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ボビー 

2007, 03. 02 (Fri) 19:16

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1968年6月5日、ロサンゼルス・アンバサダーホテル。
当時、大統領候補の筆頭とされていたロバート・F・ケネディ上院議員が暗殺者の凶弾に倒れた。
JFKの弟、ロバート・ケネディ(愛称:ボビー)暗殺の現場となったホテルにいた22人と、暗殺の一日を描いた群像劇。
ベトナム戦争からの撤退、公民権の拡大、貧富の格差の是正、環境問題への取り組みなどを掲げて、少数民族や低所得層の支持を受け民主党の大統領有力候補になっていた矢先の暗殺だった(goo映画より)

タイトルからは、ロバート・ケネディが暗殺されるに至るまでの話を想像しますが、
この映画はホテルの宿泊客、支援者、従業員など、
その日、暗殺現場に居合わせた人達の1日が描かれている人間ドラマです。
長年ドアマンとして勤め、リタイアしたケイシー(アンソニー・ホプキンス)と元同僚のネルソン(ハリー・ベラフォンテ)

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ホテルの支配人ポール(ウィリアム・H・メイシー)と美容師の妻ミリアム(シャロン・ストーン)
歌手ヴァージニア(デミ・ムーア)

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結婚式を控えた若いカップル(リンジー・ローハン、イライジャ・ウッド)
麻薬の売人にアシュトン・カッチャー、
料理人にローレンス・フィッシュバーン、
その他ヘレン・ハント、マーティン・シーン、へザー・グラハムなどキャストは豪華。
キャラクターもエピソードも殆ど監督のオリジナルだそうです。

ホテルにいたのは、まさに当時のアメリカそのものを現すような人々。
人種差別、戦争、薬物、不倫といったさまざまな人生を抱えた22人が、それぞれの思いをボビーに託す。
実際に暗殺された前後の映像が本編に現れて、実写とフィクションが交じって映像化されるので、銃声が聞こえる中は緊張感に包まれました。
その映像とともに、暗殺される2カ月前に行われたものだそうですが、ボビーのスピーチが静かに流れ、一言一言が強く重く響き、胸が締め付けられました。
アメリカの希望の星だったボビーの死は、人々から自信を喪失させ、理想も夢となる…
今のアメリカを考えると、もしも彼が大統領になっていたら、世の中は変わっていたのでは無いだろうか・・・と。

*ロバート・フランシス・ケネディ
ジョン・F・ケネディ大統領の弟。
兄の閣僚として司法長官をつとめ、兄の暗殺後、上院議員を経て1968年の大統領選に民主党から立候補するための指名選挙を戦っている最中、カリフォルニアで暗殺される。享年42。

2007年 2/24公開 アメリカ映画
監督 エミリオ・エステベス

キンキーブーツ 

2007, 03. 02 (Fri) 12:06



父親の突然の死により、倒産寸前の靴工場を相続した優柔不断な青年チャーリー(ジョエル・エドガートン)
工場の起死回生に頭を悩ませる彼は、偶然出会ったドラッグ(drag)クイーンのローラ(キウェテル・イジョフォー)からインスピレーションを得て、
ドラッグクイーン用のセクシーなブーツを新商品として開発しようと思いつく。(シネマトゥデイより)

4代目若社長が工場の再起をかけて挑む、
ドラッグクイーン用のブーツ製造というニッチ市場に参入する。
嘘のような話ですが実話だそうです。

ドレスを着てればゴージャスだけど、男の姿だと自信がなくなるローラ。
工場を継ぐことになったチャーリーは、社長としての責任からプレッシャーに悩む。
この二人、共通点は父の望む息子になれなかった・・・という負い目と自分の居場所が見えない不安感。
現実的なチャーリーの婚約者、チャーリーの秘書的な女性、
田舎の保守的な職人達が、時に偏見、時にお茶目にと絡んでくる
音楽もテンポも良く、ユーモアと暖かさ、笑いと伝統のとってもハートフルな映画でした。

タイトルのKinky(キンキー)は、変態の意味でいいのかなあ~。
かなり派手なブーツなので、多分~ゲイさん専用のセクシーブーツって意味になるのでしょうか!
“ディヴァイン”というブランド名で展開されているそうです。
イギリスの靴産業、製造工程、その他ステキな靴もお目見えして、
靴フェチにはまた楽しい作品。
サンダンス映画祭で絶賛され、
本国イギリスで社会現象を巻き起こしたそうです♪

「紳士淑女の皆様ああ~、そしてどちらにするか迷ってる皆様ああ~~」と問うローラがステキ。
かなり笑えてホロリと泣けて…
いつも感じるけど、女性より女性らしくて、女心を良く解るジェンダーさん。
お友達に欲しいなあ!


2006年 8/26公開 アメリカ映画
監督 ジュリアン・ジャロルド

TAXI NY 

2007, 03. 02 (Fri) 11:52



ニューヨーク市警のウォッシュバーン刑事(ジミー・ファロン)は、腕は立つが車の運転が超ド下手。
潜入捜査でミスをし、車を取り上げられたウォッシュバーンは、
銀行強盗の現場に向かうため、メッセンジャーからタクシー運転手へと転身したベル(クイーン・ラティファ)のタクシーを拾い現場へと直行し、強盗団を追うことに。

スピードが出るように改造したタクシーを運転するベルの技術は一流。
事件に巻き込まれてしまうが、犯人追跡に一役買うことになり、
ウォッシュバーン刑事とのデコボコ・コンビがとっても笑える!
スピード感溢れるカーアクションもなかなかスリルがあって楽しめます。

フランス映画『TAXi』が、ニューヨークに舞台を移してリメイクされた作品。
オリジナルの脚本・製作のリュック・ベッソンが、プロデュースと原案を担当しているそうです。
フランス版では男性だったドライバーが、
今回は女性ドライバーとなり、『シカゴ』で女性看守役のクイーン・ラティファが演じていますが、
彼女、とても嵌っていて、良かったと思います。
運転ヘタにもほどがある刑事には、コメディ俳優のジミー・ファロンが扮し、
ラティファとのコンビは絶妙!
犯人はモデル張りのスタイルを持った4人組の美女たち。
スーパーモデル、ジゼル・ブンチェンがボス的存在。
ウォッシュバーンの上司にジェニファー・エスポジート。
エンディングのNG集まで楽しませてくれます。

2005年 1/8公開 アメリカ/フランス映画
監督 ティム・ストーリー


ホワイト・ライズ 

2007, 03. 02 (Fri) 11:44



広告業界で成功を収めたマシュー(ジョシュ・ハートネット)は、ニューヨークから故郷であるシカゴに戻っていた。
婚約者らと共にレストランで会談していたマシューは、
2年前突然姿を消したかつての恋人リサ(ダイアン・クルーガー)の後ろ姿を目撃してしまう。
店内電話ボックスの中に残されていたホテルの鍵を手がかりに、マシューはリサを求めシカゴの街を彷徨う。
やがて、マシューはあるアパートメントの1室にたどり着く。
愛する人の匂いと空気を感じたマシューは、そこにリサがいたことを確信。
しかし、マシューの前に現われたのは、
まったく違うリサ(ローズ・バーン)という女性だった。

時間軸で過去と現在が交差する、殺しも恐怖も無いサスペンス色の強いラブもの。
モニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセル主演のフランス映画『 L' APPARTEMENT 』のリメイク。
エンディングはハリウッド風に変わっているそうです。

結構面白かった~何故リサは突然消えたのか?
リサのアパートにいる別人リサは何者?と興味がそそられる・・
ジョシュ・ハートネットは何となく頼りなさそうな感じがとても合ってるし、
「トロイ」でオーリーが連れ去ったお姫様役のダイアン・クルーガーがとても綺麗♪
共演は同じく「トロイ」でブラピさんと絡んだローズ・バーン。
レストランの名前が「Bellucci's」(ベルッチーズ~かな)お洒落!!
それにしてもいつも思うのは邦題。
なんで「ホワイト・ライズ」(悪意のない嘘)なの?
ハリウッド版は「WICKER PARK 」作品中の大切なシーン。

2004年 12/11公開 アメリカ映画
監督 ポール・マクギガン