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パパラッチ 

2007, 03. 14 (Wed) 23:17



新作映画で大成功を収めた俳優のボー・ララミー(コール・ハウザー)は、愛する妻アビー(ロビン・タニー)と息子のザック(ブレイク・ブライアン)とともに郊外の新居で生活を始めた。
しかし、パパラッチのレックス(トム・サイズモア)の罠にはまったボーは、次々とスキャンダル写真を発表されてしまう(シネマトゥデイより)

トップ・スターの仲間入りを果たしたボーは、その代償として四六時中パパラッチに追いかけられます。
遂に最愛の家族である妻と息子が傷つけられ、彼の忍耐は限界に。
勝つか負けるか…ハリウッドスターVSパパラッチのお話です。
何だか嫌な気がします…パパラッチって本当にこんな事までするの??
いや~やってるんだろうなあ!!
凄く悪どい!とっても腹が立つ!
需要があるからとは言え、(確かに私も写真は見ますが)ここまでやる???
彼らは自分を“報道写真家”と呼びスターを追いかけ、怒らせては写真を撮り、わざとハメて行動を正当化したり殴られたと訴える。
偶然の出来事からボーの計算されたリベンジが始まりますが、応援してる私…
決して褒められることではないのですが、彼の気持ちを思うと当然の事のように思われてしまいました。

ダイアナ元妃の死亡事故以来、注目を集めたパパラッチの存在。
その執拗で過激な取材攻撃を俳優メル・ギブソンがプロデュース。
ギブソンは実生活を披露しないのも有名で、セレブの仲間入りをした頃からパパラッチの執拗さに苦しみ、家族と離れて暮らしたり、オスカー授賞式にも決して家族を連れてこないようにと徹底しているそう。
スターになると、ある意味図太さがないと生きてはいけないのだろうけど、
普通の人達には解らない日常を送っていることは想像はできます。

テンポがよく、90分ほどのお話なので見やすいし入りやすいです。事件を追っている刑事さんが気づくのか~~~最後までハラハラです。
実在俳優さんたちの名前も出てきますし、マシュー・マコノヒーやクリス・ロックなどもカメオ出演。
パパラッチの一人にトム・ホランダーも。

2006年 4/8公開 アメリカ映画
監督ポール・アバスカル

スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと 

2007, 03. 14 (Wed) 17:43



愛娘の将来のために、故郷メキシコからL.A.へやってきたシングルマザーのフロール(パズ・ヴェガ)
より良い職を求め、ジョン(アダム・サンドラー)とデボラ(ティア・レオーニ)夫婦のクラスキー家で家政婦として働き始めるが、一家の生活に戸惑う(シネマトゥデイ)

裕福な白人家庭で家政婦として働くメキシコ人女性が、言葉や価値観の違いに戸惑いながらも奮闘する姿を描く人間ドラマ。
ジョンは人気レストランのオーナーシェフ。
妻のデボラ…これ、凄い!
多分悪気はないんだけど、自己中で無神経な専業主婦。
これは恵まれた環境ゆえ?だけでもないようだけど、とにかく困った妻で母親。
息子と太めの体型を気にしている娘、デボラの母親でアル中のエヴェリン。
この家族は一見裕福で幸せそうだが、実は崩壊寸前…
フロールは夏の間だけこの家族の別荘に住み込みで働くことになり、自分の娘も一緒に連れてくることに。
互いの家族が介入することになり、少しずつ亀裂が生じていく。
デボラはフロールの娘を勝手に連れ出したり、夫に構わず外出ばかり。
ジョンは家庭内で孤立し、言葉が通じないフロールとなぜか心が通い合う。
他人にはすごく無神経なのに被害者意識が強く、自分がいかに傷ついたかをアピールし、娘にさえデリカシーのない行動を取るデボラ。
それとは対称的に、フロールはお金持ちの家の暮らしぶりにどんどん慣れていく娘を元の世界へと導く。

スパングリッシュとはアメリカのヒスパニック移民が独自に使い始めたスペイン語訛りの英語とのことで、
スペイン語しか話せないフロールと、英語しか話せないクラスキー家の人々との通じない会話が面白さのひとつ。
言葉は大切な時に必ずしも役立たないと言う事が、この映画を観てると分かります。
愛情を持つ、心を通わせる、そのためには言葉は特に必要はない。
家族、夫婦、親子、男女など様々な愛、人が生きていく上で何が最も大切なことかを教えてくれる。

子供のために良かれと思いやっていることが親のかってだったり、子供の意思を尊重することばかりが、後々子供のためにならないこともある。
子育てには正解はないし、親としてのあり方も人それぞれ。
それでも、フロールママの強い意志、まっすぐな母心には深い感動を覚えます。
自分らしさを失うくらいなら、変わった子でもいいのかもしれない。
娘のためにこの国へやって来たという強い気持ちを貫きます。
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血迷った娘にガツンと言うエヴェリンおばあちゃん。
幾つになっても親として言う時は言うのが当たり前~幾つになっても子供は子供なのね。
3人の個性的な母親達、優しさと思いやりがあるパパ、
デリカシーのないママに傷つけられながらも健気で素直な娘ちゃん、
両言語を話せるフロールの娘。
とても暖かな気持ちにさせてくれる作品でした。

フロールを演じたパス・ベガはスペインでは有名な女優さんで、初ハリウッド作品らしいですが、
一瞬、うん?ペネロペ??と思ったほど似てる!
第二のペネロペと言われてるそう。
アダムはシェフという役なので、綺麗で美味しそうな料理が何回か出てくるのも眼を楽しませてくれます♪

2006年 1/14公開 アメリカ映画
監督 ジェームズ・L・ブルックス