2007_03
10
(Sat)02:59

ディープエンド・オブ・オーシャン



1988年、ウィスコシンシン州マディソン。
写真家のベス(ミシェル・ファイファー)は、レストランの支配人の夫パット(トリート・ウィリアムス)に見送られ、7歳のヴィンセントと3歳のベン、赤ん坊のケリーを連れて高校の同窓会に出席。
ところが、少し目を離したすきにベンが姿を消し、
プリス主任刑事(ウーピー・ゴールドバーグ)ら警察の捜査もむなしく、ベンは発見されなかった。
9年後…シカゴで暮らすようになった一家の前に、芝刈りのバイトの少年サム(ライアン・メリマン)が訪れる。(goo映画より)

初めて子供を持った時、母から絶対に守りなさいよ…と言われた事があります。
幼い子供の火傷と迷子は親の責任。
熱い物は側に置かない、荷物は置いても子供は置かない、と。
でも日々あくせくと子育てしながらこれを守るのはなかなか大変で、
まして二人目になると、上の子にここ居て下の子をちゃんと観ててね~すぐ戻るから…なんて事もありました。
この映画を観た時、こんな場面は数回経験済み~あらっ、どこ行った~~とドキッとしたことがあります。
そして、自分はただ運が良かっただけなのだ…と改めて感じました。
ほんの少し眼を離したばっかりに…もしあの時見つけられなかったらと、背筋がゾクッとなります。

次男の行方がわからなくなってから、その事には触れないように一家は気を使いながら生活しますが、
ある日夫婦の間で爆発する言葉と、何とか仲の良い両親をと願う長男の姿には、人間の本質を感じます。
それぞれの思いを秘めながら9年間の時が経ち、
偶然成長した次男と再会することができます。
行方不明の真相は明らかになるものの、サムと名付けられたベンに取っては、両親や兄妹のことをほとんど覚えておらず、
本当の家族との生活は決して居心地の良いものではありません。
母親(誘拐犯)亡き後は、再婚相手のジョージ(ジョン・カペロス)と言う父親と幸せに暮らしていたサムは、本当の親子の様な絆で結ばれています。
兄のヴィンセント(ジョサナン・ジャクソン)は、弟の失踪は自分の責任と感じ苦悩しながら成長したようなので、親子関係はぎくしゃくと旨くいっていません。
母のベスも自分が目を離したばっかりにと、罪悪感いっぱいで、残された二人の子育ても満足に出来なかったのでしょう。
結局、夫パットの反対を押し切りサムをジョージの元に返すことを決断します。
サムを家まで送ったあと、車の中で泣きじゃくる彼女には一緒に泣いてしまいます。
行方不明になり心配で心配で、会いたくて会いたくて、やっと帰って来た息子。
自分が産んだ我が子が、全く関係の無い男を父親と慕い、嬉しそうに再会を喜ぶ…そんな姿は見るに耐えれないでしょう。
サムが戻った夜、ヴィンセントは飲酒運転で事故を起こし拘留され、
そんなヴィンセントをサムが面会に訪れ、兄のことだけはかすかに覚えていることを告げます。
数日後、サムは家に戻ったヴィンセントを訪ね、バスケに誘い、
この家に住むことに決めたと言います。

時は隔ても、友達の様になれる関係。
そのラストには温かくなり涙が溢れます。
血の繋がりが無くても親子関係をきずけたサムとジョージ。
正真正銘の親子なのに、旨くいかない両親とヴィンセント。
本当の親が判っても馴染めないサム。
ここに家族のあり方を今一度深く感じました。
サムの立場になれば最もだと思われる事が多いのです。
一番複雑な思いをしているのは彼なのに、義父のジョージの育て方が良かったのか、彼の冷静で大人な態度にも涙がでました。
どうぞこれからジョージも家族の一人として、幸せに暮らしていって欲しいと心から願いました。

なんだかネタバレになってしまいましたが、
ありきたりの言葉では現せれない奥の深いドラマだと思うので、
お許し下さいませ(苦笑)

1999年 11/6公開 アメリカ映画
監督 ウール・グロスバード

2007_03
10
(Sat)02:38

プライドと偏見



女性が相続権を持てない18世紀末のイギリス。
ベネット家は5人の子どもが全員娘であるため、家も土地も遠縁のコリンズ(トム・ホランダー)が継ぐことになってしまう。
母親は娘たちの行く末を案じて過ごしていたが、
近所に独身の資産家ピングリー(サイモン・ウッズ)が引っ越して来て一家は色めきだつ。
舞踏会の夜、ピングリーは長女のジェーン(ロザムンド・パイク)を誘う。
エリザベス(キーラ・ナイトレイ)はピングリーの親友ダーシーと出会が、彼の高慢な態度に強い反感を抱き、
更にあらぬ誤解からダーシーへの嫌悪感はますます募っていくのだった…。

ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』を映画化した文芸ラブ・ストーリー。
素直になれない男女の恋の行方を、のどかな田舎町の美しいロケーションを背景に描き出されていきます。
決して高価な物ではないけれど、
パフスリーブ、ハイウエストなドレス、彩り豊かなリボンなどこの時代のスタイルもとても可愛い。

控えめで大人しい長女役のロザムンド・パイク
遠縁のコリンズ役のトム・ホランダー
青年将校ウィカム役のルパート・フレンド
ピングリーの妹役のケリー・ライリー
…と『リバティーン』出演者の多さに興味がそそられ~そんな不純な動機で鑑賞しましたが、とても楽しめました♪

勝気で思った事はハッキリと口にできるエリザベスが、
ダーシーに反発を抱きながらも気になってしまう微妙な気持ちも良く解ったし、
娘達を支える父親ドナルド・サザーランド、母親ブレンダ・ブレシンの温度差みたいなものも絶妙で、クスッと笑えます。
ジュディ・ディンチはさすがの貫禄でした!

2005年 1/14公開 イギリス映画
監督 ジョー・ライト