジャックの物語でした。
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「ホリデイ」からジュードに興味大になった私としては、
「こわれゆく世界の中で」に続き、また違う彼を堪能できてそれなりには満足だけど♪
「リトル・チルドレン」で怪演&好演のジャッキー・アール・ヘイリー、殆どセリフは発しないけど、やはり不気味な印象でインパクトがありすぎ(笑)

2007年 4/7公開 アメリカ映画 
監督 スティーヴン・ゼイリアン

題名のない子守唄 

2007, 10. 12 (Fri) 01:17



北イタリアのトリエステにやって来たイレーナ(クセニャ・ラポポルト)は、貴金属商を営むアダケル家のメイドになる。
家事を完ぺきにこなす彼女は、アダケル夫人(クラウディア・ジェリーニ)から瞬く間に信頼を得るようになった。
4歳になる娘テア(クララ・ドッセーナ)とも心を通わせ合うようになるが…
(シネマトゥデイ)

イタリアのアカデミー賞ともいうべきダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、最多12部門にノミネートされた話題作。

“ラストについて、これから鑑賞予定の方に話さないように” の一文が画面上に出ます。
解かりました~話しませんが(笑)
ドンドンと引き込まれて、嵌ったかも…
スリリングな展開と女ならではの深い内面を描いた物語~ミステリーになるのかなぁ…
良かったです!
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忌まわしい過去を抱えるイレーナ。
女であるが故に引きずり込まれてしまった暗黒の社会。
生き延びるために奴隷のような日々。
そして、女として避けられない道…

高級アパートの前に移り住んで、自宅窓からある部屋を盗み見る。
やがてそのアパートに掃除婦として潜り込むが、ある出来事からメイドとしてアダケル一家に入り込む。
家主の居ない間に、物色する彼女は、
何をしようとしているのか、目的は何か?復讐するのか?
それとも何かを償おうとしているのか…
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居場所を嗅ぎつけて付きまとう男の影、テアとの間に生まれる信頼と愛情。
やがて起こる事件…
イレーナがふと目にする光景の中に、忌まわしい過去の場面が何度も挿入されたり、
突然高々と響く音楽など、多くを語る必要がないくらいに効果的です。

母性、愛情、憎しみ、そしてやはり女性のしたたかさ…そんなものを強く感じ、
ラストでのイレーナの微笑みながら軽く肯く姿には、少しウルっと。。。救われた思いがしました。
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私は「マレーナ」があまり好きな作品ではなったのですが、
「ニュー・シネマ・パラダイス」とは全く別の作品で、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の心を動かしたという新聞記事からこのストーリーが生まれたとのこと。
これは重い内容ではあるけれど、素晴しい作品ではないかと思いました。
イレーナ役のクセニャ・ラポポルトは、複雑な女性の心理をとても上手に演じていたと思います。

2007年 9/15公開 イタリア映画 
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ 

マイアミ・バイス 

2007, 10. 09 (Tue) 23:48



フロリダマイアミ
米国で最も南米に近いことから、犯罪組織の密輸の中継地でもある危険地帯。
合衆国司法機関の極秘情報が麻薬密輸組織に漏洩する事態が発生し、
マイアミ警察特捜課 “マイアミ・バイス” のソニー(コリン・ファレル)とリカルド(ジェイミー・フォックス)が組織に潜入する事になる。
性格は正反対の二人だが、抜群のチームワークでおとり捜査を任される。
伝説のテレビ・ドラマ「マイアミ・バイス」をリメイクしたアクション映画。
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先日、WOWOW放送で観たのですが、面白かった!!
高速道路突っ走るスポーツカーや小型飛行機、パワーボートに銃撃戦…迫力あるだろうなあ~スクリーンで観たかったぁ!(試写会外れてそれっきり…)
悪の組織との駆け引きや、その仲間イザベラ(コン・リー)とソニーの禁断の愛を織り交ぜながら、
スリルと緊迫した中で終始“男くさい”雰囲気がタ~ップリ。
小難しいストーリーでないのも入りやすかった。
同じマイアミ・バイスの女性で、リカルドの恋人トルーディにナオミ・ハリス。
「パイレーツ」と同時期に撮影していて、ハードだったと読んだ覚えがあるけど、彼女よりもう一人の女性がカッコよかったなあ~!

モヒートを飲むためにパワーボートでハバナまで…って、なんかお洒落(笑)
ソニーもリカルドも、愛する女性を守るために必死だったりする人間味のあるとこも良かったわ。
これって、続編あり?
終わり方が何となくそう感じたんだけど…もしあったら次回は必ずスクリーンで!

陸に上がったカリプソ
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                ハンニバルの初恋レディ

2006年 9/2公開 アメリカ映画
監督 マイケル・マン

ハービー/機械じかけのキューピッド 

2007, 10. 09 (Tue) 23:14



20歳のマギー(リンジー・ローハン)は、大学卒業祝いにレースチームのオーナーである父親レイ(マイケル・キートン)から、車を一台プレゼントしてもらう。
彼女が選んだのは、何故か運命を感じたスクラップ寸前のフォルクスワーゲン。
“ハービー”という名前の車は、マギーが運転席につくと勝手に猛スピードで走り出した。
スター・ドライバーのトリップ(マット・ディロン)を挑発したり、ハービーは人間のような感情を持つ車だった…

ディズニーが生んだキャラクター、往年の人気コメディ「ラブ・バッグ」シリーズを、
リンジー・ローハン主演でリメイク。
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とってもキュートでコミカル。
お子さまはもちろん、大人が観ても可愛い車“ハービー”とマギーの心温まるお話。
ライトを瞼のようにパチパチしたり、バンパーがぐにゃぁ~となったり、
喜怒哀楽を色んな部分で表現します。
特に可笑しかったのは後姿のトリップに、
「あっかん、べぇぇーーーーー!!べろべろばあぁぁーーー」みたいなのが可愛いかった♪
ディズニーだしお決まりの展開だけど、愛らしいキャラクターとマギーの直向きさ、最後のレースシーンは、ちょっとハラハラもしたり。

彼女の知り合い、整備士のケヴィンにジャスティン・ロング。
最近「ダイ・ハード4.0で」オタクからマクレーンに巻き込まれ感化(?)されていく青年を好演でしたが、ここでも彼女の良き理解者として活躍します。
マット・ディロンは人相から自信満々の役があってますね(笑)
「クラッシュ」から受ける印象とは当然違うけど、なかなか雰囲気が出てました。
気軽に親子で楽しめる作品。
特に男の子にはたくさん車が出てくるので、更に楽しいでしょうね♪
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2005年 07/30公開 アメリカ映画
監督 アンジェラ・ロビンソン

パンズ・ラビリンス 

2007, 10. 07 (Sun) 15:07



1944年のスペイン。
内戦終結後もフランコ政権の圧政に反発する人々がゲリラ闘争を繰り広げる山間部。
内戦で父を亡くした少女オフェリア(イバナ・バケロ)は、ゲリラの鎮圧にあたるビダル将軍(セルジ・ロペス)と再婚した臨月の母カルメンと共にこの山奥へとやって来る。

冷酷で独裁の義父から逃れたいと願う彼女は、屋敷の近くで謎めいた迷宮を見つけ、妖精に導かれ守護神“パン”(ダグ・ジョーンズ)と出会う。
パンは「あなたこそ、探し続けていた魔法の王国のプリンセスに違いありません」と明かし、その真偽を確かめるため、オフェリアに3つの危険な試練を与える。
オフェリアは、その試練に立ち向かうことになる。

2006年カンヌ国際映画際で20分に及ぶスタンディングオべーションで迎えられ、本年度第79回アカデミー賞で撮影・美術・メイクアップ賞など3部門を受賞したダーク・ファンタジー。
デル・トロ監督は、当初主人公オフェリアを8歳くらいの少女に設定していたそうだが、イバナ・バケロに会い脚本を書き変えたそう。
辛い環境の中、少女が魔法の力を借りて3つの試練を乗り越え、悪(?)と戦っていく物語かと思っていたら…
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色々書くとネタばれになってしまいそうなので、少しだけ。
「ハリー・ポッター」「ナルニア国物語」「エラゴン」のようなお話しでは無い事、戦争の後遺症をひきずり犠牲になる人々の苦しみなど、
ファンタジーではあるけれど、正直子供向け作品ではありません。
純粋な少女にとって、あまりにも過酷な現実と幸せの予感をさせる幻想の世界。
幸せとは何なのか?を問われたようなラストは、それぞれ観る方によって感想が違ってくるかもしれません。
ハリウッドのようなファンタジーとは別モノの深い作品だと思いました。
大人の方に観てもらいたいです。

ビダルに仕える小間使いのメルセデス (マリベル・ベルドゥ)は、レジスタンスと繋がりがありますが、オフェリアの良き理解者。
「天国の口、終わりの楽園」でガエルとディエゴとの官能シーンとは全く違う、優しくて強い信念のある女性を演じています。
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特記したいのは将軍ビダル。
今までも映画を観ていて、心の中で拳を握り締めたほど血も涙も無い極悪非道なキャラはいたけれども、このビダルという人物は私の勝手なランキング、トップの座に君臨したと言ってもよいほど!!
独裁の軍人とはいえ、その曲がった人間性は逸脱している!
この悪人ぶりがストーリーに重要と解かっていても、嫌いだ!!(笑)

ダンゴ虫や、大きなカエル、血が出たり、残虐だったり痛々しかったり…少しですが目を覆いたくなるシーンがあります。

一見、ファンタジーではあるけれど、決してそのジャンルの映画ではないと思うので、それを求めて鑑賞しない方が良いかと感じました。
でも…良作です!!

2007年 10/6公開 スペイン/メキシコ映画
監督 ギレルモ・デル・トロ