2007_02
23
(Fri)12:45

硫黄島からの手紙

292088043_241.jpg

日本最南端に近い太平洋に浮かぶ硫黄島。
1944年6月、アメリカ軍の本土攻撃を食い止める最期の砦となる硫黄島に、
陸軍中将・栗林(渡辺謙)が降り立った。
栗林は島中に地下要塞を築き上げる。

『父親たちの星条旗』に続く、硫黄島2部作の第2弾。
『父親たち~』では、ほとんど姿を見せなかった日本軍の姿が真正面から描かれています。
アメリカ軍は圧倒的な戦力の違いから5日で陥落できると予想していた硫黄島が、想像以上の日本軍の作戦、抵抗によって戦いは36日間に及んだそうです。
一兵卒・西郷(二宮和也)はそんな絶望の中で地獄を目の当たりにする。
悲惨な戦いを体感させられる中でも、生への執着を失わなかった。
“玉砕”なんて言葉・・・どんなに残酷なものなのか。

飲まず喰わずの寡黙な戦いの中で、
唯一安堵するのは、届かないだろうが家族へと綴る手紙だったのでしょう~
戦後61年が経ち、地中から発見された数百通の手紙。胸を打ちました。

アメリカって白黒、善悪はっきりさせたがる傾向ですよね。
『父親たち~』を観た時も感じましたが、
イーストウッド監督は、どちらが正しいとか正しくないとかではなく、戦争で多くの尊い命が亡くなった事を同じ目線で描いていて、さすが!と思いました。

“天皇万歳”“靖国で会おう”
そう言って死んでいった兵士達は皆、本心は家族を思い、家族を守るために国を守り、
そして命を投げ出していった。
このセリフの深い意味を考えると、とても辛くなりました。

渡辺謙、二宮和也はじめ、俳優人も皆さん素晴しかったです。
伊原剛志、中村獅童、加瀬亮に日本軍の人物像が映し出され、
戦争の虚しさを感じました。

■第79回アカデミー賞ノミネート
*作品賞
*監督賞 クリント・イーストウッド
*脚本賞
*音響編集賞

2006年 12/9公開 アメリカ映画
監督 クリント・イーストウッド 
スポンサーサイト
2007_02
23
(Fri)12:20

父親たちの星条旗

flags_p.jpg

アメリカ、ウィスコンシン州で葬儀社を営む老人、ジョン・“ドク”・ブラッドリー。
彼には最期の時が迫っていた。
1945年、彼は海軍の衛生兵として硫黄島に出兵。
その時撮られた1枚の写真が米国中から“英雄”と讃えられた過去があった。
しかし彼はその事について語ろうとはしない。
父の最期を見守る彼の息子が、硫黄島の真実を辿り始める。

第2次世界大戦の重大な転機となった硫黄島の戦いで、米軍兵士たちはその勝利のシンボルとして摺鉢山に星条旗を掲げる。
しかし、この光景は長引く戦争に疲れたアメリカ国民の士気を高めるために利用され、
旗を掲げる6人の兵士、ジョン・ブラッドリー(ライアン・フィリップ)らはたちまち英雄に祭り上げられる。(シネマトゥディより)

歴史に残る写真であることには間違いはないけど、
虚偽の写真とその場にいた生き残り3人の人生ドラマ。
ドクのナレーションで回想シーンと現在を絡ませながら物語は進みます。
アダム・ビーチが演じるネィティブ・アメリカンのアイラは、
英雄に祭り上げられることに激しい抵抗を感じ、酒に逃げ、自分を見失う。
レイニーは偶然でも与えられた名誉を利用し、有名になろうとする。

戦争映画の感想は難しいです。自分の感じた適切な言葉が見つかりません。
戦闘前、硫黄島へと向かう船から仲間の兵士が誤って海に落ちますが、
救い出すことなど作戦の妨げになるだけで、命よりも作戦重視である事も見せ付けられ・・・
でもこの作品は、アメリカだから、日本だからではなく、
兵士達の心の真実と戦争というものが、国も人もどれほど狂った方向へと進んだ負の部分であるか、勝利敗戦と分けても兵士にとっては後の人生にまで同じ傷を残す。
この作品には日本人が知らなかったアメリカが描かれていたように感じました。

ポール・ウォーカーは出番が少なくチョット残念。
ジェイミー・ベルが演じるイギーは、
持ち前の明るさで寡黙な日々の光だったかもしれないので・・・辛かった。
彼の母親に問われ、嘘をつかねばならないドクの心境がまた苦しかった。

*ジェイミー・ベル
「キング・コング」にも出てたけど「リトル・ダンサー」の主役の男の子だそうで~大きくなって~!!

■第79回アカデミー賞ノミネート
*録音賞
*音響編集賞

2006年 10/28公開 アメリカ映画
監督 クリント・イーストウッド
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。