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もしも昨日が選べたら 

2007, 04. 09 (Mon) 14:15



仕事優先で家族を顧みない建築士のマイケル(アダム・サンドラー)は、妻ドナ(ケイト・ベッキンセール)と口論の絶えない毎日。
子供達には仕事の邪魔をされ、飼い犬はほえまくり、イライラがつのる。
使い勝手の悪いリモコンを買い変えるため街に出て、怪しげな店員モーティ(クリストファー・ウォーケン)から最新型の万能リモコンを手に入れる。
それは人生をコントロールできる“万能リモコン”だった。
早速使い始めたマイケルは、吠える犬の声を消したり、妻の口うるさい小言を早送りしたりと、面倒なことを回避。
人生を早送りできる不思議なリモコンを手に入れた男が、
時間の大切さや家族の愛について考えるファンタスティック・ドラマ。

アダム・サンドラーの映画は殆どがコメディで、笑いあり涙ありで面白い作品が多いですね♪
これもそんな笑えるところが満載!
最初は、生意気な隣の子供に一時停止で仕返ししたり、
渋滞を早送りしたり、 嫌な上司にイタズラしたり…
まあ~チョット大人気ないけど、クスッと笑えるものだったのに、
それがどんどんエスカレートして、早送りが増えていく。
しかもこの万能リモコンは、一度飛ばしたシーンはまた勝手に早送りされる!!
自分の人生が早送りされてしまうんですよおぉ~~~!
おまけに自分が知らない事がいつの間にか起きていて、もう、取り返しが付かない状態へ…
気付いた時は、もう遅い…!!
でもその時の状況に必死に合わせようとするマイケルが、健気で涙を誘う~。
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アダム・サンドラーは太ったり、緑色になったり、老けたり。
本年度アカデミーのメイクアップ賞に、辻一弘氏がこの作品でノミネートされたのでしたね。
ケイト・ベッキンセールは、相変わらず綺麗~♪
クリストファー・ウォーケンは、やっぱ、怪しくて、不思議なオーラーで存在感たっぷり。
この方は、私の中ではいつも「スリーピー・ホロウ」の首なし騎士!!
ワンちゃんも立派な役者さん♪
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美人な妻と可愛いい子供。
マイケルは今の生活に幸せは感じてるけど、満足はしてないのね。
そんな日常の幸せに気付かず、周りに不満ばかり抱いているのは私達も同じかも!
休日はのんびり~ゆったり~と、テレビ見たり、DVD見たりするのが楽しみだったりするもの。
軽い下ネタはありますが、“家族”のあり方を基にした、思わずホロリと涙してしまう~そんな心温まる映画です。

ひとつ残念なのは…英語解る方はもっと笑えたのでしょうねえーーー!!
字幕だけでは、笑いのツボも少なかったかも。

2006年 9/23公開 アメリカ映画
監督 フランク・コラチ

セックス・アンド・マネー 

2007, 04. 09 (Mon) 14:01



昔から仲の良い4人の女友達。
ジェーン(フランシス・マクドーマンド)は更年期突入で、終始イライラと過ごすデザイナー。
クリスティーン(キャサリン・キーナー)は、夫と共同で小説を書いているが、冷めた夫婦関係に苦しむ。
フラニー(ジョーン・キューザック)は、リッチで生活面に問題がない。
この3人はキャリアを積み、結婚して一応は順風満帆。
だが、オリヴィエ(ジェニファー・アニストン)だけは失業中、メイドでなんとか生計を立てている。
しかもまだ独身で、別れた恋人が忘れられない。
そんな彼女の為に新しい男性を紹介するフラニー。
誠実で素敵に見えたその彼は、二股をかけていた。

4人の40代女性~等身大の姿を描いた映画。
結局、人間ってこんなものなのかも…という感じ。
映画を観てるというより、そこら辺の日常で起きていそうな~そんな感じ。

古くからの友情なんだけど、お互いに比較したり、陰口言ったりするんですよ~!
女って、学生時代仲良くしてても、結婚して生活が変わると、疎遠になったり、やっかんだり…てことはありますね。
経済状況で大きく差が無いことが、まずは友情を保つ秘訣かもしれない。
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オリヴィエがねえ~酷いんです…酷いという表現が正しいか解らないけど…
メイドで行く家で、家主の留守中に色々やるんです!!
化粧品使ったり、冷蔵庫から軽く飲んだり、しかも紹介された彼氏同伴でベットまで使っちゃう!!
嫌だ~~~あぁ!!こんなキーパーさん!!
別れた彼氏に無言電話をかけ、挙句の果てに電話に出た奥さんに罵声あびせたり、
フラニーに金持ちなんだから、少しぐらい貸してくれてもいいじゃない!とお金せびったりする。
まだ化粧品コーナーでサンプルをかき集めるのは、女としては解らなくもなく可愛いんですが…
そんなオリヴィエをジェニファー・アニストンが演じます。
好感のある女優さんですが、わりとワンパターンだったりしますね。
ラブコメではその表情の可愛らしさは引き立ちますが、この3人の演技派女優の中ではチョット見劣り気味でした。
あと、設定では4人が同級生かそれに近いと思いますが、
実年齢ジェニファーが38歳ぐらいで、フランシス・マクドーマンドは50歳、キーナーは47歳、キューザック45歳。
少々視覚的に違和感がありました。なんてったって、ジェニファーが一番シワが少ない♪
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ジェーンは、誰に対しても腹がたつ。
子供を預かったのに礼がないと怒鳴り、順番抜かしたとレジで怒鳴り、
最近おっくうで、髪の毛すら何日も洗っていない。
この先ドラマチックなことも無く、女として人間としても衰えていくだけ…それが自分をこうさせるんだと…
私も同じ年代なので、このような更年期に差し掛かる女性の心理は共感を得るよな~と思いました。
フランシス・マクドーマンドの演技は、やっぱり凄い!!
特に今回の怒りは迫力ある。
ここまで、怒れるとスッキリするの?いいえ、返ってドップリと落ち込むのです。
そんな静と動の表情は、演技だけでなく人生を重ねてきたキャリアからも十分見応えがあります。
ほんと、こんなオバサン、いるのよね!!
自分もこうはならないようにと思うのだけど…

“自分達夫婦が上手くいってないから、他の夫婦も問題があるんだと思いたいのよ”と言われてしまうクリスティーンは、自宅で夫と共同作業で小説を書いています。
彼女の希望で、自宅にペントハウスを建設中。
日頃から仕事上でも言い争いが耐えないので、プライベートも延長戦があるよう。
彼女もそんな現状にイライラをつのらせています。
ここの旦那さんは、一番身勝手な印象を受けました。
結構ストレートに文句言う妻を操縦できないし、歩み寄ろうともしない。
最近『40歳の童貞男』でお歳のわりにはナイス・ボディーだったキャサリン・キーナー。
旦那さまとの関係を修復したいけれど、やはり自分に取って嫌な事は我慢できないのでしょう。
そんな不安定な感情と、ラストにひっそりと泣く姿は、切ないものがありました。

いちばん裕福で悩みのなさそうなフラニー。
と言っても、旦那さまが子供に高価な靴を与えたり、内心は色々あるようですが、言い出せばキリが無くなるのか、相手に不満を覚えたら自分が辛くなるんでしょうね。
リッチな暮らしをしているので、ある程度の我慢は必要なのか。
彼女がオリヴィエについて旦那さまに“今知り合っていたら友達になっているかしら”と言いますが、いや、私なら…なってないな!
女の友情は結構強くて頑丈そうなものだけど、あんな事~こんな事があったよねえ~と同じ時を共有してるからこそ、深い繋がりになるのもの。
4人の中では、いたって普通~まとめ役、お姉さんタイプな感じがジョーン・キューザックの雰囲気からよく感じられた。
でも、空虚な毎日を過ごしている自覚も十分あって、
お金も健康も、自分を大切にしてくれる夫も必要。
それと引き換えるわけではないにしても、自分のスタイルを壊さない芯の強さや争いごとを避ける、ある意味賢い雰囲気は上手です。
でも一番キツかったりして…
この方、老けて見えるぅ~!

夫婦がうまくやっていくコツは、お互い、何かは諦める。
不満ばかりをぶつけても、結局自分が苦しむだけ。
この年代になると、それが案外スンナリとできるのも不思議!

こんな豪華な女優人で、演技もかなり良かったのに…
なんか詰まらない!!
面白くないわけじゃないし、それぞれのエピソードも悪くないんだけど、なんかダルイ。
脚本が悪いの?
観終わって残るのは、役者さんの演技の良さだけ♪

日本では未公開(その基準がイマイチ解らないんだけど)
確かにインパクトは弱いかも。

2006年 アメリカ映画 日本未公開
監督 ニコール・ホーロブセンナー 

ブロークバック・マウンテン 

2007, 04. 09 (Mon) 13:31



1963年の夏。
ワイオミング州のブロークバック・マウンテンで、
イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、農牧場に季節労働者として雇われる。
過酷な仕事をこなし、他に頼る人間のいない場で、信頼関係や絆を作りあげていく。
二人に友情が芽生えるが、それはいつしか愛情へと変わっていく…
ひと夏の仕事を終え、イニスはアルマ(ミシェル・ウィリアムズ)とジャックはラリーン(アン・ハサウェイ)と結婚し、それぞれの生活が始まるが。

保守的なアメリカの西部で、20年以上にも渡って男同士の愛を貫いた2人の“普遍の愛”を描く人間ドラマ。
2005年のヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞したほか、数々の映画賞にノミネートされている話題作(シネマトゥデイ)
原作はアニー・プルーの同名短編。
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話題になった同性愛者のラブストーリー。
でもそれだけではなく、登場人物それぞれの人間の繋がりがテーマになっている感じがします。
そして観終わった後、人が人を愛するって…どういうことなんだろう?と考えてしまいました。
自分には同姓愛というのがよく理解できないので、どうしても妻の立場~特にアルマの立場で観てしまいます。
アルマにすれば、夫とジャックのキス現場を目撃し、
これが女性とであれば、彼女の心中や次の行動は想像できるけれど、
夫が不倫、しかもゲイである!!と、二重のショックは想像の範囲を超える…
それでも事実を知ったことを隠し、イニスとジャックの逢瀬に耐え続けるアルマ。
そんなアルマの気持ちも知らずに「俺の子供を産むのが嫌なら、おまえとは寝ない!」とか言ってしまう!
そ、そんな、、、酷すぎる!!
人を傷つけず、家族は大切に、夫婦は愛し合い、子供はきちんと育て…なんて社会的に責任や義務を果さなければならない、という道徳的なルールが、どうなっちゃうのか解らなくなる。
こんなストーリーは、男女の恋愛ではよくありがちだけど、
男同士の恋愛はいくら“純愛”と言われても、やはり違和感があってなじめない。
(そもそも私は“純愛”って言うものが、良く解らないのかもしれないんですが)

でもそんな道徳観、善悪、好き嫌いは別として、
これも一つの愛の形なのだろうという事は伝わります。
男同士のそれは想像したほど嫌悪感はなかったし、イニスと一緒に暮らしたがるジャックの気持ちも、同性愛は迫害されていた時代を恐れて、そうできないイニスの気持ちも解るような気がした。
ラストに向けてのイニスの心情は、深い愛と切なさを感じたし、
結婚を報告しにきた娘とのやり取りも、愛する人を大切にすることの重要さを知ったのだと思う。 
これ以上、イニスは後悔せず生きていくのだろう。
自然の山々の美しい映像が、また割り切れない気持ちにさせられました。
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寡黙で、心を閉ざしているかのようなイニスをヒースは好演です。
私の好みは3枚目な彼ですが、こんなシリアスな演技もまた彼ならでは。
無邪気で明るいジャックを演じるジェイク、もう、ほんとっ、この頃から彼の株は右肩上がりっ♪
スクリーン前方に映し出されるジェイクの顔にピントを合わせ、
背後で全裸(に、ブーツだったよね)で身体を拭いているヒース。
その時のうつむきかげんのジェイクの瞳と睫毛の多さ!
愛に苦悩する姿を、とても繊細に演じて、二人とも若手演技派男優さんですねえ。
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その愛の犠牲のようになる二人の妻、
ミシェル・ウィリアムスとアン・ハサウェイも、困惑する表情など細かい部分の演技も素晴らしく、彼女たちの怒りや哀しみの感情が伝わりました。
プリンセス・アンは、想像以上の爆乳でしたあ!!

アン・リー監督の言葉
「自分自身のブロークバック・マウンテン(心のどこかで戻りたいと願ってる場所)を見つけてほしい」
人は大切なものを失っていくが、心の中に帰る場所を持っていたいのだと感じました。

余談ですが~旦那さんに観に行くかと聞いたら、
これは興味がないとの事で、多少不安な気持ちでひとり出かけましたが、
案外と女性客が多く(いや~旦那さんと一緒でなくて返って良かった!)気にせず鑑賞できました。
が…退場する時、杖をついて歩いて行かれるお婆さんが…
あのテントのシーンや、お髭がじょりじょり痛そうなシーンをどう見たのだろう?!

2005年 3/4公開 アメリカ映画     
監督 アン・リー