幸せのレシピ
2007, 09. 29 (Sat) 21:56

マンハッタンの高級レストランで料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、確かな腕を持つ仕事一筋の完璧主義者。
それゆえか、人と関わることは苦手なよう。
ある日、姉を交通事故で失い、残された姪のゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取ることになり、暫く休暇を取る。
復帰した仕事場には、自分とは正反対の性格で陽気なニック(アーロン・エッカート)が新たに雇われていた。
ドイツ映画『マーサの幸せレシピ』をハリウッドでリメイクした作品。
完璧主義の女性シェフが人生を見つめ直す姿を描く。
仕事一筋で子育てなど経験のないケイトは、母を亡くして心を閉ざしているゾーイとの関係をうまく運ぶことができない。
ゾーイの気持ちを掴むのが難しくて、戸惑いや心を痛める姿は少し切なく感じる。
努力しようと懸命なんだけど、不器用なのでどう接して良いか解らないし、母親みたいに叱る事もできない。
ニックは自由奔放でとても気さく。
とっつきにくいケイトとは正反対の彼に、厨房の仲間たちはあっと言う間に虜になってしまう。
ケイトはライバル心は隠せない上に、ことごとくペースを乱され気味。
でもそんな彼によって、ケイト自身がそしてゾーイまでもが徐々に変化し、
“ツン”としていたケイトの表情が少しずつ柔らかく変化していく。

彼の料理には秘密のエッセンスがあるよう…
まかないの昼食、何も口にしないゾーイが初めて食べたパスタ。
ほんの少し想像力や手を加えることが、料理を更に美味しくさせるのだと知っている。
そんな彼の存在と料理に、ケイトは忘れていた何かを思い出す。

キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、こんな役は珍しいかな?!
強さと女性らしさを持ってる人なので、雰囲気が合ってたと思う。
アーロン・エッカートはとってもチャーミング♪
下げた前髪が好印象(笑)
『サンキュー・スモーキング』や『ブラック・ダリア』とは全然違う可愛らしい男性。
ちょっとノリの軽さはあるものの、明るいし楽しいし、頼りになる。
こんな人が自分の傍に居てくれたら、ホッとできるのかもしれない。
このアーロンは凄く良かった♪
『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリン。
この子はやっぱり名子役なのね~!!
ママを亡くして耐えてるけどやっぱり耐え切れない、でも前向きな子…
子供ながらの微妙なお芝居は、大人びてなく自然でウルッときました。
彼女が着てるお洋服が可愛いし、たくさんのぬいぐるみ達もとっても可愛い!!

手作りピザのディナーは素敵だったなあ!
食って、決してお腹を満たすだけではないと解っていても、
高級な雰囲気のレストランだけが良いのじゃない…
自宅でもアイディア次第で印象に残るステキなステキなディナーが持てるのよね♪
この3人、いつまでも仲良く幸せに暮らすんだろうな~とほのぼのとした幸せが伝わってきました。
音楽も良かったです♪
今まで上映された映画の中で使われた曲なんだろうか?
聞き覚えのあるものが多かったんだけど…
シーンごと、雰囲気に合っていました♪
最近は、自分なりのルールがあって、仕事が生きがいという女性も増えてきたろうけど、
ちょっと疲れた時にサラリと安心して観れるような作品ではないかな。
お決まりの流れだけど、ハートウォーミングでロマンティック…
前向きになれる映画だと思いました。
2007年 9/29公開 アメリカ映画
監督 スコット・ヒックス