2007_02
13
(Tue)17:08

プルートで朝食を

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アイルランドのとある町。
赤ん坊の時に教会前に捨てられたパトリック(キリアン・マーフィ)は、
幼い頃から女装が趣味で、自らをキトゥンと名乗る美しいゲイ♪
母親を知らない、父親も誰か分からない、継母との仲も険悪。
妄想、空想好きで学校でも変わり者。
そんなキトゥンは母を探しにロンドンへと旅立つことに。

アイルランドは独立運動の真っ只中、
そんな紛争の中で親友達の悲劇も織り交ぜながら、
出会う人々との交流が面白可笑しく描かれていく。
ピュアなパトリックの自分探しの物語です。
常に自分に正直~自由で伸び伸び!
世間の目は彼女(彼)に対して厳しくあたりますが、
理解してくれる人もそれなりにたくさんいて、
波乱万丈だけど幸せなんだろうなあと♪
特にいやらしいシーンもないので、自然にその世界に入っていけました。 

主演のキリアン・マーフィは『バットマン・ビギンズ』の悪役や『真珠の耳飾りの少女』『28日後』などに出演するアイルランド出身の俳優さん。
もう、これ最初、ダレ?ダレ?嘘でしょう???とビックリするほど、
綺麗というか雰囲気抜群で、スリムで繊細なボディー!
何を着ても綺麗(笑)
美しいブルーの瞳が純粋無垢な透明感を投げかける。
牧師役にはリーアム・ニーソン。
マジシャン役のスティーブン・レイ。
刑事役イアン・ハートと個性派実力のある俳優さんたち。
 
ラストもほんのりと流れる雰囲気の温かさが感じられて、
不思議と心が豊かになりました。
こんな気持ちを是非、たくさんの方に味わって欲しいなあ~。
とってもハートフルな映画でした♪

“シュガー・ベイビー・ラヴ”
“ユー・アー・サッチ・ア・グッドルッキング・ウーマン”などの 50~70年代の懐かしいサウンドも作品の雰囲気にぴったり、
ポップでキュートな衣裳の数々も楽しめます。

2006年 6/10公開 イギリス/アイルランド映画
監督 ニール・ジョーダン

2007_02
13
(Tue)16:40

マッチポイント

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元テニス・プレイヤーのクリス(ジョナサン・リス・マイヤーズ)は高級テニスクラブのコーチになり、金持ちの息子トムと親しくなる。
トムに誘われオペラに出かけ、
彼の妹クロエ(エミリー・モーティマー)に気に入られ付き合うようになる。
トムに恋人ノラ(スカーレット・ヨハンソン)を紹介されたクリスは、その妖艶な魅力に惹かれるが、
イギリス上流階級のクロエ家族に気に入られ二人は結婚。

ある日クリスはトムと別れたノラと偶然再会し不倫関係になる。
ノラを愛しているが、クロエとのリッチな生活も手放せない。
そんな時ノラから妊娠を告げられ、クリスはある事を思いつく。。。

テニスの試合でボールがネットに触れた時、
相手コートに落ちるか ~自分のコートに落ちるかで勝敗が決まる。
マッチポイントは最後の1点。
勝負はその時の運次第?
人生もそんなものなんだろうか?
運だけで生きていける人も確かに居る?~よね!

野心家であるクリスは、戸惑いを見せながらも上流階級の世界に入っていき、ロンドンでのリッチな気分を味わいつつ~妻と愛人との二重生活の中で追い詰められていく男のずるさを、
ノラは一見物分かりの良さそうな愛人の掟(?)を心得てるようにも思えたけど、
現実を見た時、嫉妬や独占欲などが徐々に現れて行く様子がリアル。
妻は・・根っからのお嬢様育ち・・・
とっくにオカシイ?怪しい?と気付くでしょう~!
それにそんなに“子供~子供~子供がほしいのー”と言われたら、男は嫌になるよん!

悲劇や愛をテーマとするオペラの音楽が、更に一味加えたサスペンスに仕上がったと思います。
ラストはなるほど・・!納得いくかどうかは評価が分かれそう。

ウッディ・アレン作品とは相性が悪い私でしたが、これはとても楽しめました!

ジョナサン・リス・マイヤーズは「ベルベット・ゴールドマイン」「M:i:III」は観ました。
あっちにもこっちにも良い顔をし、妻との生活は捨てれないが、愛人とは別れられないこの許しがたい男の性(笑)をとてもリアルに演じていたと思います。
スカーレット・ヨハンソンの感情丸出しの演技も上手。
でも、彼女のような女性が現れたら、どんな男性もああなるのでは~と・・・
決して味方をする訳ではありませんが(苦笑)

2006年 8/19 イギリス映画
監督 ウディ・アレン

2007_02
13
(Tue)15:55

ナイロビの蜂



ナイロビでイギリス外交官として働くジャスティン(レイフ・ファインズ)のもとに、
救援活動に励んでいる妻テッサ(レイチェル・ワイズ)の突然の訃報が届く。
妻の死の真相を調べたジャスティンは、妻が追っていた製薬会社による汚職事件に辿り着く。

何事に対しても物怖じせず積極的で正義感の強いテッサに対し、
ジャスティンはどちらかと言えば事なかれ主義。
最初の出会いから結ばれる展開がいささか早かったので、
もしやテッサにその地位など利用されたのでは・・と思ってしまったけれど、
物語が進むに連れてそれは邪推だったと。
(ちょっと、彼女のようなタイプは女同士としては苦手かもしれない)
アフリカの貧困、企業の利権、見て見ぬ振りをする役人の腐敗などを背景に、
夫婦の愛の深さと人間を動かすものは何かなどを考えさせられました。

レイフ・ファインズがとても繊細に演じてます。
この俳優さんは好きなのでDVDで色々観ましたが「イングリッシュ・ペイシェント」「ことの終わり」 「レッド・ドラゴン」などが良かったかな~たくさん出演作品があるので、まだまだ未見作品が!
可愛らしい顔つきのレイチェル・ワイズが、強い信念と正義感溢れる女性を好演しています。
レイチェルは確かほんとに妊娠してたと思うけど、劇中の大きなお腹はメイクとか。
あんな事までできるんだ~凄くリアルなお腹だったからビックリ!

スクリーン一杯に広がったスラム街やどこまでも続くセピアな風景が、より一層の物悲しさを感じました。

2006年 3/16公開 イギリス映画
監督 フェルナンド・メイレレス
2007_02
13
(Tue)13:52

エターナル・サンシャイン



平凡な日々を送るジョエル(ジム・キャリー)は、
陽気なクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と知り合い互いに惹かれ付き合うが、結局ケンカばかりで別れてしまう。
彼女がある専門医院で自分の記憶を消した事を知り、
自分も彼女の記憶を消そうとするが・・。・

時間軸が変わったり、記憶の中で行動したり場面がコロコロ変わるので、ボーっと観てると解からなくなってしまいそう(笑)
でも、この作品はかなりジーンときました。
正反対ともいえる性格の二人が共にするのは困難なことかもしれないが、だから余計に惹かれ合う事もあるのでしょうね。
誰にでも欠点はあるからお互い認め合って、受け入れていく。
時には我慢も必要。
そんなことが伝わりました。

忘れてしまいたい事ってたくさんありますよね。
楽しい事は忘れても、嫌な事は何時までも覚えていたり(苦笑)
恋人や家族、友人、仕事、なんで、こんな思いしなければいけないの!
忘れたい!!と。
でも嫌な思いもひっくるめて自分自身の事ですから、
それをステップ・アップの踏み台として行ければなあ~なんて思います。

私はジム・キャリーの作品があまり自分の笑いのツボに嵌らないので苦手ですが、
この殆どマジメなジムはチョット素敵でした。
ケイトは「ネバーランド」ではしっとりと大人の雰囲気で、
良き母でしたが、
これはイケイケ、ハッチャケお姉さん~でも実は寂しがりや~な感じがお上手でした。

記憶除去を専門とするラクーナ医院。
院長他スタッフにキルスティン・ダンスト、イライジャ・ウッドなどがいますが、この方々、最悪最低です!(苦笑)
ただ、最後にキルスティンがした事は、
二人にとっては良かったのかも。。。

2005年 3/19公開 アメリカ映画
監督 ミシェル・ゴンドリー
2007_02
13
(Tue)13:35

トランスアメリカ



男性であることに違和感を持つブリー(フェリシティ・ハフマン)は、
肉体的にも女性になるため最後の手術を控えていた。
ある日、そんな“彼女”にNYの警察からトビー(ケヴィン・ゼガーズ)という少年の父親スタンリー(ブリーの♂名)が身元引受人として来るようにと電話が入る。
トビーはブリーが男だった頃にできた息子であることが判明するが、
セラピストからその問題を解決しなければ、手術の同意書にはサインできないと言われ、ブリーはしぶしぶNYへ向かう。

トランスジェンダー(性同一障害)の主人公と父親の愛情を知らずに育った17歳少年のロードムービー。
ブリーはトランスジェンダーであること、父親は自分だとは絶対に告げることができない。
家族の愛を知らずに育ったトビーをこれ以上は傷つけれない、守りたいという気持ちも現れてくる。
トビー自身にも、自分がどうありたいのか解らない問題もあり、それを時に母親、時に父親の視点でブリーが接する。

ユダヤ人、ネイティブ・アメリカンなどの人種や文化、
幼児虐待、売春、ドラッグ、などアメリカが抱えている社会問題や家族のあり方、繋がりがほのぼのとした笑いの中で描かれてます。
登場する他の人物も様々な個性の持ち主で、テイストを追加♪

“TRANS”には、越えて、別の状態、貫いて・・などの意味がありますが、まさにそんな作品だと思いました。

とてもお気に入りになりました。
好きな映画です。

フェリシティ・ハフマン。
やはり凄い!この女優さん♪
私は『デスパレートな妻たち』の大ファンです。
元キャリアウーマン、今は4人の子持ちリネット役を面白可笑しく演じてます♪
筋肉質なイメージはあるけど、性同一障害で女性になりたい男性を演じるのが本当の女性(笑)
本当に、そんな男性に見えてきます!
最後の一部が残っているため、
付け●ンまで披露した立ちショ●の場面や、
チョット気が抜けた時は大股開きで座り込んだり、
本来の彼女の声ではない低い声で体当たりで見せてくれ、
術後バスタブに浸かりながらの彼女のヌードは良かったねえ~とチョット感激!

ケヴィン・ゼガーズ
リバー・フェニックスの再来、と言われてますが、
美形です!
雰囲気あります!!
可愛い~美男子!!

2006年 7/22公開 アメリカ映画
監督 ダンカン・タッカー
2007_02
13
(Tue)12:59

セルラー



ジェシカ(キム・ベイシンガー)は夫と11才の息子と暮らす高校の生物教師。
ある日、見知らぬ男達に誘拐され何処かの家に監禁された彼女は、
破壊された電話を繋ぎSOSを。
その電話はライアン(クリス・エヴァンス)と言うオバカで軽い男の携帯に繋がり・・。

サスペンスとあまり期待しすぎるとコケるかもしれませんし、
ツッコミたくなるトコもありますが、
こんなに携帯をうまく使った映画は無いのではないかと思います!!

最初は信用せず適当な対応だったライアンが、
ジェシカとのやり取りでドンドン使命感が芽生え、何とか彼女や家族を救おうと必死になっていく。
アクションとおトボケに笑わせながら~流れの良いテンポで、それなりのハラハラ感がありサクッと軽く見られました。

敵役はトランスポーターのジェイソン・ステイサム。
刑事ムーニー にはウィリアム・H・メイシー。
エンディングまで携帯の使い方が上手だわあ~と思いました。

余談ですが、キム・ベイシンガーはもう52~3歳ですが、とってもそんなお歳には見えません・・羨ましいです♪

2005年 2/26公開 アメリカ映画
監督 デヴィッド・リチャード・エリス
2007_02
13
(Tue)12:33

僕の大事なコレクション

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ユダヤ系アメリカ人青年ジョナサン(イライジャ・ウッド)は、
家族にまつわる物を集めては~ジブロック!
祖母の入れ歯、兄が使ったコンドーム、父が捨てた何かの半券、亡き祖父のペンダントなど、壁に貼り付けて眺める収集家。
彼は一枚の古い写真を手がかりに、亡き祖父のルーツを探すためにウクライナへと旅立つ。。。

そこで待ってたのは通訳アレックスと、
盲目と言いながらも車を運転する彼のおじいちゃん&盲導犬のサミー・ディビスJr.Jr。
3人と一匹のロード・ムービーです。

前半は軽いコメディタッチで、
文化の違いやアレックスの変な発音の英語、差別語も飛び出し、真面目なジョナサンと噛み合わない会話が可笑しく、
おまけにジョナサンは大のワンコ苦手なのに、このJr.Jrはもの凄く凶暴!!(爆)
終盤ではユダヤ人の歴史など人生の奥深さや、人を想う気持ちなどを考えさせられます。
若い二人が自分探しができたのでは・・と。

重すぎず軽すぎず流れていき、
ああ、いい映画観たかも~~と感じました。

劇中流れる音楽がウクライナの田舎の風景とマッチして作品を盛り上げます。
アレックス役の方が歌っているらしいです。
俳優リーブ・シュライバーの初監督作品。

『ロード・オブ・ザ・リング』フロドが七三分けに黒縁眼鏡、
バックに黄色い向日葵のジャケットはインパクトがあります♪

2006年 4/29公開 アメリカ映画
監督 リーブ・シュライバー
2007_02
13
(Tue)12:11

イン・ハー・シューズ



弁護士のローズ(トニ・コレット)は、
義理の母に家を追い出された妹マギー(キャメロン・ディアス)をしぶしぶ自宅に居候させることに。
マギーは仕事も決まらず、勝手し放題。
挙句の果て、ローズの恋人とベッドインし、追い出されてしまう。

行き場を失くしたマギーは、亡くなったと聞かされていた祖母エマ(シャーリー・マクレーン)の元へ。
孫娘の訪問に喜ぶが、マギーの奔放さにあきれたエマは、
彼女を老人たちの施設で働かせる。
そこでマギーは、新たな自分を発見・・・

姉は一見順風満帆な様子だが、実はかなりストレスが溜まっていて、
仕事や人生に息苦しさを感じてる。
ムシャクシャすると靴を買い集め、
クローゼットに並べて眺めているだけでも心を落ち着かす。
(このクローゼットはお宝箱のようで、チョット興奮)
妹は自由奔放で堕ちこぼれのお騒がせ。
難読症という障害を持っている。
性格や価値観、体型も違う2人の姉妹が、
離れてしまった心の距離を取り戻して行く物語です。

ホームのご老人達が実に生き生きとして、楽しそうで、人生を謳歌してます。
マギーは患者である盲目の老人に頼まれて本を読んであげることになり、 最初は嫌がりますが徐々に上手く読めるようになり、その内容も深く理解する事ができるようになります。
お婆ちゃん役のシャーリー・マクレーンが本当にステキです。
こんなホームがあれば、即入居(笑)

“ In her shoes ”= “彼女の立場になって、相手の立場になって”
姉妹、親子、夫婦、恋人、もっと言うなら他人の為にも出来ることではないでしょうか。
笑いあり涙あり、とてもハートフルで大切な何かを教えてくれました。

2005年 アメリカ映画
監督 カーティス・ハンソン